23歳までを綴る2
結婚式の準備も着々と進み、結婚式代はほとんどぴーちゃん側が出した。
お母さんはお金が極限にないなかで弟とお金を負担してくれた。
結婚式にはなるべくお金をかけないように、質素に招待状やウェルカムボードなどは全て手作りをして用意した。
ぴーちゃんは見栄張りだったので、料理と引き出物は豪華にした。
ぴーちゃんが和装も洋装も着ようと言ったがお金がもったいなかったので、和装は前撮りのみにした。
綺麗な着物を着れて嬉しかったが、Facebookにアップすると皆に親子と間違えられた。
ぴーちゃんは結婚してから凄く変わった。
優しいお父さんだったぴーちゃんは、どんどん横暴な態度へと変わり、面倒なことは私任せになっていた。結婚式の準備、家の家事に追われ私の精神は徐々に崩壊していった。
ある日私は、決断をした。
ぴーちゃんを外に呼び出してドライブをした。
その時にぴーちゃんに姑の悩みを話した。
しかし、ぴーちゃんは全く信じてくれず、居候の身で偉そうに不満を言うな!と私を叱った。
私は、その日荷物を持って家を飛び出した。
一緒に暮らしはじめて、3ヶ月たった頃だった。
私は、お母さんに連絡し、ことの経緯を話した。
お母さんはいいから、アパートおいで!と言ってくれた。
そして、お母さんにそのお姑さんは普通のお姑さんより過剰な所があるから、ぴーちゃんとよく話し合って二人で暮らしなさいと言われた。
私は、それからお母さんと弟が住むアパートに住み始めた。
ぴーちゃんからは毎日電話が掛かってきた。
戻ってこい。
結婚式前に別居なんて、親戚中の恥曝しだ。
ちゃんと俺の母さんに謝れ。
という内容の電話だった。
私は、言い返さず何も言えなかった。
ぴーちゃんに自分の意見を言えと何度も怒鳴られたが言えなかった。
一度だけ誰もいないのを確認してぴーちゃんの家へと入って荷物を取りに行った。
私の部屋に手紙と茶封筒が置いてあった。
手紙の内容は、早く謝りなさい。お金をあげるからというものだった。
茶封筒には二万円が入っていた。
姑の字だった。
私は、見ていないふりをしてアパートへ帰った。
アパートからアルバイト先は遠く、通勤は大変だったが、ぴーちゃんの家にいるときより私は、元気だった。
アルバイト先にぴーちゃんや姑が訪れることはなかった。私のお父さんの家からもかなり近かったがお父さんも訪れることはなかった。
お母さんと一緒にいると、お母さんはよく愚痴を漏らした。
お父さんから公衆電話で電話が掛かってくるの。
お母さんはでないから留守電に入っていて、いつももう俺は死ににいく。って言うの。
もう疲れた。とお母さんは言った。
お母さんは今の内だけだろうと、着信拒否にはしなかった。やがて電話が掛かってくる頻度も減り、最終的には掛かってこなくなった。
そうして、23歳の夏の日、結婚式を迎えた。
何度も結婚式を止めようと言う私に、ぴーちゃんはなに言ってるんだ!と怒った。今更やめたら世間体が…とかお金が…と言っていた。
朝、式場に向かうと、笑顔のぴーちゃんがいた。
今日は二次会もあるからなー。色んな人にお前を見せるんだから、ちゃんとしとけよ!
