唯我独尊ルーキー
2ヶ月後
私とミコトは事務所の廊下を歩いていた。
新しく入る6期生との顔合わせの為だ
「まさかあの夜空エステルがウチに移籍してくるとはねー」
ミコトが私に話しかける
エステルはあれから元いた事務所を辞め、アイドルステージに6期生として移籍してきた。
もちろん私の口添えもあるんだけど、元々電能力50万のVtuberだ、そりゃ受かるわな
「う、うんそうだね」
平然を装って答えるが内心はドッキドキだ。
エステルには私とミコトが付き合っていることは言ってあるが、いきなり前世ネタをぶち込んでくるヤツだ
何を言うかわかったもんじゃない
「そういえばヨルカってエステルさんと遊んだことあるんだよね?」
「ん、あー前にチラッとね」
ミコトの探るような視線をかわしながら6期生の控室に入る
「久しぶりヨルカ」
「お、げ、元気かねチミィ」
だから彼女の前で馴れ馴れしくするのやめろってぇー!!
ミコトめっちゃ見てるから!!
「いくら前世で知り合いだったとしてもエステルさんにとってヨルカは先輩でしょ?敬語で話さないと」
ミコトさん!?敵意剥き出しじゃないですか
「Vtuberとしては私の方がデビュー早いんで」
エステルさんも煽らないで!!
「まぁまぁお二人とも落ち着いて」
マネちゃんがお茶を出しながらミコトとエステルを止める
「クローディアさんが驚いてしまいますよ」
マネちゃんが視線を送った方向を見る
パーマをかけた紫色の髪のVtuberが椅子に座っていた
確か6期生はエステルとこの子の二人だったっけ
皆国クローディア
電能力:0
「あー0だけど電死してるワケじゃないっス」
クローディアはお茶に砂糖を入れながら疑問に答えた
「クローディアさんは配信経験ゼロなので、今のところ電能力0なんです。彼女の経歴を買って採用しました」
マネちゃんが捕捉する。てかウチらの時はなんで電死の説明されてないんだよ!
「経歴?」
「彼女は帝都大学を主席で卒業し、国の研究所で働いていました」
「めちゃくちゃエリートですやん!」
その経歴でVtuberは勿体ないと思うのですが
「電能学に興味がありましてね、自分がVtuberになるのが手っ取り早いと思ったわけっス」
「へ、へぇ〜」
お茶に砂糖を入れ続けているクローディア、お茶は既に砂糖でドロドロになっている
天才の考えることはよくわからんな
「それで、さっきの先輩後輩の話なんスけど」
その話蒸し返すなよ!天才にありがちなコミュ力に難があるタイプか!?
「電能力が低い方が敬語で良いんじゃないっスかね」
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