5/13
この気持ちの名前
ウィリアムは街の本屋で恋について知った、今、自分が陥っている症状が愛情だということも。
「まさかこれが!?」
「胸がぽかぽかする」
「会いたくなる」
「笑顔を見ると幸せになる」
「なぜだか無性に触れたくなる」
それが全部ここに書いてあるではないか!
それがイダにだけ向けられていることも。
イダはウィリアムに恋しているのかもしれないと思い始めた。
まだ愛には至っていないけれど。
意識した途端、ふたりは少しぎくしゃくし始めた。
お互いを意識するあまり、まともに目も合わせられなくなってしまった。
そんな時に激しい雨が一日中続いた日があった。
ウィリアムは平気だったが、イダはそうもいかない。
イダは一日中家に籠っていた。
ウィリアムは昨日イダが来なくてどれほど心配したかを話した。
イダがこんなに心配してくれるなんて、もしかして私のことを好きなのかな?
と思い始めていた。




