予知された来訪者と、動き出す新たなクラン!その名は【Re:Brave】
【アルテミス大陸???にて】
「どうしました、ココ様?」
「来る…………。悪しき者と善き者が」
「悪しき者はわかりますが、善き者とは?」
「勇者様の遣いです」
「勇者様ですか…………。また大層な者が来るのですね」
「寧々、準備をしておきなさい。私の予知夢によれば、悪しき者の方が早くここに来ます」
「かしこまりました」
「勇者アギトの遣い…………。いったいどんな方…………」
舞台はブレイブハートの拠点に戻り
「こ、これって…………」
ティファは、ルナが持ってきた手紙を読み始める。そして、メイにアリスを至急呼んで来るよう伝えた。どんな手を使ってもと。そして
「何よ、まだ私を虐め足りないの?もう、私の事はほっといてよ…………」
「フンッ。そんな腐ったゴミみたいなあんたを虐めたってちっとも面白くないわよ!」
「はぁ!あんた喧嘩売ってんの?」
「うるさい、黙って!今から、ルナちゃんがアギトから預かった手紙を読むわ!黙って聞いていなさい!」
「なっ!」
アリスは驚きの表情でティファを見た
《これを読んでいる者へ。大前提として、俺は正気だ。奴隷化はされているが、他の者達と違って自分の意志はちゃんとある。それを踏まえて聞いてくれ。結論から言おう、シエナは魔王軍の四天王アンドリューによって操られている。それにより、ジャッジメントのメンバーほぼ全員はシエナの手によって奴隷化されている。1人を除いては…………。
そいつの名は『マーシャ』と言う女性だ。マーシャは信用できる人間だ。自身の固有スキル【明鏡止水】でシエナの奴隷化を無効化出来ている。そして、これからはマーシャを通じてジャッジメントの行動をそちらに随時知らせる。
そして、シエナを元に戻す手段も見つけた。妖狐の中に善狐と言う者が居るらしい。そいつの能力があればシエナを救えるはずだ。まずは、この手紙を天使の宴のティファと言う女性に渡してほしい。
そして、これを読んでいるティファ。迷惑をかけてすまない。そして、この時をもってブレイブハートは解散だ。おそらく、これを読んでる時には解散はしてある。身勝手で申し訳ない。
それから、まずは転生者でないみんなに伝える。たった今から、俺の事は忘れて今後の人生を歩んでくれ。そして、転生者の大輔さん、雫、愛華さん、レーナ、ハツネ、みんなには元の世界に帰る為に力を貸してほしい。先ほど言った善狐を見つけて、俺と合流してもらいたい。そして、シエナの精神を解放できたなら、その後は転生者を探す旅に付き合ってもらいたい。
仲間が集まり次第、魔王討伐を開始する。
そしてティファ、申し訳ないがステラとルナをお願いしたい。あの子達を戦いに巻き込むわけにはいかない。あの子達は、俺が死んでもこの世界で生きていくために支えてもらいたい。もちろん、旅の途中でステラとルナの母親も見つけるつもりだ。その事も伝えてもらいたい。
そして、最後にアリス。お前にはいつも迷惑をかけたな。本当にすまないと思っている。だが最後にもう一度、お前の王族としての力を借りたい。大輔さん達を手伝ってはもらえないだろうか?自分勝手だって事はわかっている。だけど、どうしてもお前の力が必要なんだ。頼む…………。アギトより》
【グシャッ】
【ドンッ】
手紙を読み終えたティファは、今までに見たことない殺気を放ちテーブルをおもいっきり叩いた
「何でよ…………。何で私を頼ってくれないのよアギト。私がどれだけあなたの事を想っているかわからないの…………これじゃ、私は何の為に強くなったのよ!何の為に…………う……うぅ…………」
「ティファ…………」
ユイがティファに寄り添い抱きしめる
「…………納得いかない。今までは黙ってアギトに従ってたけど、今回ばかりは言う事は聞かない」
「ステラ…………」
ステラは何かを決意したかのような目で前だけを見ていた。そんなステラを見た大輔は、ステラをじっと見つめていた
「何だよこれ。これじゃ、俺達お荷物みてーじゃん!納得いかねー!」
「何言ってるのよお兄ちゃん、お荷物なのよ私達!でも、納得いかないのは私も同じ!」
「…………俺もこのまま引く気は毛頭無い」
「私もよ!極星精霊師の力なめないでもらいたいわね!」
「わ、私も…………。巫女としてはまだまだだけど、アギトさんから借りた貸しは全然返せていないもん!」
「全くをもってアギト様らしくありませんね。救い出したら、神殺しの斧でぶった切ってあげます!」
と、静かに闘志を燃やすユイが呟いた
「いや、それじゃアギト死ぬけど?そうすると、俺達一家は帰れないんだが…………」
「私は話術師で、何も出来ないと思うけど、黙って見ていられない!必ず連れ戻したら、私の話術でアギトさんを落として見せる!」
