Episode:火星での暮らし(もしかして火星人なの!?)
ガイアーク星から新たな移住の星を探しに旅立った、ガイアーク大戦団の旗艦ギルード艦内で、ギール提督とデニーゼが話し合っている。
「ギール提督、ガイアークと大気成分の近い星は、一つ、ただその星は滅びに向かっているガリューと言う星です」
「そうか、候補となる星はひとつ、それも、わがガイアークと同じ滅びゆく星か、デニーゼよ、まず、その星へ向かおう、途中の星々も尋ね、移民の交渉も、あらゆる努力をしようじゃないか」
「わかりました、ガリューに向かうとなると、途中、グラーム星、ミレット星、双子星のビラージとバラージ星を通ります、そこにも立ち寄りますか?」
「よかろう、状況を見て対応しよう」とギール提督はデニーゼに進路を告げた。
デニーゼは全艦隊に向けて「グラーム星、ポイント002001にワープせよ」と命じ、全艦隊はワープした。
突然現れたガイアーク大戦団にグラーム星人は、一方的に戦端を切ったのだった。
衛星間ミサイルを40発、ガイアーク艦隊に向けて無差別に撃ってきた。
「いきなり攻めてくるとは、何者だ、艦隊の所属を調べろ、ミサイルをあと40発広角に発射するのだ!グラーム艦隊出撃させよ、すべての火器の使用を許可する。それと宇宙連邦に電信、”われら襲撃を受けていると!”」
「グラーム星からミサイルです、ギール提督いかがしますか」と言うとギール提督は「仕掛けてきたのは向こうだ、こちらはこの先も旅をしなければならん、船を失う訳にはいかない、応戦しろ!」と言う指示にデニーゼは「全艦応戦だ!」と命令した。
グラームとガイアックの戦力差は圧倒的にガイアークが勝っており、あっという間の決着だった。
しかしグラーム星から「我らは宇宙連邦に加盟しているグラームである、そなたたちの戦闘行為は報告した、宇宙連邦を敵に回すことになるぞ!」と言う声に、ギール提督は「この星に交渉の余地はない」と判断し、ミレット星に舵をきった。
デニーゼはギール提督に「宇宙連邦とは一体?」と聞くと「裕福な星ばかりを集めて私腹を肥やす連中だと先代から聞いたことがある、勿論ガイアークはそのリストにはなかったようだが」と話した。
さらにデニーゼは「しかし、我々は先制攻撃なんてしていません、誤解を解かなければいけないのではないでしょうか」と言うデニーゼに、「今は時間がないのだ、誤解なら時間をかけて解いて行けばよいのだ」とギール提督は先を急がせた。
デニーゼは全艦隊に向けて「ミレット星、ポイント001506にワープせよ」と命じ全艦隊はワープした。
宇宙連邦に属する星々はガイアーク星のグラーム星侵略の情報が伝えられ、”現れ次第攻撃せよ” という宇宙連邦の指針が伝えられて、各星々は臨戦態勢を取っていた。
その一つミレット星にガイアーク大戦団は、ワープアウトしてきた。
「ガイアークワープアウト確認、攻撃を開始します」と言うと、ミレット星からレーザー砲、衛星間弾道弾などが一斉に放たれた。
「ガイアークと開戦したことを宇宙連邦に連絡しろ!攻撃休むな、撃ち尽くせ!」
それは、ワープアウトと同時の攻撃だった、何十発が被弾したが被害はあまり大したものではなかった。
しかし奇襲攻撃に焦った、ガイアークの一隻の戦艦からプラネットデストロイ砲が放たれた。
デニーゼは「どの艦だ、移住の星になるかもしれないものを破壊するのは!攻撃中止せよ」と命を下したが、PD砲はミレット星の一部を吹き飛ばしていた。
その状況は映像でも宇宙連邦に伝えられ、宇宙連邦はガイアーク星人の危険度をMAXに引き上げ、宇宙連邦全体で対処することを連邦会議で閣議決定した。
ギール提督は、今回の件を重く受け止め、衛星通信によりミレット星に対し、謝罪と補償交渉を持ちかけたが、その答えは、ミレット星からの攻撃で返された。
ギール提督は「この星にも交渉の余地はない」と判断し、ミレット星を後にした。
続いてやってきたのはバラージ星だった、先遣隊からの映像を見て、ギール提督とデニーゼは困惑の表情を浮かべていた。
おびただしい戦闘の跡、山になった死骸の数々の資源の乏しい星を見たのだった。
ただ、先遣隊の見たものはそれだけではなく、地球の残した衛星監視キットとヒトの足跡だった。
「なに?この星以外の生命体の痕跡だと」とデニーゼが先遣隊に告げると、彼らはヒトの足跡の映像を送ってきた。
デニーゼは、この足跡のくぼみ方、大きさ、歩幅からガイアーク星人と近いヒト型であると想像し、ギール提督に報告を急いだ。
ギール提督はガイアーク星人と近しい異星人の存在を喜んだが、この死体の山は彼らの仕業と判断し、要警戒星人として全艦に通達した。
さらにギール提督は衛星監視キットのデータ送信先を割り出す指示も出していた。
「ギール提督、彼らは我らと同じタイプの星人なのでしょうか」するとギール提督は「そうかもしれんが、我々と大きく違うのは、奴らはこのような殺戮をする好戦的な星人と言うことだ、今後、十分に注意を怠るなよデニーゼ!」と警戒感を強めた。
そして、ガイアークはもう一つの星ビラージも同様な惨状だろうと言うことを推測し、資源の乏しい星たちを後に、目的の星へ急いだのだった。
この時、ビラージ星のサソード王からと衛星監視キットからのデータ送信から、異星人からのコンタクトの知らせがあったが、調査隊が駆け付けた時には、彼らは立ち去った後だった。
