地獄の日々
「さっ!今日も1日張り切って参りましょう♪」
そんなシエナの言葉でアギトの地獄とも言える1日が幕を開ける。
「今日あなたには、屋敷のお手伝いをしてもらいます⭐︎」
「………」
【パッ——ン】
返事をしないアギトにイラつき、シエナはアギトの頬を叩く。
「ポチ、返事は?あっ!ちなみに、あなたの事はこれから犬みたく『ポチ』って呼ぶわね!喜びなさい!」
「……わかりました、シエナ様」
「よろしい♪では早速、洗濯からしてもらいましょうかしらねっ!」
シエナはアギトを連れて一階にある大きな脱衣所へとやってきた。中に入ると、数人の女性メンバーが居た。そしてここには、ここに住んでいるメンバーの洗濯物が山のように積んであった。
「流石に、初日でこれだけの量を洗わせるのは可哀想だから何人かあなたのサポートをさせるわ!感謝しなさい!」
「……ありがとうございます、シエナ様」
「さっ、みんな今日からこのポチを洗濯をするから優しく教えてあげてね?」
「「「はーい♪」」」
「いいことポチ、女性の下着があるからって発情して盗んじゃダメよ?わかった?」
「……はい、シエナ様」
「よろしい♪じゃ始めなさい!私は部屋に居るから何かあったらすぐに教えてね⭐︎じゃーねぇ♪」
シエナは、脱衣所にアギトを残して部屋へと帰って行った。
「ったく、何でこんな男に私達の下着を洗わさなくちゃならないのよ、気持ち悪い」
「いいこと!絶対に変な気を起こさないでよね!怒られるのは私達なんだから!」
「……わかりました」
こうして、洗濯をすること1時間。元の世界でも、寝たきりだったため洗濯などただの一度もしたことなかったアギトは苦戦する。
【パッ——ン】
「ちょっと、そんなに強くやったら傷んじゃうじゃない!もっと丁寧にやりなさい!」
「……すみません」
「何これ!勇者をこけに出来るってこんなに面白いの!癖になりそう!」
「よしなさいよ!顔に傷でも出来たらシエナ様に怒られるわよ!やるなら見えないところにしなさい!」
「はーい!」
その後もアギトが失敗するたびに、女性メンバーは腹や背中に暴力を振るった。それも飽きてきたのか、1人の女性メンバーが動く。
その女性メンバーは、おもむろに一つのの下着を取り、アギトの服に忍ばせる。そして、身動きが取れないようにして悲鳴を上げる。
「何をする!放せ!」
つぎの瞬間
「きゃぁぁぁぁぁ!」
1人のメンバーが悲鳴をあげた。その悲鳴聞きつけ、シエナが脱衣所へとやってきて女性メンバーがシエナに話す。
「シエナ様!こいつ、シエナ様の下着を盗みました!」
「なっ!ちがっ……」
シエナはニコニコしながら、ゴミを見るような目でアギトを見つめて
「何?ポチ、盗んだの?出しなさい!」
「違う!俺は何もしていない!」
「私、見ました!シエナ様の下着を見つめた後、自分の上着の中にしまうところを!」
「嘘を言うな!俺は何もしちゃいない!本当だ!」
「ふーん、そう!何もしていないなら、何も出てこないわよね?」
シエナは、アギトの着ている洋服を調べ始める。そして、中からはシエナ本人の下着が出てきた。
「これはどういうことかしら?」
「違う!俺じゃない!信じてく……」
【パッ——ン】
「勘違いしないでポチ!別に私は盗んだ事に対して怒っているわけじゃないの!ただね、そんなに私の下着が欲しいなら、最初から言えばいいじゃない!言ってくれたら1枚ぐらいあげるのに……。こうやって!」
シエナは自分の下着を丸めてアギトの口の中に押し込む。
「ん——………ん———!」
「あははははっ!見て!ポチったらこんなに喜んでる!私が履いた下着って想像したら発情しちゃったのね♪ほんと、変態ね!これじゃ、お猿さんより酷いわ!」
【ドンッ】
シエナは履いていたスリッパ脱ぎ、素足で床に押さえつけられているアギトの顔を踏んずける。
「どう?私の生足で踏んずけられる気分は?興奮しちゃう?ほーらっ♪」
【グリッ、グリッ】
シエナは更に乗せている足を動かしアギトの顔を地面に擦りつけた。
「あはははっ!どう勇者様、シエナ様の足のお味は?美味しい?」
「ん――!ん――!(足を退けろ!殺すぞ!)」
「えっ?何?そんなに美味しいの?」
「ん――!ん――!ん――!(シエナ!テメーだけは許さねーぞ!)」
アギトはシエナをおもいっきり睨みつけた。その様子を見たシエナは
「きゃっ!今、こいついやらしい目つきであたしのスカートの中を見たわよ!」
「うわぁぁぁ。この状況でも、シエナ様の下着の事で頭がいっぱいなの?」
「キモいにもほどがあるわよ勇者様」
「みんな、違うわよ!勇者様じゃなくて、ポチよ!」
「あっ!そうでしたね、失礼いたしました」
「気を付けてよね♪」
「「「はーい」」」
「で、ポチ?私のスカートの中を覗けて満足した?大丈夫よ、今夜もいっぱい楽しいことするんだから☆もう少し我慢しなさい!わかった!?」
「………………」
【ガンッ】
「ポチ?返事は?」
「…………………」
【パチンッ】
アギトが何の反応もしなかったため、シエナは怒り指をならすと、アギトに昨日と同じように鎖が現れ、拷問にも似た現象が起こる
「ん―――――!(ぐあぁァァァァ)」
「あらあら、ポチったらこんなに嬉しがってる♪ほんと欲しがりなんだから」
「「「あははははっ」」」
周りのメンバーもアギトを嘲笑うかのように大声で笑った。
「ねぇ、この姿もちゃんと映像に残せてる?」
「はい、バッチリです!これなら群衆の前で、ポチを更なる人の底辺に落とせますよ!うまく編集しておきます」
「うふふふっ。楽しみね♪ポチの仲間はこれを見てどう思うのかしらね。絶望してくれるといいんだけど」
「そうですね。私共もとても楽しみで仕方ありません」
「それと、ちゃんと告知しておいてよね!五日後よ、この国は大きく変わるのわ」
「はい、その手はずも済んでいます。各街に、知らせている最中でございます」
「ならいいんだけどね。楽しみね、何てったってこの力で私はこの国の王になるんだもの!」
「新しい世界の幕開けですね」
「えぇ」




