ジャッジメントの真実
夜、アギトは今、シエナと寝室に居た。隣では、シエナが寝息を立てて静かに寝ている。今日も、シエナには逆らわず成すがままのアギトだった。
「さて、そろそろ動くか。手遅れになる前に」
アギトはそんな事を考えていた。これには訳があった…………
【アギトがシエナの元に下った日の夕方】
「よく来てくださいました。ありがとうございます」
アギトは言われた通り、シエナの部屋へと来ていた。
「何をする気だ?」
「うふふふっ。そんな警戒しなくても平気ですよ。ただあなたをこれから私のおもちゃにするだけです。すこーし痛いともいますが我慢してくださいね。すぐに終わりますから」
「ちょっと待ってくれ。心の準備が…………」
「はい。大丈夫ですよ?これから一生、私のおもちゃになるんだから、怖いですよね。思う存分後悔してください」
(言ってろ、バカが!俺はお前のおもちゃになどならん)
【スキル 調べる】
【シエナ 19歳 女】
【職業:賢者】
【状態:良】
【死に至る可能性:✖】
【冒険者ランク:S】
【所属クラン:ジャッジメント】
【固有スキル:大魔法】
*魔王軍アンドリューにより精神が支配されていることにより、人格がねじ曲がっている
*妖狐の善狐によるスキルで精神を解放出来る
(なっ!魔王軍に乗っ取られているのか。いったいいつからだ。それに、妖狐?そんなものが存在する世界なのかここは。それよりも今は、どうこの事をティファ達に伝えるかだ)
「もう、平気かしら?」
「あぁ、だ丈夫だ…………。やってくれ」
「では、お言葉に甘えて」
【スキル 不魔犬鎖】
シエナが魔法を唱えた瞬間、アギトの両手と首に鎖が絡みついた。そして、どんどん鎖が締め付けられていく。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ」
「おぉ♪想像以上にすごいですねこの能力は」
(…………想像以上にすごい?初めて使ったのか?なぜ?今まで使えなかった?まさか、最近魔王軍と接触したのか?)
「えっ?えっ?これ、どうやって止めるの…………?これじゃ、おもちゃが死んじゃう…………どうしよう」
シエナは、初めてエターナルチェインを使ったが解除の仕方が分からないでいた。色々試してみる。アギトを叩いたり、解除と叫んだり…………しかし止まらない。その間も、アギトは鎖に締め付けられる。
(何やってる!は、早く止めろアホ…………)
「とまってぇ―――――!」
シエナはそんなこと発しながら大声で叫んでみた。すると、一瞬にしてアギトに絡みついていた鎖は消えた。
「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、このクソが!殺す気か…………」
「ちがうちがう!そうじゃない!私がせっかくのおもちゃを壊すわけないじゃん!信じてよ!」
「知るか、ボケ!」
「もぅ!怒ったぞ!ちょっと早いけど、始めちゃう!」
そう言うと、シエナは突然アギトにキスをした。
「!!!」
「さぁ、ここからは夜の時間、楽しみましょう♪」
こうして、アギトはジャッジメントでの1日を終えたのであった。
【時は戻り現在】
(以外に、俺は精神までは支配されていないのが不思議だ。これも勇者の力か…………。だとすれば、このまま操られていることを演じながら様子を見て見るか)
そんな事を考えつつ朝を迎えるアギト。そして、シエナの奴隷を演じて3日目シエナの計画遂行まで残り4日。
「おはよう、ポチ♪昨日も、楽しめたかしら☆今日からは私とのお遊びの後、他の女の子達の相手もしてもらうわ!ポチの血筋をもつ子供は多いに越したことは無いからね♪」
部屋にはシエナの侍女のマホ、それに他のメンバーも数人いた。
「そうね…………。まずは、優先的にマホかしら?それと、他にあと三人ぐらいね♪休んでる暇なんて与えないわ!」
「「なつ!」」
「ちょっと待て、シエナ!」
「そうです、シエナ様!何で私がこんな奴の子供を…………」
「前にも言ったけど、私の言う事は絶対よ?それとも何?マホ、私に逆らうの?死ぬわよ?いいの?」
「そ、それは…………」
「あなたも、私の意志でエターナル・チェインが発動できることは忘れていないわよね?他の子もそうよ?私に逆らうと…………」
【パチンッ】
シエナは指を鳴らす。途端に周りのメンバーの顔が青ざめる。すると、エターナル・チェインはアギトに向けて発動した。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ」
もがき苦しむアギト。その様子を見た他のメンバーはただ黙るしかなかった。
「どう?これでも、私の言う事が聞けない子は居るかしら?」
「わかりました。必ず、私もこいつの血筋を授かれるよう努力します」
「マホは、物分かりが良くて助かるわ?他の子もいいわね?」
