表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二の人生☆  作者: 吹雪‘。
〜開幕〜
6/12

剣はペンより強し

小鳥の囀りが聞こえる。目を覚まして窓越しに外を見る。何度見ても綺麗な朝日だ。

僕は今、最高にワクワクしている。まさに旅に出る前の旅人のように心を躍らせている。

なんてったって今日から冒険者になるための修行が始まるのだから!

異世界ラノベで主人公最強は定番だ。心の片隅でそれを期待している自分と、チート能力を持っていなかった時にガッカリしないため、そして何よりも高慢な自分になってしまうのが怖いため、必死に否定する自分がいる。

「ハハ…朝から忙しいな」

胸の高鳴りが抑えられずつい口に出てしまった。僕はベッドから飛び降り、興奮を抑えるべく深呼吸をしながら部屋を出る。階段を降りると既にエリスさんが朝食の支度をしていた。エリックさんはどうやら朝の運動に出ているようだ。

「エリックが帰ってきたら朝食にするからそれまで待っててね。」

エリスさんがそう言う。わかりました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一分ほど経ったか…一言も話せないのは気まずい。何とかしてこの沈黙を破りたい。すると家の片隅に置いてある如何にも強そうな杖が目に止まった。

「すみません…エリスさんは魔法を使うのですか?」

それに対してエリスさんは頷く。その後色々聞いたがあの杖はどうやらかつての仲間のものなんだそう。

含みを持たせて要る辺り亡くなってしまったのかな?傷口を抉らぬためにも触れないでおこう。

また、”記憶喪失”と言うことでこの世界についての大まかな常識も教えてくれた。まとめると以下のようになる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・”この世界には”魔法が存在し、多くの人間がその恩恵を受けて暮らしている。

・冒険者ギルドが存在する。世界中の都市にギルドを構えており、沢山の冒険者を擁して日々魔物と戦っている。その本部はレクタ帝国にあるものの本質的にはどこの国にも属さない団体だそうだ。

・冒険者ランクは以下の通り(特例>Z>S>A>B>C>D>E>F)

・この村はガザンツ王国の東部ある村だそうだ。これより東は未開拓領域なので行くなとも言われた。

・まだ先の話だが、稽古が終わったら南西にある王都へ向かえとのことだ。

・かつて、とはいえ二十年前ぐらいだそうだが突如”魔王”が現れ人類を恐怖に陥れた。その脅威は後に剣聖と聖女と呼ばれることになる二人の冒険者と帝国、王国、共和国を主力とする同盟軍により案外あっさり去ったという。しかし近頃魔王を信奉する危険な団体、通称”魔王教”が暗躍しているため気をつけろと言うことだ。

・ガザンツ王国の北にレクタ帝国は広がっており、その国境には大山脈があるという。また、山脈の西、帝国と王国に挟まれる位置にリギアヌ魔法国が広がっているという。他にも国はあるがこの付近の主だった国はこれらだという。はるか西、海を越えた先にはなにやら日本っぽい国もあるとか…

・世界観的には中世欧州といったところで、どの国も専制をとっている。また、基本的に帝国、王国、魔法国は仲が悪く、魔王討伐時以外は常に歪みあっており、時には紛争や代理戦争も起きているようだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そんなこんな話しているうちにエリックさんが帰ってきた。

「お帰りなさい、エリックさん。」

「おう、お前も起きてたのか!今日からみっちりお前を鍛えていくからな。言っておくがこの世界ではペンは剣より強し?なんぞ言ってられねえ。力がない奴は殺される。剣はペンより強し、だ。」

ん….?この世界にその諺もあるのか?

「そうね、これから私が魔法、エリックが剣術を教えるわ。」

エリスさんがそういう。二人とも朝から元気だな。

「ははは…お手柔らかに。」

そう答えた後、僕たちはエリスさんの作った朝ごはんを食べた。

フランスパンのようなパンとコーンスープらしきスープだった。

今日も絶品だった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