とぴーちゃんは若い嫁を見せびらかしたいだけのようだった。
結婚式は順調に行われた。誓いのキスはしなかった。
周りは不思議がっていたが、それが私とぴーちゃんの関係だったからだ。
そして、私も一日中作り笑いをした。
張り切って皆にビールを注ぎに行く姑の姿を見ながら。
お母さんと弟はあまり積極的には動かず、一枚も私と写真を撮らなかった。
事情を知っていれば当たり前の行動だったのだと思う。
二次会の幹事は紗耶香や、ぴーちゃんと同じ野球チームで私の中学校の同級生だった聡くん等が主に動いてくれた。
私は、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
それでも笑顔で二次会を終えた。
ちなみに二次会にも弟は参加してくれて、ビンゴゲームで一番いい物をゲットして帰って行った。
流石。
それから着替えて三次会にカラオケに行くことになったが、私の体調は限界だった。
そのまま何度もえずき、トイレで吐いた。
そんな私の隣にいてくれたのは紗耶香だった。
そして、紗耶香はぴーちゃんに私の体調を伝えにいってくれた。
ぴーちゃんは野球チームの皆と楽しそうに話していたが、私の体調を聞きすぐに駆けつけてくれた。
そして、すぐホテルに帰ろう。とその日予約していたホテルへ向かった。ホテルへタクシーで向かう中、私は、何度もえずいた。
それを見て、ぴーちゃんはやめろ!こっちまで気分悪くなる!紗耶香が余計なこと言わなければ俺はもっと楽しめたんだぞ!と言った。
ぴーちゃんは皆がいる前だと優しいが、二人きりになるといつも怒っていた。
私が、家を出てからそれはどんどんヒドくなっていった。
ホテルに戻ると、ツインの部屋で別々に私たちは寝た。
次の日起きたら、別々に自分の自宅へと帰った。
ぴーちゃんは何かを言いたげだったがずっと式場の係員さんがいたので何も言わなかった。
そのまま別居を続けたまま新婚旅行へ行くことになった。
新婚旅行はぴーちゃんの大好きな、タイになった。ツアーを組まないで行った。
私は、初の海外がとても怖かったが、慣れた様子のぴーちゃんは流暢に英語を話していた。
ホテルはいつもぴーちゃんが泊まっているという激安ホテル。日本円でおよそ一人500円だった。
ツインの部屋に泊まり、行動も別々に取るように言い渡された。
私は、昔必死に勉強した英語を思い出し、ガイドブックを見ながら買い物をしたり食事をした。
一週間ほどの旅行だった。
ぴーちゃんは二日目の夜、私に言った。
離婚しよう。
私は、泣いた。父親としてはぴーちゃんにとても依存していた。
突き放され続け、心は限界だった。
まさか新婚旅行で離婚を言い渡されるとは思わなかった。
何も知らない国の知らない町を一人きりで歩かされるとは思わなかった。
泣いている私を見て、ぴーちゃんが私より大きな声を出して号泣した。
そして、ぴーちゃんは俺だって辛いんだよ!わかってくれよ!と言った。
私は、ごめんね。ごめんね。と言って泣きながらぴーちゃんの背中をさすった。
そのまま気まずさを残し新婚旅行から帰ってきた。
その後も別居は続いた。
秋頃、ぴーちゃんがある提案をした。
お前、俺と二人で暮らすか?
アパート借りるから…頼む。
はじめてぴーちゃんが私に頭を下げた。
私は、ぴーちゃんと暮らすことになり、そのまま姑とは顔を合わせることなく引っ越した。
ぴーちゃんが選んだのは、ぴーちゃんの家のすぐ近くのアパートだった。
ぴーちゃんはお母さんが心配だとよく家に帰り、そして食べ物をいつも持って帰ったりしていた。
その頃、ぴーちゃんは金銭的にかなり辛いと言ったので私は、仕事を探すことにした。
なかなか仕事が見つからなかったので、アルバイトでもいいからとFacebookにのせた。
すると、前に働いていたお店の社長、高橋さんから電話が掛かってきた。
君、俺が挑戦しようとしている新店舗でアルバイトしないか?期間限定で12月末までなんだけど…。
一回話だけでもしよう。
私は、とにかくがむしゃらに仕事を探していたので、高橋さんとカフェで待ち合わせをして面談した。
高橋さんは昔と全く変わらず、私は少しほっとした。
お店はもう始まっていて、太郎一人に任せてある。
君には太郎のサポートをしてほしい。
そう言われた。
私は、太郎さんが戻ってきていることにびっくりしたとともに、太郎さんとなら前みたいに病気悪化しないかも…。
と思いやります!と答えた。
そして、その後お店を見に行った。田舎町にあるスーパーのテナントに入っていた。
おばあちゃんやおばちゃんが着る服ばかりのお店。
そこに太郎さんがいた。
太郎さん!!!
私は、久しぶりの再会にとても喜んだ。
太郎さんは、え?なんで?と驚いていた。
私もサポートとしてアルバイトする事になりました!よろしくお願いします!
