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死神の右眼  作者: U
第2章
14/21

trigger

「この爆発を引き起こしたのはズバリ……君だ。」

「……は?」

 何を言っているのかわからない。俺が爆発を引き起こした?

「……俺がトラックに爆弾でも仕込んだって言うんですか?」

「いいや。」

「君の眼は、死を引き起こせる域に達しているんだよ。」

 やはり何を言っているのかわからない。

 そんな俺の様子を察してか、少し間をおいて黒守さんは話し始めた。

「僕が思うに君は、決意をしたんだ。おそらく、この世の全ての悪は、自分が消さなければいけないと。」


 ーー消さないと


 あの時の自分の思考がリフレインする。


「そしてそれが、その眼の覚醒のトリガーとなった。」

 黒守さんの言葉が、一つ一つ、事象を結び合わせていく。


 俺が……殺した……。


 その事実に、罪悪感などは感じなかった。


「覚醒のトリガーは、傍観者から、加害者へ変わる事の決意。そして、死を引き起こすトリガーは……」

 黒守さんは、真っ直ぐ俺の目を見ていった。

「その眼に捉えている対象を、一片の疑いもなく無価値と判断し、一片の躊躇いもなく、対象の死を望むことだ。」

 俺は、その言葉が物体的質量を持っているのかと錯覚するほどの圧を感じた。

「君は、真の眼の持ち主だ。僕では成せなかった復讐も、君なら成し遂げられるはずだ。」

 綺麗に磨かれたテーブルに、自分の顔が反射して映る。

 その右眼は、深紅に輝いて見えた。



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