最強の師匠ここに誕生!
突然のラルフの発言に困惑する一同。中でも一番パニックになっているのは、妹のルナだった。
「な、なにをいってるんだ、きんにくマッチョ!あっ!わかったぞ!ステラをゆかいして、ルナからおかねをとるきだな!」
「チビっ熊、愉快じゃなく誘拐な!」
「そ、それだ!しかし、そうはいかないぞ!なんてったって、ルナはいちもんなしだ!」
「…………チビっ熊、それ…………詰んでるぞ」
「あまいぞひげ!」
「んっ!?何か策でもあるのか?」
「ある!ステラのかわりに、ひげがきんにくマッチョのどれいをずっとやるってのはどうだ?いいはなしだろ?」
「…………お、お前、人のことを何だと思ってる?」
「ひげが、にあわないおじさんだ!わかったか!」
「わかるかボケー!それに、何で俺が奴隷なんだ!そこは、『ルナが代わりになる』って言う所じゃないのか?」
「いうわけないだろ、ばかなのかひげは!」
「うっわぁ、こいつ姉ちゃん売ったぞ…………」
「ちがう!ひげがかわりをやればすむはなしだ!そんなこともわからないのか!さっきからいってるじゃないか!」
「さっきから言われても、嫌なもんは嫌なんだよ!」
「ごうじょうなやつめ!」
「お前にだけは言われたくねーわ!」
「ちょっとまて、ちびっこ!何も俺は、ステラを奴隷になぞせんわ!どっかの馬鹿賢者と一緒にするな!ただ俺は、ステラに稽古をつけるだけだ!」
「けいこをつける?どこに?」
「何処に?ってなんだ?」
「…………ルナはきっと、ラルフさんが私に何かを取り付けるのと勘違いしているみたい」
「あ、あぁ………なるほど…………」
「どこにつけるんだといっている!あたまか?それともおしりか?いやらしいやつめ!こたえろ、きんにくマッチョ!」
「…………いや、ただ体術を教えようと思っているだけなんだが…………」
「たいじゅつ?」
「あ、あぁ。要は、早い話し喧嘩のやり方だ…………」
「きさま!ステラをふりょうにするきだな!そんなのルナがゆるしてもひげがゆるさないぞ!わかったか!」
「お前はステラが不良になるのを認めちゃうんかい!お前だけは認めちゃダメなやつだろ…………。このやり取りいつまで続くんだよ…………」
「………ルナ、ラルフさんは私を今よりも強くしてくれるだけ。そしておそらく、アギトを助ける時の戦力にするつもりよ!」
「な、なに!?そうならそうと、さいしょからいえ!」
「いや、最初から言っているつもりだったが…………」
「よし!そーいうことなら、ルナもよろこんできんにくマッチョのどれいになってやる!かんしゃしろ!わかったか!」
「いや、お前はいいや!いらねえ」
「な、なんだと!このルナさまが、おゆからいっているのだぞ!」
「…………ルナ、『お湯』じゃなく『みずから』ね」
「そうだ!」
「いや、お前格闘系じゃないだろ?斧使ってんじゃん…………って、お前斧はどうした?いつも身に着けているじゃないか?」
「確かに…………。チビっ熊、月影の重斧はどうした?」
「…………した」
「んっ?何だって?」
「………落とした。アギトを助ける時に…………」
確かにそうなのである。あの時、アギトに持ち上げられた時に、反動で手から月影の重斧を手放してしまっていたのである。そして、そのままアギトに下へと放り投げられたため、回収できなかったのだ。
「マジか…………」
「…………ごめん」
「いやいや、いいんだチビっ熊。あんなのまた作ってやる!だからそんな落ち込むな!なっ!」
「…………うん。それと、ひげからもらったおさいふも、わるいやつにもやされちゃった。う…………うぅ………う…………うぅ………」
ルナは、アーサーに財布を燃やされた時の事、そのせいで自分とステラが重傷を負いそのせいでアギトが居なくなってしまった事を思い出し泣いてしまう
「いや、泣くな!また買ってやるからよ!今度、一緒に買いに行こうな!」
「あのクソ冒険者、やはり私の神殺しの斧で殺しておけばよかった。エリス様の言う事を聞かずに…………」
ユイはあの時、その場で始末しようとしたがそこをエリスに止められ、殺さずに王様に突き出したことを後悔していた。
「そうだよ、ルナちゃん!この雫お姉ちゃんも一緒に選んであげるからね!」
「あらあら、じゃこう言うのはどう?材料は大輔さんが買って、デザインは雫がして、それを私が作るっていうのは?こう見えても、愛華ママは器用なのよ!」
