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十三話。身体測定。

色々ヤバいのに自覚のないアオイくん。


「筆記試験お疲れ様!次はここで身体測定になります」


いつの間にか別の教室に着いていた。


中に入ると若い女の先生がいた。

「はーい、皆さん身体測定です。身長、体重、眼と心臓を調べます。皆さんは教室を右周りで回ってください」


というわけで身長。

「靴は履いたままでいいですよ」

ブーツを脱ぎかけていた手を止める。いいんかい!


「はーい、どうぞ。その台に乗って背筋をぴんと伸ばしてね」


言われた通りにすると、上からスルスルと箱が降りてくる。俺の頭に軽く触れたところで止まる。

「ヒール?」

「は、はい!」

突然話しかけられたからびっくりした。

「本当はヒールの無い靴で145無いとダメなんだけど・・・ちょっとその場でジャンプしてみて?」

俺は言われた通り軽く垂直跳びをする。

ピョーン、スタ。ピョーン、スタ。ピョーン、スタ。ピョーン、スタ。

「もういいわ。貴方、そんなに跳んで疲れないの?」

?、俺は軽く50cmくらい跳んでいただけなのだが。

「そうですね、これくらいなら一時間は余裕ですよ?」


「そう・・・規定の身長が、ヒールの無い靴で135cm程度だけど、通しとくわ・・・」


「ありがとうございます!」


なるほど!だからリィーノはこんなに厚底で、ヒールのあるブーツを履かせたのか!!


体重測定。

「はい、そこに乗って、動かないで」


「服も入れて35キロか。まあいい。次は眼だ」


「はい!ありがとうございました」


「そこに座って、おや偽装されると困るのだけど、解いてくれないかね?」


おっと、そうだった。偽装の指輪を外すと髪が青に戻る。眼も戻っているだろう。きちんと他の人からは見えないように軽く場所わけされていて良かった。せっかく偽装しているのにバラしてしまっては意味が無い。


「綺麗な青色だね。青は忌避されるから隠してるのかい?」


目を大きく開けて。ちょっと眩しいけど我慢してね。


「はい」


「そうかぁ、大変だね。でも、最近はあんまり言わなくなったよね。まあ、強く生きなね?っと、眼の中のこの傷はどうしたの?」


「三歳くらいの時、シルバーウルフと戦って付けたものです。完治していますが、魔物の血が目に入ったので傷あとが治らないんです」


「視力に問題は?」


「ないです」


「そうかぁ、ツッコミどころは満載だけど問題は無いから、次は心臓だ」


「はい、ありがとうございました」


視力に問題が無いのは本当だが、傷付いて以来視力が良くなったのは気のせいか。


「心臓を検査するので、男の子は右で上の服を脱いで下さい」


・・・どうしよう。一応サラシを巻いてはいるけど、サラシでも十二分に怪しい。

逃走、はダメだし。偽装魔法も触れられたら終わりだ。


「次の人どうぞ」


よ、呼ばれた!使えるのは、この手しかない。


「あのー」

「あら、どうしたの?」

「すみません、実は先日胸を怪我しまして、まだ傷口が開くから包帯を取れないのですが、どうすればいいでしょうか?」


そう言ってサラシを巻いたまま、姿を見せる。


「あら、でも大丈夫よ。わたしにかかれば包帯の上からでも検査できるから」


「ありがとうございます!」


できるなら最初っからそうすればいいのに。と思いつつ、魔力消費が激しいのか。と予想する。


まあ、実際はこの女医の性癖なのだが。


「はい、問題ありませんね。むしろ、すごく強い。何か武芸を習っているの?」


「いえ、国軍の基礎訓練に参加させてもらっているくらいで、武芸は全くです!」


「そ、そう。(確か、国軍の基礎訓練はそれで辞める人が三分の一いると噂のやつか?いや、こんな小さい子がそんな訓練について行けるはずがない。いや、待てよ。確かこの子、《診断結果を書くための受験生名簿をチラッ》やっぱり!!ルノークだわ。ルノークだったら、有り得なくもないのか?)身体測定はこれで終わり。他の子が終わるまで少し待っていてね」


「はい!ありがとうございます」


(いや、いいこやわ。ルノークの脳筋一族かホントに。可愛いなぁ。)


「先生、次の子入れて良いですか?」

「あ、良いわよ」



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