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第二の人生☆  作者: 吹雪‘。
〜開幕〜
7/12

えりしゅさんとはじめてのまほう…!

朝食を食べ終わってすぐ。まずはエリスさんから魔法についての簡単な講義を受けることになった。

どうやら今から話すことは”この世界の人間なら誰でも知っている”ことだそうだ。

エリックさんと違って記憶喪失を信じているのか?

まあいい。こちらにとっては好都合だ。

エリスさんから小三十分程度の講義を受けた。まとめると以下のようになる。


〜〜〜教えて!エリス先生〜〜〜

Q.魔法とは?

A.この世界に満たされている”魔素”を主にマジックエレメンタルとして顕現させること

Q.マジックエレメンタルって?

A. 雷、火、土、水、風、氷を指す。最も多くの人が使える魔法がこれらである。実際にこれら以外の魔法も存在するがごく稀である。ちなみに身近なマジックエレメンタルほど魔法として扱いやすい。(例えば寒い地域に住んでいる人なら氷。海の近くに住んでいる人なら水、など。)

一般に、例えば炎のマジックエレメンタルを用いた魔法を”炎属性魔法”のように呼ぶ。

Q.誰でも魔法って使えるの?

A.”この世界の人間は”生まれつき魔力、すなわち魔素を操る力、を持って生まれてくるので誰でも使える。ただし、個人差はとんでもなく、魔法使いとして冒険者になれる程度の素質を持っている人間は全体の4割と言われている。

Q.杖って使うの?

A.もちろん!杖の先端には、”ルーン”と呼ばれるなにかしらの物質がついており、それの魔素伝導性によって魔法使いが魔素を操ることを補助する。だからルーンによって杖の性質も様々。まさに十人十色!因みに多くの場合、ルーンは鉱石か魔物の部位から作られており、杖の性質は鉱石の性質や元の魔物の特性に依存する。

Q.詠唱ってすんの?

A.しない。そもそも本来魔法には(例えば火の矢を飛ばす”ファイアアロー”のように)定まった魔法があるわけではない。その使い手が魔素をどう操るかによって無限の可能性がある。

だが実際には、(将棋の定跡のように)有効的とされる魔法が存在し、それらはかつて《ネームドマジック》と呼ばれまとめられ、魔法書に編纂された。

そして、現代では《ネームドマジック》が定着しすぎた結果、魔法=《ネームドマジック》と勘違いされている。故に、(本来仲間との連携が目的で必要ないのだが)それらの名前を叫ぶ(と言うよりそれを当たり前と勘違いしている)魔法使いが多いが、詠唱などは流石に存在しない。

Q.どれくらいでまともに戦える魔法使いになれる?

A.素質がどの程度かにもよるが、一般的には半年はかかると言われている。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


と言うことで講義が終わったので早速村の外に出てきた。まずは素質がどの程度あるかを確認するそうだ。

「じゃあ、この杖に触ってみてくれるかしら?この杖はね、誰でも簡単に魔法を操れるというコンセプトのもとでルーンにウィンドドラゴンの羽毛を使って作ったのよ。身近なマジックエレメンタルほど操りやすいと言ったよね?多くの人は風が最も身近でしょ。それにね、ウィンドドラゴンはいっつもほとんど意識せず体中を風魔法で覆っているのよ。つまりウィンドドラゴンの羽毛を使えば風魔法を操る難易度が極端に低くなるってこと!その代わり強い魔法は打てないんだけどね。」

「な、なるほどお」

エリスさん、魔法の話になると早口だなあ。

「取り敢えず、持ってみますね。」

エリスさんから杖を受け取り、構えて、目の前に竜巻を想像してみる。

目の前に木が生えている。あれを粉々にするイメージで…

エリスさんにはあくまで素質を測るだけと言われているから少し風を吹かせられたら合格だろう。

でもね、そこで本気を出したくなっちゃうのが”男の子”なのです!

さらに強く杖を握り、イメージを鮮烈にする。

「出よ竜巻、風の渦よ!」

つい厨二病が出てしまった、と羞恥心が込み上げる間も無く、目の前に竜巻が現れた。びっくりして杖を落とすと、その竜巻は雲散霧消してしまい、残ったのはボロボロになった一本の木だけだった。

そばにいたエリスさんは言葉を失っている。

きっとこここそ、こう言う場面だ。そう確信し、僕は口を開く。

「僕、またなんかやっちゃいました?」

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