「うふふふっ。雫は別の意味で燃えているわね♪」
「ふふふっ!まったくアギトもバカだな!このクマレッドのつよさおしらないとわ!このなかで、いちばんつよいといわれているルナさまのじつりょくをおもいしるといい!」
「おぉ!チビっ熊、長文何もボケなく言えたな!すごいぞ!」
「キィィィィッ!うるさいぞひげ!もやすぞ!」
「バーカ!お前、火の魔法使えないだろうが!」
「…………それに、一番強いじゃなくて、一番弱いでしょ!」
「な、なんだとー!ステラまでひどいことをいうな!こおらすぞ!」
「だから、氷の魔法も使えねーだろうがよ!お前は!」
「う、うるさいぞひげ!これかられんしゅうするんだ!」
「無理だな…………」
「……………無理ね」
「うーん、無理っぽいかなルナちゃん?」
「う…………うぅ…………う…………うわぁぁぁぁん。あいかママみんながルナのこといじめる」
「あらあら、可哀想に…………。よしよし。じゃ、ルナちゃんを虐めた代表として、大輔さんを殺すからゆるしてね?」
「えっ?ちょ…………お、俺?」
「そうよ。だいの大人がこんな小さい子を虐めたのだから、それぐらいの覚悟はあるのよね?やると言うのは、やられる覚悟がある者だけが言えるのよ?わかったかしら?」
【カチャ】
「あ、愛華さん?なぜ包丁を…………?」
「ひげ!わかったか!」
「何にもわからねーよ!」
ここで、しばらく黙っていたアリスが大声で笑い始める
「ふふふふっ。あははははっ!」
「ど、どうしたんだアリスさん?ついにぶっ壊れたか?」
「あはははっ!全く失礼ねガイは!上等じゃない、アギト!いいわ、手を貸してあげる!その代わり、帰って来たらおもいっきりぶん殴ってあげるんだから!みんなもそうでしょ?」
「もちろんだ!ざんねんおっぱい1ごうのいうとおりだ!」
「何?死にたいの、チビ熊!」
「ぼ、ぼうりょくはんたい!」
「……………そうね、一発ぶん殴らないと気が済まない。ステラだって強くなる」
「…………殴るのはどうかと思うが、年上の男として説教しないと」
「私も、精霊の力でぎゃふんと言わせる!」
「わ、私は殴られたアギトさんを札で回復しないと…………」
「俺も、兄ちゃんをぶん殴らないと気が済まねーな!」
「私は、そんなお兄ちゃんをボコボコにしないと♪」
「えっ?俺だけ?他のみんなは?」
「しーらない!」
「そ、そんな…………」
「あんたはどうすんのよティファ?この第三王女の私はやるわよ!」
「わ、わたしは…………アギトを助けたい」
「なら、決まりね!みんなでアギトの言う事は却下!それで行くわよ!」
「「「賛成!」」」
「それじゃ、新しくクランを立ち上げるわよ!リーダーはあなたがやりなさいティファ!」
「わ、私が!?」
「そうよ!これは、あなたにしか出来ない事よ!」
「……………………」
「どうしたの?怖いの?」
「私がクランのリーダー…………」
「いいんじゃねーか?俺は賛成だ!」
「ルナがやるー!わかったか!」
「「「却下!」」」
「な、なんでだ!?」
「……………ルナがやったら、全員戦隊もののお面をつけさせられる」
「それは却下だな!」
「クマピンクだけで十分ね」
「いや、俺も辞めたいよクマピンク!」
「えー!お兄ちゃんクマピンク似合ってるじゃん!それにいつも満更じゃなさそうだし!」
「いやいや、あれは無理やりやらされているだけであってだな…………」
「んで、どうすんの?やるの?やらないの?」
「……………やるわ!やってやるわよ!そして、必ずアギトを連れ戻す!」
「じゃ、決まりね!んで、名前なんだけど【Re:Brave】ってのはどうかしら?再び勇気をって意味で!」
「「「おおおっ!」」」
「賛成!」
「異議なし!」
「………いいと思う!」
「おぉ!いいな、リ・ブレイク!」
「ブッ壊してどうすんだ、チビっ熊!」
「もしかしたら、休む?方かな?」
「……………どちらにせよ、間違ってる。ブレイクじゃなくブレイヴ!」
「よし、じゃこれから俺達は、Re:Braveとして活動していくぞ!」
「「「おー!」」」
大輔の言葉に皆が叫び、ここに新たなクランが誕生したのだが…………
「俺も、そのクランに入っていいか?」
ここで、今までどこにも属さなかったラルフが思い切った発言をした
「ラルフ様本気ですか?」
「あぁ。エリスには悪いが俺はここに属する事にする。悪いがユイ、エリスに伝えておいてくれ!」
「別に構いませんが…………」
「じゃ、これからよろしくな、みんな!」
「こちらこそお願いします。五大聖人の1人ラルフ様が入ってくれること、第三王女であるこの私が感謝いたします」
「なーに、気にすんな!んで、早速だがステラは俺が預かる!いいな!」
「……………えっ?」
「「「はぁぁぁぁ?」」」




