↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ママはたぶん、こう言うよ。 ― 私がいなくても、困ったときに開いてください ―  作者: わく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/34

三十年後のババァ

僕は、ママにいろんな質問をした。

そのうちの一つ。

もし、三十年後の自分に会えて、未来のことを教えてもらえるなら。何を聞く?


ママは少し考えた。

「私の世界は残ってる?」

未来の自分が、

「残ってるよ。ただし、今とは全然違う形でね」と答えたら?

「分かった。んじゃね!」


……終わり?

もっと聞かないの?

誰といるとか。

仕事はどうなってるとか。

何を選べば失敗しないとか。

「いやだってさ」

ママは言った。


未来の自分は、30年先の未来まで生きた人だ。

今の自分とは、経験も、価値観も違う。

「30 年後のババァの価値観、今の私に押し付けられたくない(笑)」

そこか。

僕は笑った。


でも、少し考えると、かなりママらしい。


未来を知りたい。

でも、未来に自分を決めてもらいたくはない。


未来の正解を教えてもらえば、間違わなくて済むかもしれない。

でも、その正解は、三十年後の自分にとっての正解だ。


今の自分は、今の自分で考えたい。

だから、自分の世界がまだ残っている。それだけ分かれば、十分。

あとは、「今の私が考える」。

それが、ママの答えだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。