「「「はい、かしこまりました」」」
「じゃ、今日のお遊びをしましょう!」
「…………きょ、今日は、何をする気だ?」
「今日はね、みんなの訓練に付き合ってもらいます♪まずは、訓練場へと向かいましょ!」
言われるがままについて来るアギト。手には、手錠がはめられ逃げられないようにされている。そして訓練場に来たシエナ達は準備を始める。アギトは、備え付けられている木にくくりつけられた。
「みんなぁ!今日は、魔法の精度を訓練してもらいます!初級魔法の、シャインショットをあそこの的であるポチ目掛けて撃ってちょうだい♪百発百中になってもらう事が今回の課題!それから、ポチは当たったら傷はすぐに私が回復してあげるから、思う存分攻撃を食らってあげてね!痛みだけで済むから平気でしょ?」
「む、無茶を言うな!」
「大丈夫!あくまで、初級魔法だから当たり所が悪くない限り死なないわ!」
「当たり所がわるけりゃ死ぬのかよ…………」
「そこも、私の魔法でガードするから平気!ほら、ここを頑張れば、この後マホ達からいっぱいご褒美が与えられるんだから頑張りなさいよ!この変態猿勇者!」
「…………クソが」
「さぁ、みんな!始めるわよ!二人ずつ順番にね♪当たらなくても気にしなくていいわよ!これは、訓練だからね♪」
まずは、マホとメンバーの一人がアギトから10メートルぐらい離れた位置につき、準備をする。杖を構え二人はアギトを睨みつけシエナの合図と共に魔法を放った。
「始め!」
マホ達の杖の先端に魔力が集まる。そして、
「死ね!クソ勇者!シャインショット!」
「何で私が、あんたみたいなゴミと寝ないとならないのよ!死ねぇ、このエロ猿!」
マホ達の魔法がアギトに直撃する。アギトの全身はみるみるうちに傷だらけになっていく。
「グハッ」
【ボトッ、ボトッ】
アギトは口から血を吐き、その威力を肌で実感していた。
(クッ!いくら初級魔法とはいえ、これほどの威力か…………)
「撮影担当の子、ちゃんと撮れてる?これも流すから、しっかりねっ!」
「バッチリです!」
その後も、マホ達の魔法は止むこともなく次々とアギトに当たる。
「そろそろ、回復しないと死んじゃうか…………ヒール」
シエナは、マホ達がアギトを限界まで痛めつけた後、ようやく回復魔法を使う。
「…………話が違うんじゃないか?すぐに回復するって約束はどうした?」
「うーん。気が変わったの!限界まで痛みつけて、苦痛を十分味わってもらうわ!」
「…………下衆が」
「あらやだ!みんな聞いた?アギトが、私を褒めてくれたわよ?こんなに嬉しいことないわ♪どんどんやっちゃって☆」
この後も、メンバーが次々と変わり開始から3時間ようやくアギトの地獄が終わりを迎えた。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ」
「終了!今日は、これぐらいで良いでしょ。後の事はお願いね!それと、マホはポチを私の部屋に連れて来てね。そこで2人にはしてもらうから」
「………かしこまりました」
シエナは気が済んだのか、そそくさと訓練場を後にした。そして、残されたアギトとマホ、それと複数のメンバーは拘束を解かれて地面に横たわるアギトを取り囲んだ。
「くそ!何で、私がこいつと寝なきゃならないのよ!屈辱にもほどがあるわ…………」
「………光栄に思えよ。俺と寝れるんだからなっ」
「なっ!」
【ガンッ】
「ぐはっ」
マホは怒りのあまり、思いっきりアギトの顔を踏みつけた。
「どう?私に踏みつけられる気分は?」
「………随分、派手な下着を身に着けているんだな」
「ツッ!このクソ猿がぁ!!!」
【ガンッ】【ガンッ】【ガンッ】
(……今はこれでいい。こいつらを煽っておけば、俺に近づく事を自然に拒むだろう。そして…………)
【スキル 調べる】
【マホ 18歳 女】
【職業:時空術士】
【状態:良】
【死に至る可能性:✖】
【冒険者ランク:S】
【所属クラン:ジャッジメント】
【固有スキル:次元跳躍】
*シエナにより奴隷化されている
*シエナの精神支配が解かれれば、奴隷化も解除される
(やはり、こいつも操られているのか。これじゃ、他のやつらも支配されてるな。どうにかしてマホの精神を解放しないと)
「何を、ブツブツ言っている変態猿勇者!」
「……………」
「チッ!そのすました顔が気に食わないんだよ!このっ、このっ、このっ!」
「ぐはっ…………」
「ハァ、ハァ、ハァ。これくらいにしておいてやる!お前だけは、絶対に許さん!覚えておけ!」
マホは、アギトを睨みつけてその場を後にする。
「マ、マホ様!こ、こいつは…………」
「あんた達がシエナ様の所に連れて行きなさい!私も直に行くわ!」
「「か、かしこまりました」」
この後も、アギトへの仕打ちは続き行為をしたメンバーのヘイトをどんどん買うアギトであった。




