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第十二話。試験。筆記試験。

「ただいまより、国立魔法学園入試試験を始める!!受験生は、受付で支給した、ブレスレットの番号を確認し整列しなさい」


いかにも、軍人。って感じの人が演台に立つ。俺の番号は50ー493。

演台を前にして、1とか10とか書いた紙が浮いている。


50のとこに行けばいいのか。一番端の50の列の後ろに加わる。同年代の男女が沢山いる。柄にもなく、緊張しているのは長年山奥での一人暮らしした弊害だ。


「こんにちは!」


前に並ぶ、女の子が話しかけてきた。


「あ、こんにちは」


「貴方、アリエット様をあんな風にあしらえるなんて、凄いね!私はエリガン・ローレンシャール。気軽に、シャルって呼んで?」


「ああ、俺はルノーク・アオイ。よろしく、シャル。ところで、アリエット様は偉いのか?」


「驚いた!そのマントの紋章、どこかで見たことがあるって思ってたけど、ルノーク家の家紋だよね?」


「うん。旦那様に頂いたんだ」


「旦那様?アオイは家紋を身につけれるのに、使用人なの?」


「いいや、実は養子なんだ。旦那様がリィーノ様の従者にって、俺を養子に。まあ、そんなんだから、俺は敬意をはらって旦那様って呼んでる」


「そっかー、あ、もう始まるね」


シャルの声に演台をみると、別の人が出てきていた。


「皆さん、これから始める入試について説明します。皆さんには、3つの試験を受けてもらいます。午前中は、身体測定、能力測定、筆記試験です。担当になっている生徒が案内しますので、生徒の指示に従って下さい。午後は実技になります。実技内容は午後説明します。質問があれば今のうちに・・・・ありませんね。それでは行動開始!」


「はい、50の皆さんは筆記試験からです。付いてきてください」

先頭に立つ女子生徒の案内で校内を進む。着いたのは普通教室のようだ。机と椅子が等間隔で置いてある。

筆記試験は自信が有る。


席につくと、先生が入ってきた。問題が配られる。テストは普通教科の複合テストと魔法学のふたつ。始めは普通教科。

足し算、引き算。歴史が主な問題。どれも簡単だ。

続いて、魔法学のテスト。こっちは魔法陣に使う古代語や薬草の知識が問われた。

面白いと思ったのは、ダンジョンからの帰還中、野生のドラコンに出会ってしまった。どうするか?という問い。

野生のドラゴンなら、火龍だろう。という事は水、氷、風魔法が有力なのだが、ダンジョンからの帰還パーティーではドラゴンに勝てる確率は低い。ここは、時間稼ぎをして逃げるほうが良い。と、俺は判断した。


さて、さて、筆記試験が終わった。周りを見ると、暗い人が多い。具合が悪いのだろうか?


「アオイ!テストどうだった?私はすっごく難しくて、ぜーんぜん解けなかったよ!」


「そっかー、シャル。俺もいまいち自信が無いから大丈夫だよ!」


周りで暗いをしていた人が今度はきらきらとした顔をしている。なにか、いい事でも思い出したのだろうか?


それにしても流石、国立魔法学園。魔法学のテストは難しかった。転移魔法の仕組みを説明せよって問題とか、最後のサン・レインという伝説魔法の原理を説明せよ。って問題とか。

にしても、サン・レインは未だ解明されていない、魔法だと思っていたけど学園では既に解明されていたのか。俺も、仮説は立てているけれど、証明実験が出来なくて分からずじまいだった。

学園に入学したら、そんな実験も出来るのか!!


期待で胸が踊る!!わくわくする!!


・・・顔は真顔だけど。

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