教会
採用された女「あ、あの・・・。わたくしは何をしたらよいのでしょう?」
採用した柏木アイリーン君がおずおずと発言した。
「戦闘は僕とドラ子が担当するから、アイリーンはそれ以外のあらゆるものを担当してくれ。要は秘書みたいなもんだ」
アイリーン「わ、わかりました。がんばりますっ!」
アイリーンの服装は面接に来た時のリクルートスーツのままとした。初々しくてよいよね。お尻も胸もプリッと強調されるのがなおよい。
仲間も増えたし、旅も順調だ。この辺で一度教会に立ち寄って記録したいな。
近場にあった宗教施設に入る。
受付の女「総合教会にようこそ。我が現代に再臨されしメシアの名を讃えたまえ」
「え? 誰すかそれ」
受付の女「失礼。新たなる入信希望の同志でしたか。まずは護符と入門書を購入して頂きます。実際安い、1万円!」
「いらねーよ。いいから冒険の書に記録させろよ」
受付の女「であえー! であえー! 異教徒のカチコミじゃあー!!」
黒服がずらずららっ、とあらわれた。総勢8匹。
アイリーン「ひいぃ・・・」
「さがれ、アイリーン!」
数が多い。波状攻撃されれば、アイリーンまでダメージが通ってしまう。苦戦必死だ。
?!! 黒服たちがーーーー
ぴょん。ぷに。ぴょん。ぷに。ぴょん。ぷに。
どんどん合体して大きくなっていく! ついに8匹合体してキング黒服になってしまった!
ドラ子「ぎゃおーーーーん!」
ドラゴンブレスがキング黒服を薙ぎ払う。まとまってくれたお陰で一網打尽だ。勝利!
謎の司祭「ククク・・・我が総合教会に楯突くとは愚かな奴等よ」
「セーブもさせてくれない教会に意味などない! 壊滅してやる」
謎の司祭「我が支部はこの地方の中でも最弱。教会の面汚しと汚名をかぶるもやむを得まい。さらばだ」
司祭は転移魔法を使って逃げた。
僕たちは残った受付嬢を脅して金庫を開けさせ、教会が信者から巻き上げた上納金5000万円を手に入れた。さすがにこれだけの額は持ち歩けないな・・・。
アイリーンが動く。僕名義で複数の金融口座を開設し、分散して入金した。有能。