と言うと、俺、高橋さんから何も聞いてないからビックリしたー。よろしくー。
と言った。
私は、家に帰り夕飯の支度をした。ぴーちゃんが帰ってきてから太郎さんの話をした。
ぴーちゃんはアルバイトを掛け持ちすることを賛成してくれた。
半分の家賃と食費全般は私が負担することになった。
ぴーちゃんには持ち家のローンもあったので、できるだけ力になりたいと思った。
そして、ぴーちゃんは太郎さんのことを知っていた。
太郎さんに本店で接客されたと言っていた。
相変わらずよく覚えているなあと感心だった。
そして、私のアルバイト2つと家事の慌ただしい生活が始まった。
ぴーちゃんは、私に完璧な家事を求めたので、どこにも手を抜けなかった。
早朝に起きて、太郎さんのお店で働きその後コンビニでアルバイトをし家に帰り掃除、買い物をしてから夕飯の用意をした。
夕飯が終わると洗濯機を回して干して寝る。
そのような生活だった。アルバイトはクリスマス1日だけ休みを取り、その他は毎日働いた。
太郎さんと働くのは楽しかった。
冬も近づき寒くなる中、二人で暖かい飲み物を買ってタバコを吸いながら話すのが朝の日課。
その時間が1日のどの時間より好きになった。
太郎さんは人懐っこい人柄をモロに出した接客が面白かったし、接客が下手な私にも上手く話を振ってくれて仲良しのお客さんもすぐにできた。
アットホームな空間。アットホームなお客さん。
とても幸せだった。
私は、太郎さんをからかい、太郎さんの反応を見るのも好きだった。
太郎さんは長く付き合った彼女と別れたばかりで、たまにとても寂しそうな顔をしていた。
そのたびに私は、冗談を言って太郎さんを元気にしようと思った。
クリスマス、元カノと会おうって約束してて、プレゼント悩んでるんだよねー。
と太郎さんが言った。
私は、太郎さんに某ブランドのパジャマを勧めた。
太郎さんも賛同してくれて、それを買ったらしい。
コンビニでのアルバイトは順調だったが、ある変化が起こったことにより、私の生活リズムは崩れだした。
私が、アルバイトを終えて車に乗ろうとすると、ワイパーに手紙が挟んであった。
ご祝儀袋に私の名前が書いてあった。
その中に手紙が入っていた。
お父さんからだった。
ご祝儀袋にはクシャクシャの一万円が入っていた。
手紙はあえて読まずに捨て、一万円はそのままご祝儀袋に入れたまま今も取ってある。
いつ、返せと言われても返せるように。
それから、父親に車で後を付けられることも増えた。毎回まいて逃げていたが、ある日赤信号になり、お父さんが後ろの車から出てきた。
私は、恐怖と不思議な冷静さがあった。
お父さんは無言で私の車の窓を叩いた。
少しだけ開けると、お父さんはお母さん宛てのハガキなどを入れて去っていった。
お母さんは住所変更等の手続きはしてあったので、ハガキも凄く昔の知り合いが、お父さんと連名で来ていたものなどだった。
その後もコンビニには来なかったが、待ち伏せや後を付けるという行為は続いた。
また、ぴーちゃんとの関係も悪くなっていた。
ぴーちゃんと住み始めたころはクリスマス一緒にアウトレット行こうね。と仲良くしていた。
だが、ぴーちゃんは私に完璧を求めるあまり、私はぴーちゃんの朝のパンの趣味を覚えて日によって変えてバリエーションを持たせることや、飲み物もどれだけ減ったのかを確認したり、予想したりしながら買いに行かなくてはならなかったり、食事も食欲のある時ない時を予想して選んだりしなくてはならなかった。
ぴーちゃんは、思い通りにならないと私の存在を完璧に無視した。
通りすがりにぶつかって、ごめんね。と謝っても無視だった。
ひどいときは二週間くらい全く口を聞いてもらえなかったり、食事も実家や外食をしにいくようになっていた。
この頃から、ぴーちゃんはキャバクラやパチンコにハマり休みの日も一日中家にいなくなった。
私は、むしろ居ないときの方が安心するようになっていった。
ぴーちゃんの前では、怒らせないようにしていた。なにをするにもビクビクしながら神経を張り詰めないといかなかった。
クリスマス直前、太郎さんはものすごく悩んでいた。
理由は2つあった。
一つ目は、元カノにクリスマス会うのを断られた。プレゼントどうしよう。とのこと。
二つ目は、本店に寄って、高橋さんと話に行くことが増えた太郎さんは一人のスタッフに告白されている。とのことだった。
太郎さんは、とりあえずプレゼントは、無理矢理家のポスト突っ込んで渡すよ。
それより告白されたのは困ったなー。
どっちにしろ断るけど、高橋さんにバレたらどうしよう。挨拶程度しかしてないのになんでかなー。
これから本店に荷物取りに行くんだけど、その子いるみたいなんだよねー。気まずいなー。
そして太郎さんは私に、今日はコンビニ休みだろ?
仕事終わったら荷物取りに行くのついて来てくれ!夕飯奢るから!
と言われた。
夕飯はラップをしてあり、温めればすぐに食べれるだけの状態にしてあったので、ぴーちゃんには残業してくるね。とメールした。
ぴーちゃんから了解。と返事が来た。
そして、仕事終わり私は太郎さんの車に乗って、久しぶりに本店へと向かった。
その時に、私はぴーちゃんのことで少し悩んでいると話した。
太郎さんは、じゃあクリスマス一緒に過ごすか?と言った。
私も太郎さんと過ごしたかった。
だから、ぴーちゃんの様子見てからにします。と答えた。
本店に着くと、太郎さんに告白をしたスタッフがいた。その子は嬉しそうに太郎さんに挨拶をしたが、後ろから歩いてくる私を見て愕然とした顔をした。
なんで?先輩がいるんですか?
ちなみにこの子は私が、辞める直前に少しだけ働いたことがある子だ。あまり接点はなかった。
いや、太郎さんが荷物取りにいくの手伝ってって言ったからついて来ただけだよ。
私も旦那待ってるし早く帰らなきゃ。
というと途端に安心した顔になった。
私も手伝いますー!とその子も手伝ってくれた。
太郎さんの車に全部乗せて太郎さんの車の女子席のドアを開けようとしたその時、見送りにきたその子が、先輩…自分の車で来たんじゃないんですか?
と震える声で言った。
私は、お店に置いてきたの。
とだけ答え太郎さんの車に乗り込んだ。
その子が去っていくと二人で、最後のアレ!怖かったよねー!と言い合った。
私、絶対嫌われちゃいましたよ。太郎さんのせいですからね。ハイ!おごる約束でしたよね!
と言った。
太郎さんはおう!と言い私を見たことのない、郊外のお店へと連れて行った。
ここ、俺の友達の店。といい二人でそのお店に入った。
お店は可愛いアンティーク調の喫茶店だった。
名前もそのままアンティーク。オシャレで落ち着いた雰囲気。一発で気に入った。
そしてカウンターに座り、先輩はいつものと言った。
お友達の黒さんという方が出てきて軽く自己紹介した。
黒さんは、クールな雰囲気の人だったが、気さくに話してくれた。
出てきたのはカレーとサラダのセット。
黒さんのお母さんの手作りでとてもおいしかった。
帰り道は、お互いの恋愛観を太郎さんと話した。
太郎さんは洋子さんの話もしていた。
洋子さんが元カレのところに戻ると言って振られたそうな。
私が、さっき本店に行った時めちゃめちゃ気まずかったんでもう行かないですよ!
と言うと太郎さんは、わかった。でもまた俺とご飯行ってくれるかな?と言った。
私は、喜んで!と答えた。
家に帰ると、ぴーちゃんは帰ってきていた。
急いでお皿を片付けて洗い物をした。
ぴーちゃんはその日、妙に機嫌が良かった。
夜も何回かキャバクラの女の人と電話をして笑っているのを見た。
私は、全くヤキモチを妬かなかった。やめて欲しいとも言わなかった。
むしろ、気難しいぴーちゃんがハマるキャバクラってどれだけ楽しいところなのだろう。と思っていた。
そして、クリスマス。
私は、機嫌の良いぴーちゃんとアウトレットへ行った。ぴーちゃんは二万円をくれた。これで何でも好きなもの買ってこい。と言われた。
私は、悲しかった。
お金より、欲しいのは愛情だった。
鞄に入っているぴーちゃんの大好きな作者の本を握り締めて、私は、泣いた。
これなら、太郎さんと笑って過ごしたかったな。そう思った。
帰り道、ぴーちゃんに本を渡した。
ぴーちゃんはこんなものにお金かけるな!俺の許可なしに物を買うな!と私に言い本を捨てた。
そしてしばらく口をきいてくれなくなった。
私は、ぴーちゃんにその本を買うために、沢山の努力をした。
かなりマニアックで書店に問い合わせてもどこにも置いてなかった。
インターネットで調べてもなかったので、結局大きな本屋さんで取り寄せを頼みクリスマスぎりぎりに届いた思い入れのある本だったのでそれもショックだった。
ぴーちゃんは無視をしてくる割に冬は寒いと私の布団に入ってくることが増えた。
ただ、同じ布団で寝ているだけで性行為にはいたらなかった。
一度、しないの?と聞いてみたことがあった。
ぴーちゃんはお前が相手だと娘みたいで気持ち悪い。と言っていた。
ある日、ぴーちゃんが毎朝飲む牛乳の買い置きを忘れてしまい、切らしてしまったことがあった。
ぴーちゃんはおい!今飲んだらなくなるじゃないか!
と言った。
私は、ごめん。今すぐ買いに行くね。と答えるとぴーちゃんは激怒した。
今すぐじゃなくて、俺が飲む分量を計算して次を買っておけと言っただろう!お前はなんで俺のいうことをいつも守れないんだ!
