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てんしはそのけんであくまをころしました
「ねえ、ネーヴェ。ネーヴェはこの先もずうっと生きてね」
ジェーロは最期にそう言いました。ネーヴェが生きることを、幸せでいることを祈る願いです。けれどネーヴェはその約束だけはできませんでした。それだけは、生きる約束だけは、どうしてもできませんでした。ジェーロの居ないこの場所で、生きる約束はできませんでした。なのでネーヴェは返事の代わりに笑顔で別れを告げました。
「さようなら、ジェーロ。どうか次の廻りで会えますように」
最後の最後の願いです。どうか次の廻りでも、再び君に会えますように。共に笑っていられますように。たとえそれがジェーロではないジェーロでも、それでもネーヴェは会いたいと願うのです。そしてジェーロは最期に笑って言いました。
「さよなら、ネーヴェ。ずっとずっとぼくの幸せを願ってくれてありがとう」
ネーヴェの幸せを祈りました。
ジェーロの幸せを願っていました。