「あっ!いいね、お母さんそれ!賛成!」
「そうだな、それでいこう!いいな、チビっ熊!」
「…………うん」
「でも、良かったじゃないかその熊の帽子まで無くならなくてよ!それまで無くなってたら、お前の可愛さが半減だ!」
「…………これもみみがこわれちゃったけど、ユイちゃんがなおしてくれた」
ルナはアギトが買ってくれた熊のぼうしを手に取りじっと見つめる
「「「……………」」」
「そ、それで、どうするんですか?ステラちゃんは?」
ここでハツネが、重たい空気をどうにかしようと話題を戻す
「俺は、ステラさえ良ければ鍛えるつもりだ」
「………私は強くなりたい。そして、アギトを助けたい」
「ステラ…………。ルナをひとりにしないでよ。さびしいよ………」
「…………ルナ、周りを見なさい。あなたにはいっぱいお友達がいるじゃない!」
ルナは涙目で周りをみた。そこにはニコニコしながらルナをみているRe:Braveのメンバーが居た
「そうだぜ、チビ助!お前にはこの、クマピンクがいるじゃねーか!またアリスさんに悪戯しようぜ!」
「たまにはいいこと言うじゃない、お兄ちゃん!見直した
!」
「何がいい事よ!メイ、悪戯される私の身にもなってよね!仕事より疲れるんだからあれ…………」
「そうだよ、ルナちゃん!私達が居るよ!私の、巫女の力をいっぱい見せてあげる!」
「私も精霊術でおもしろい物を見せてあげる」
「…………俺も肩車ぐらいならしてやるぞ!落とし穴に落ちるのは勘弁願いたいが」
「私の胸でいっぱい甘えていいわよ?いっぱい抱っこしてあげる!何なら、天使の宴でメイド服も作らせるわよ?ルナならきっと似合う」
ユイは胸を張り、そのとてつもない膨らみ2つを皆に見せつける
「エグいな………ユイさんの胸は………破壊力がハンパねぇ」
「ちょっと、お兄ちゃん!鼻の下が地面に届いてるわよ!ティファに言って燃やしてもらう?邪魔でしょ、そんなに長いと!」
「あっ!斬る?ちょっと待ってね、炎王剣・レーヴァテイン静かに燃えろ」
「ちょ、たんま!何やってんすかティファさん!俺自身が丸焦げになりますって…………」
「いいんじゃない?女性の胸をガン見して、鼻の下を伸ばしているクソみたいな男は燃えちゃっても♪」
大輔は、そっとユイの胸から視線を逸らした
「じゃ、ティファさん!ついでにうちのお父さんも燃やしちゃって!鼻の下が、ライザに届くまで伸びちゃってるから!」
「りょうかーい!」
「ちょ……………………」
「「「あはははっ」」」
「………ほら見なさい、みんなこう言ってるし寂しくなんてないでしょ?」
「…………うん。わかった」
「…………偉いわよ、ルナ。ちゃんとお姉ちゃん言う事聞けて」
「ルナ、ステラだいすきだから、ちゃんということきく」
ステラはルナに近づき、優しく頭を撫でた
「…………大丈夫、また直ぐ会えるわ」
「その事で、一つ閃いたんだがいいか?」
「どうしたんですかラルフ様?」
ユイがどうしたのか?とラルフに聞く
「ユイ、お前チビ助を鍛えろ!」
「えっ?私がですか…………?」
「あぁ。だってお前とチビ助は武器が同じ両手斧じゃないか!教えられるだろ!」
「確かにそうですけど…………」
「いいじゃねーか、どうせいつも暇なんだろ?エリスの世話何て、お前の部下にやらせればいいじゃねーか!」
「そ、それは…………」
「良かったなチビ助!世界最強メイドがお前を鍛えてくれるってよ!」
「ちょっと、私はまだ何も…………」
「いいじゃねーか!お前もチビ助の事、同じ両手斧使いとして気になってるんだろ?」
「まぁ、確かに。否定はしませんが…………。エリス様が許すかどうか…………」
「たぶん、即答で許すと思うぞ!ダメなら俺から言ってやるが?」
「いえ、自分で言います」
「よし!じゃ決定!ステラは俺、チビ助はユイが鍛える!」
「はぁ、どうなっても知らないですよ…………」
「わーい!ユイちゃんいっしょにあそべる!」
「遊びじゃないわよルナちゃん!あくまでも、稽古だからね!」
「はーい!」
「チビっ熊、お前本当に分かってんのか?」
「わかってる!ルナはひげほどバカじゃない!」
「何だとコラァ!」
こうしてステラはラルフが、ルナはユイが鍛えるという方向で物語が進んでいくのであった