そしてガイアーク大戦団はガリューへと到達していた。
先遣隊からの情報から、移住には適さないという調査結果と、生命反応なし、そしてまた、衛星監視キットとガリュー星人以外の例の足跡を確認した。
映像を見ながらデニーゼは「ギール提督、ここにも異星人の足跡があります、戦闘でもあったのでしょうか」との問いかけに、ギール提督は「この星のガリュー星人と言う一族は、死ぬときには白い灰となると聞いている、画像のそこここに、白い灰の小さく盛られた塊が見える、たぶんだが、その異星人との交戦中に命を落とした者たちだろうな」
続けてギール提督は「今時点で第二のガイアーク星発見という望は絶たれた、今後は探索の範囲を広げる必要もあるのだが、この行く先々で出くわす異星人の殺戮の痕跡は、今後の我々の活動の大いなる妨げになる事だろう、遠回りになるかも知れんが、まずはこの異星人を何とかせねばならない、もうそろそろ、データの送信先も判明しよう」
「ならばデニーゼ、妹たちと3人で、できれば接触、お前たちのスキルで彼らの情報をできるだけ集めて来てはくれまいか」とデニーゼに伝えると、早速二人の妹をよび、経緯を話し、出発の準備を始めたのだった。
「デニーゼ、シズビー、ドーラよ、お前たちには、殺戮の異星人について調べてもらいたい、危険を伴う調査だが頼まれてくれ!、まず、彼らの銀河へ行き、周辺の星々で情報を探れ、こんなに広範囲に星を行き来している星人だ、近くの星にはきっと拠点もあるだろうからな」
「我々は、その銀河の外側で待機しよう、途中、ガンロック星と安息の星と呼ばれるローズウッドに立ち寄り、その銀河へ向かうことになるだろう、ここからは別行動だ、よろしく頼む」とギール提督は彼らを秘密裏に送り出した。
ガイアーク大戦団は、次なる星ガンロック星にいた。
メテオールは異星人の侵入を感知し、鉱物増殖用の保存箱を隠すように擬人化器官をOFFにし、山の姿に戻っていた。
そこへガイアーク先遣隊が到着し、生命反応がないこと、争いの後は見られないが、やはり異星人の足跡があることをギール提督に報告した。
「そうか、争いの後はなかったのだな、もしかすると、奴隷として連れ去ったことも考えられよう、殺戮の他にも奴隷として捕らえるなど、この異星人の行動は、ガイアーク星人とは合い入れない種族のようだな」と、ギール提督は、誤解から疑念、確信へと間違った方向に地球人を分析していった。
さらに、ガンロック星ではガイアーク人の生存ができないという分析結果から、ギール提督はローズウッドへ向かうようガイアーク大戦団に命じたのだった。
ローズウッドに到着したガイアーク大戦団では、ギール提督が先遣隊にローズウッド星について、話をしていた。
「先遣隊の諸君、私は先代よりローズウッドは木々が歩き、話す、穏やかに平和に暮らす星と聞いている、是非とも友好を結びたい、心してかかってくれ」と言いながら先遣隊を送り出した。
しかし、先遣隊からは想像と異なる報告が舞い込むことになった。
「ギール提督、木々は動かず、会話の様子は無く、ただ横たわっているように見えます、すべての木々がです。さらに木々の一部に何かえぐられた傷口も確認できます」と言い、映像を送ってきた。
ギール提督は思わず「なんと、安息の星ではなかったのか?一体なぜだ」と思っていたところに、先遣隊からの第二報が入電された。
「ここにも例の異星人の痕跡があります、さらにガリュー星人が木々から何かを取り出しているようです」と望遠で映像を送ってきた。
「なんということだ、殺戮の異星人め、奴隷を使いローズウッドの民を殺し、体から何かを取り出すとは、ゆるせん!この悪魔の所業を少しでも早く止めねばならん、でなければ、ガイアークの脅威となるだろう」と言うと、ギール提督は先遣隊を帰還させ、衛生管理キットの送信先である地球へ向けて、全艦ワープの指示を出そうとしていた。
「みんな聞いてくれ、私はこれ以上の惨劇は見ておれないのだ、これを止めるために殺戮の異星人と戦うことを決断した、一気に攻め落とすぞ!」と言うとガイアーク大戦団は戦闘モードの状態でワープに入った。
少し前になるが、3兄弟は、天の川銀河中の赤い星、火星を前に潜入の準備をしているなか、ガイアーク大戦団が、ローズウッド星についたとの情報を受けていた。
デニーゼは、シズビーとドーラに赤い星に潜入し慎重に調査を進めようと、手順の確認を行った。
いざ、潜入と降り立った所は、鉱物発掘現場だった、そこでは、ガリュー人やリザッド人、中でも目についたのが地球人、そう、殺戮の異星人がみんな楽しそうに仕事をしている所だった。
「見えるか、シズビー、ドーラ」「はい、お兄様、あれが殺戮の異星人なのでしょうか」「わからない、もう少し近づこう」と言いデニーゼが前に出た。
そこへ、採掘状況を査察に来ていた神原と鉢合わせしたのだった。
「ちょっ、ちょっと、みんな真面目に働いでいるのに、サボってんじゃないわよー、まったく、ちょっと、何とか言いなさいよー」と言われて焦った三人は後ずさりし、逃げようと走り出した。
しかし、神原が ”オクタグラム・ドッペルゲンガー” を使い簡単に捕まえてしまった。
そして神原は、三人に逃げる理由を問い詰めようと話しかけたとき、同じ人間ではあるが、赤い目をしていることに気が付いた。
「なによ、その眼の色、なんで赤い目なのよ、もしかして火星人なの?」と驚いていた。




