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死神の右眼  作者: U
第2章
13/21

黒守の過去

自分に起きた事を理解すべく、俺は三たび、黒守邸を訪ねた。


「それにしても…ひどい有様だね。」

両腕の包帯に関して言ったのだろう。

「それほどひどい怪我では…。」

せいぜい軽度の打撲傷だ。

「やはり君の眼は…僕の眼の様に安物ではなかったね。」

「…は?」

「実はね…僕にも人が死ぬ未来が見えるんだ。」

「…!?…どういうことですか?」

「そのままの意味だよ。君と同じ様に、僕の眼にも人が死ぬ未来が見える。」

「じゃあ…安物じゃないっていうのは?」

「順を追って説明しようか。紅木家にはね…稀に僕らのような眼を持った人間が生まれるんだ。僕も君も、その一人だ。細かく言うと、紅木家の人間全員に素質はあって、特別僕や君の眼の力が強いだけなんだが。」

「じゃあ…姉さんにも素質があるってことですか?」

「ああ。だがしかし、僕らのように特別強い眼を持つ者には共通点があるらしい。」

「…共通点?」


「それは…悲しき運命を背負う未来にあることだよ。」


「僕の両親は、父の勤めていた会社がロヴェリアの圧力で潰され、それによる借金を苦に自殺した。青二才だった僕は、この眼を活かして奴らに復讐しようと考えた。でも…」

黒守さんが顔を歪ませる。

「結果として、恋人が死ぬことになった。」

黒守さんの視線の先には写真立てが置いてあったが、見るのはよした。

「でも…それじゃあなんで、僕の復讐を止めないんですか?」

「君の眼が、僕より上だからさ。」

黒守さんが自分の眼を指で指して見せた。

「眼の力が強いほど、視力に影響を与える。僕はせいぜいコンタクトレンズでまかなえる程度だ。…しかし、君の右眼は、完全に失明している。つまり、僕のとは別物だ。」

黒守さんは、新聞を広げ、一つの記事を指差した。


無人のトラックが爆発 死者多数


これは、この前の…?


「この爆発を引き起こしたのはズバリ…」


黒守さんがまっすぐ僕を指差して言い放った。


「君だ。」




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