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黒い翼のジャンキー・ジャンクス  作者: 甘音ぴんく
2/9

烏丸 翼という男

ジャンキー・ジャンクスは 烏丸 翼である

父親は ヒーロー家系であり

ヒーローとして 悪を裁きながら

表向きは写真家として活動している

母親は 脳外科医で 3人家族 だが

幼なじみが1人 入り浸っているので

実質 4人で暮らしている


翼は 本来 高校3年生だが

忠誠を誓う姫を護衛するため

あえて2年留年し

3年目の1年生をしている


学年は1年生だが 成績は良く

趣味はダンスで 体感と運動神経がよく

190オーバーの高身長

太ももに達するほどの長髪で

前髪も長く伸ばし 常に髪で顔を隠している

ごく稀にしか見ることが出来ない

“イケメン”の部類に入る端整な顔立ちを

髪で隠す事を 残念に思う女子生徒は多く

ファンは多いが 性格と行動に難が有るため

翼に直接 声を掛ける“勇者”は存在しない


ファストフード スナック菓子等の

ジャンクフードや 甘いものが好きで

小遣いの殆どを ジャンクフードに使うため

“ジャンキー・ジャンクス”と呼ばれている

特に棒付きキャンディが好きで

“安定剤”と呼び 常に口に咥えている


烏丸 翼は 平たく言うと“変わり者”である




月明かりの路地で 異星人を捕縛した翌朝

翼は 登校準備を済ませ 自室を出た


「おい おいおい 翼!お前!また新聞に出てるぞ!」

部屋を出ると 翼の父 大翔(たいしょう)

新聞を手に 翼を待ち構えていた

見ると 上手く写せなかったのか 写真は無く

フリー素材で作られたイラストが載っており

見出しに書かれた言葉は“こう”だ


“月夜烏、またもヴィランを襲う!仲間割れか!?”


「捕縛した異星人と 仲間だった覚えは無い」

「まあ 新聞なんてものは“そんなもん”だ」

そんな事より!

大翔は新聞を放り出し 翼に詰め寄る

「お前がヒーローになった時のために作ったスーツを ヴィランをするために着るなんて 息子よ……!アレはヒーローとして着るから 格好良いデザインなんだぞ! だが父は……!父は お前がメディアに出るたび 俺のセンスGJと思う!!」

「自画自賛か」


そんな事に付き合っている暇は無い

翼は 父親を軽くあしらうと

お気に入りの飴を口に咥え 家を出た

学校に行く前に

寄らなければならない場所が有る

翼は 通学路から逸れ 路地に入り

父親がデザインしたスーツに着替え

手慣れた様子で施設に侵入し

目的の場所である

魔法犯罪対策室に入っていった

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