第36話 Re: Re: Re: 明日の準備について
どこかで、誰かの恋がはじまる
【件名】明日の準備について
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浅川さん
お疲れ様です。小宮山こみやまです。
明日のゼミ発表、資料の最終確認をお願いできますでしょうか。
添付のスライド、二十枚目までは確認済みですが、それ以降が未確認です。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
小宮山蓮
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【件名】Re: 明日の準備について
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小宮山さん
お疲れ様です、浅川です。
確認しました。全体的に良くまとまっていると思います。
二十三枚目のグラフ、少し文字が小さいので、拡大した方が見やすいかもしれません。
浅川美桜
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【件名】Re: Re: 明日の準備について
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浅川さん
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
いつも的確なフィードバック、本当に助かってます。
ところで、話は変わるのですが、明日の発表後、少しお時間いただけないでしょうか。
発表内容とは別件で、個人的にお話ししたいことがあります。
小宮山蓮
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【件名】Re: Re: Re: 明日の準備について
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小宮山さん
はい、大丈夫です。何かゼミの件で問題でもありましたか。
浅川美桜
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【件名】Re: Re: Re: Re: 明日の準備について
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浅川さん
いえ、ゼミの件ではないです。
メールで書くようなことでもない気がするので、詳しくは明日、直接お話しします。
急に妙なことを言って、すみません。
小宮山蓮
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【件名】Re: Re: Re: Re: Re: 明日の準備について
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小宮山さん
なんだか気になってしまいました。
明日、楽しみにしています(発表も、その後の話も)。
浅川美桜
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翌日、ゼミ発表を無事に終えた後、二人は教室に残った。窓の外、夕陽が差し込んでいる。
「浅川さん、昨日のメール、変な感じになってすみませんでした」
「ううん、大丈夫。それより、話したいことって?」
蓮は深呼吸をしてから、まっすぐに美桜を見た。
「浅川さんのこと、ゼミの仲間としてじゃなく、その、一人の女性として、好きです」
不意打ちの告白に、美桜は一瞬言葉を失った。それから、じんわりと頬を赤らめながら、小さく微笑んだ。
「メールで書けなかった理由、分かった気がする」
「……迷惑、でしたか」
「ううん。むしろ、直接聞けてよかった。私も、小宮山さんのこと、同じ気持ちだったから」
夕焼けに染まる教室で、メールのやり取りだけでは伝えきれなかった想いが、ようやく、本物の言葉として交わされた瞬間だった。




