表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/366

第48話 ちょっと寄り道

「さて、行くとする……ファーティ、あっちに何かいないか?」


『おそらくイノシシだと思いますが、狩りましょうか?』


「ファーティだけで狩れるのか?」


『イノシシだって、1対1ならば負けません。

 この間は、数で負けただけですので』


 魔犬としての矜持でもあるのだろう。


「じゃあ、俺は手を出さないで見ているから、狩ってきてくれ」


『承知』


 静かに物音を立てずにイノシシのいる方へと向かう。

 そして、イノシシの目の前の草むらまで行くと、ファーティが飛び出した。


 10秒ほど対峙していただろうか、次の瞬間、イノシシの首元にファーティが噛みついていた。

 イノシシが必死に振りほどこうとするも、ファーティは決して離れることはなかった。

 30秒ぐらいして、イノシシは横たわり動かなくなっていた。


「ファーティ、この間のは、イノシシから逃げなくても倒せたんじゃないのか?」


『いえ、我が戦っている間に他から狙われたり、妻、息子へと行かれたらどうにもできません。

 ですから、逃げるしかなかありませんでした』


 1対1なら負けないが、攻撃手段が1つしかないから、数で来られるとどうしようもない。

 ましてや、妻、子供たちを守りながら戦うのは無理と言う事か。


「とりあえず、イノシシの血抜きをしてしまおう」


 そう言って、木の枝の下に穴を掘り、イノシシの首を水の刃で切り落とす。

 足に木の皮で作った紐を括りつけて、木の枝に逆さ吊りする。

 これで、しばらく待てば血抜きは完了するはずだ。


 待っている間に、ファーティと話をする。


「ドワーフ以外には見かけなかったのか?」


『我が見かけたのは、ドワーフだけです。

 どうなされたのですか?』


「いやな、エルフが居たら畑について色々聞けるかなと思ってな。

 エルフは動物は食べないから、畑をやっているだろうし、詳しいだろうと思ってな」


『左様でしたか。

 しかし、奴らは人間嫌いで有名ですよ』


「確かに、その問題もあるんだよな。

 でも、もしかしたら、変わり者のエルフとかがいるかもしれないだろ?」


『変わり者は、どの世界にもおりますからな』


「まぁ、その変わり者が、畑に興味が全くない変わり者という場合があるかもしれないけどな」


 他愛もない話をして、血抜きが終わるまでの時間を潰す。


「そろそろ血抜きも終わると思うから、回収して、ドワーフを探しに向かおうか」


『承知』


 狩ったイノシシをストレージの中へと入れて、ドワーフを見かけた地点へと歩を進める。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