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石を持つ女の子
ウィリアムみたいに、魅力的な男性に会ったのは初めての経験だった。
お日様みたいな色をして、仙骨まで届くんじゃないかと思うほど長い髪。
アイスブルーの瞳にはその辺の女の子なんて、一網打尽じゃないかと思えるぐらい魅力的だった。
あの瞳で見つめられたら死人が出るんじゃないかと思うぐらい。
ウィリアムはなんの仕事をしてるのか、どこに住んでるのか教えてくれない。
いつもクールに遠い目をしているだけだ。
そして何故か私にだけ話しかけてくれる。
他の子が割り込もうとしても、見えないとでも言わんばかりに無視をする。
小さい頃私は大きな病気をした、その時レントゲンで胸に石が見つかった、だけど父は手術させなかった、母も。
それは伝説の石だと言うと医師も納得したようだった。
それから私はこの街で『石を持つ女の子』として知られてきた。
本気で人を愛することができたその時に、この石は胸から外れるのだという。
ただしその時は私も死んでしまうらしい。
それほど人を愛することができるのか?
それに死ぬのは怖い。
私はいつも怯えていた。
そしてわくわくもしていた。