と私に机を投げつけた。私はそのまま頭を打って気絶した。
起きあがるとぴーちゃんがいて、泣きながらごめんな。ごめんな。と何度も言ってくれたので私は、許した。
私が悪いんだよ。ぴーちゃんは悪くないよ。と言った。
だが、その後ぴーちゃんの暴力はどんどんエスカレートしていき、私は、そんなぴーちゃんに対して私が悪いと思い込み謝り続けた。
ある日ぴーちゃんが言った。
離婚しよう。俺はこのままじゃお前を殺してしまう。
私は、大泣きして嫌だ嫌だと言った。
もう共依存状態だったぴーちゃん。私が、ぴーちゃんのいうこと聞かないから悪いのに…。
そう思った。
困り果てたぴーちゃんは姑を呼んだ。
姑にぴーちゃんは、こう言った。
こんなダメ嫁と離婚したいんだけど、こいつが離婚したら死んでやるって脅してくるんだ。
すると姑は怒り狂い、次の日に離婚届を持ってきた。
その日から、ぴーちゃんは実家に戻った。
私は、アパートで一人ぼっちになった。
寂しくて寂しくて仕方なかった。
アルバイトをしているときにその様子が出ていたみたいで、太郎さんは沢山私を笑わせるようなことをしてくれた。
私は、太郎さんに離婚することを伝えた。
太郎さんは理由を聞かなかった。
よし、飲みに行くぞ!と言った。
そして、私と太郎さんはその後焼き肉屋に行き、お酒を飲んだ。
太郎さん行きつけの焼き肉屋はメニューに炒飯があったりとなにかと変わっていて楽しかった。
その時、太郎さんは友達と待ち合わせがあると言い、お前も来るか?と言った。
私は、着いていった。
すると太郎さんのお友達が三人いた。
男の人4人に私一人という逆ハーレム的な状態で居酒屋へ行き倒れそうになる前お酒を飲み、私は、フラフラになっていた。
実はお酒は禁止されていた。
心療内科のお医者さんに、あなたは重い抗うつ剤を飲んでいるからお酒は人の倍酔っ払うから止めてね。と言われていた。
もうろれつが回らない状態で、太郎さんの秘密とかないんですかぁー?暴露してくださいよー!と言い秘密を聞いては大笑いした。
その後、キャバクラへ行くからと言われていたのを、私は、無理矢理着いていき綺麗なお姉さん達に絡みまくりかなり太郎さんに迷惑を掛けた。
もちろんお金も全て太郎さんが出した。
その帰り、私は代行で帰った。太郎さんは私に一万円を渡し、去っていった。
次の日起きると見事に二日酔いだった。記憶はバッチリあった。太郎さんに申し訳ない。とにかくお釣りを渡そう!と思ったが、お店の営業を1月からも延長するか12月いっぱいで閉めるかの瀬戸際の時期だった。
高橋さんが、お店に来て、まずは太郎さんを呼び出した。
そして次に私を呼び出した。
高橋さんはお店を続けたいか?と私に聞いた。
私は、続けたいです。と答えた。
高橋さんは笑顔で太郎も全く同じことを即答したよ。と言った。
でも、12月いっぱいで閉める。と高橋さんは言った。
私は、太郎さんが続けたいと思ってくれたことだけが嬉しくて、お店が閉まる悲しさは吹っ飛んだ。
お店に余った服は、全て貰うことができたので、太郎さんと半分にして貰うことになった。
私は、フリーマーケットに出店しようと思っていた。
偶然にも太郎さんもフリーマーケットに出店しようと思っていたらしい。
そして、黒さんのお店の駐車場に出店者を集めてフリーマーケットをしたいと言っていた。
私にもお手伝いさせてもらえませんか?
と言った。
太郎さんはありがとう!と言ってくれた。
私は、お店が閉まってからも太郎さんと繋がりができることが嬉しかった。
そしてお店は閉まり、春に向けてフリーマーケじめることとなる。
その間も太郎さんに誘われ、太郎さんのお友達も連れてカラオケやご飯に行って遊んだ。
毎回遅刻してくる太郎さんだったが、私は特に気にもとめなかった。
ぴーちゃんと離婚する決意をして、離婚をした。
お母さんのアパートに住むことになり、コンビニも辞めた。
そして私は、職業訓練で資格を取ることになった。
この決意ができたのはぴーちゃんのおかげではない。
太郎さんの力が大きかった。
この思いが恋だったのかは未だに分からない。
ただ恋に限りなく近かったのは分かる。
そうして私の新生活は始まった。
続く。




