表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/22

そうしてけんがまっしろになりました

「ねえ、ネーヴェ。ぼくを殺すのはいつにしよう」

 ジェーロは笑顔でそう言いました。とうとう剣がまっ白になったからです。人は喜び悪魔が死ぬのを願っています。それを遠くから見たジェーロは嬉しそうに笑いました。その嬉しそうな横顔をネーヴェはじいっと見つめています。

「ジェーロの好きに決めたらいいわ」

 だってネーヴェはそれを決められません。ジェーロを殺す日を自分で決めるなんて、そんなのできっこないのです。だからジェーロに委ねました。きっとそれがネーヴェにとって、一番悪い選択であっても自分で選ぶことなんてできなかったのです。

「じゃあ早い方がいいや! 明日にしようよ!」

 ジェーロはネーヴェが思った通りに答えました。ジェーロはとても優しいからできるだけ早くしようと言うなんて、ネーヴェにはとっくにわかっていたのです。

「わかったわ、ジェーロ。じゃあ私は人間のところに行ってくるわね」

 ネーヴェは予定を告げに行きます。悪魔を殺すと言いに行きます。泣きそうな顔を笑顔で隠して、明日悪魔を殺すのだと、そう言わなければいけないのです。明日で終わりがやってきます。ジェーロの命が終わるのです。ネーヴェの幸せが終わるのです。





 その日がやっと来るのです。

 その日がもう来てしまったのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