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死神の右眼  作者: U
第2章
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共鳴

 月明かりが照らす夜、黒守は1人墓地を訪れていた。並んだ三つの墓にそれぞれ花を置き、ワインのボトルを空け右端のーー黒守の父の墓にかける。

「……」

 黒守なりの祝杯だが、母と恋人の墓にはかける事はせず、グラスに注いだワインを置いた。女性の墓に酒をかける事はどこか、黒守のポリシーに反するらしい。

「……僕が、必ず」

 決意のこもった目で黒守は、先を見据えていた。


 同日同時刻、なんの偶然か炯人とまこねぇもサチの墓を訪れていた。

 炯人がここを訪ねた理由は黒守とほぼ変わらない。同じ運命を背負うが故の共鳴だろうか。

 炯人の心は、静かだった。

 修羅場を潜り、精神的に成長した炯人は心を埋め尽くそうとする憎悪を支配し、ただ冷静にそこに立っていた。

 サチと直面しても、冷静さを保てる。炯人がここを訪れたもう一つの理由が、その事実の確認であった。

 だが決して、炯人の怒りは風化したわけではない。ただ首輪を付けて繋いでいるだけで、猛獣は確かに心に飼われていた。


「帰ろう。まこねぇ」

 そうね、とまこねぇも踵を返す。


 ーー闘いはここからだ。待ってろ、サチ

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