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天使ちゃんのVRMMO  作者: 神白
11/25

11.生産スキルと靴


『試練の内容はランダムで決まるんじゃがな…

(1)ダンジョン1〜5階層のマップを完成させる。

(2)ダンジョン内での各アイテム採取場所を(1)に記す。

(3)20階層までソロでクリアする。契約獣有り可能

じゃな。』


…ダンジョン関連なんだね。それと、最後のは大変そう。

「試練ってダンジョン関連ばかりなんですか?」


『そうじゃな、ダンジョンは別名試練の塔と呼ばれとるからな。』


試練の塔…

でもでもっ!(1)と(2)の課題は嬉しいです。元からやるつもりでしたし!


「それで、この1と2の内容の中のマップはどこかで白い紙とか買うのですか?」

『いや、この白紙の地図を使うんじゃ。これは歩いたところを記していってくれるものでの。これを5枚、五階層分あげるわい。これをアイテム欄から一枚取り出して、持ったまま移動するんじゃ。』


「持ったまま…。あの、アイテム欄に戻して、移動しても白紙の地図は埋まらないってことですか?」

『うむ、アイテム欄に戻しても、持って進んだ場所は記されたままじゃが、アイテム欄に戻して移動しても、その道は記されん。』


戦闘の時は、アイテム欄にしまって、終わったら取り出して移動…ていう感じですね〜。


「えっと、それじゃあ、(2)の採取ポイントを記すのはどうやるんですか?」

『実際に採取したら、地図に記されていくから問題ないが、各層ごとに採取できるポイントの数は決まっておってな。それをクリアせんと(2)の課題はクリアとならんからな。注意するんじゃぞ。決まった数は左上に数字が出てくるからの。』


「わかりました!」

『(1)と(2)はまあ、大丈夫じゃろうが…(3)はよくよく準備していくのじゃぞ。1日で終わらせんでもいいからの。試練に期限はないから焦らんでもいいぞ。』


おおー!

「わかりました!5階から上はまだ誰も行ってないし、気をつけてきます!でも、とりあえず、1と2のクリア目指しますね!」


『うむ、頑張るんじゃぞ。』



5階はクリアしたからといって油断大敵です。

装備を変えていきましょう。センおじいちゃんの家をニブルおじいちゃんに聞いたら、おじいちゃんがついて来ちゃいました。


『次はセンなんじゃな。装備も胴装備はそれでいいが…靴とか変えたほうがええの。』


「動きやすいのがいいです。…靴もセンおじいちゃんのところで売ってるでしょうか?」


『あそこは鎧とか専門じゃから……センのところに行ったあと、メグに聞きにいきなさい。きっといい物が手に入るじゃろうから。』


メグおばあちゃんには貰いすぎている気がしているのですが…


『ほれ、ついたぞ。ここがセンあいつの店じゃ。』


ここがセンおじいちゃんのお店…看板は剣と盾が飾っている…でも…


「クローズになってる…留守かな?」

『…まったく、あのクソジジイ。鍛冶場に篭っとるな?ユナちゃんおいで。』


「え、入っていいのですか?!え?えぇ?」

ガチャッと扉をあげてズンズン奥に入って行くニブルおじいちゃん。

えっと、入っちゃった。

奥には…入っちゃダメかな?……ちょっと覗くだけ…

ぴょこ


…はわ!


カンカンカン!ジュワァー!!

カンカン!!……


すごい熱気の中にセンおじいちゃんがハンマーを持って一生懸命、剣?を打ってます…


「………かっこいいです。」


『?!…くっ。セン!!!店開けろやゴラァ!!しかも、ユナちゃんからかっこいいなんて!羨ましいことを!!』


ニブルおじいちゃんがなぜか暴走してますっ!どこに持ってたかわからないけど、短剣2本を使ってセンおじいちゃんに斬りかかりますっ!


『…僻むな。というか、鍛冶場に入るなとあれほど…』


こっちもこっちで大きな斧を片手で・・・持ち上げ短剣を防ぎます。


ふぉおー!!!


「ニブルおじいちゃんもかっこいいです!すごい速さで短剣を操ってました!!」


『………そうかの?ユナちゃん、もう一回言って欲しいんじゃ!』

「かっこいい!」


『…もう悔いはないんじゃ。』

『なら、死ね。』

『何するんじゃ、そんなもん振り回すな!』

『いい加減、儂の鍛冶場から出てけ…ユナちゃん、すまんがもう少し待ってな。すぐに終わらせるからな。』


「はい!…ニブルおじいちゃん、こっちでお話ししてましょう。」

『…すぐ行く。』

『お前は相変わらず単純じゃな。』


なんじゃとっとまた突っかかろうとしたおじいちゃんに抱きついて止めて、動きが固まったおじいちゃんの手を引っ張って椅子を並べて、座らせることに成功しました!

抱きついた時、センおじいちゃんも動きが止まったのは何故でしょう?


早く終わるといいですね〜。


『……はっ!』

あ、ニブルおじいちゃんが起きました。

『…ユナちゃん、異界の奴らには抱きついて止めに入ってはダメじゃからな?』

真剣な顔で何をいうのかと思ってました。


「大丈夫ですよー。おじいちゃん達にしか抱きつきませんから。」


『……いや、そこは儂だけでも…』

『独占は良くないと思うぞ?ユナちゃん、剣作って疲れたからぎゅーしてくれるか。』


…?ぎゅーしたら治るのですか?

「ぎゅーでいいのですか?肩もみしましょうか?」


『…それもいいのぅ。』


じゃあ、ぎゅーして肩もみをしましょう。

ぎゅー…からの、もみもみもみもみ…


『…いいのぅ。』

『チィッ!』


私は疲れたセンおじいちゃんをもみもみをしてあげに来た…のではないです!


「は!センおじいちゃん!素材を渡したら武器を作って貰えると聞いたのです!」

『む?何を持っとるんじゃ?』


レオの牙を渡しました。


『ほぅ、ボスを倒したのか。ユナちゃんはすごいのぅ。片手剣がいいのじゃな?小盾ならあるが使わんか?』

盾ですか…カカシさんも使ってましたね…んー。でもっ。


「やっぱり片手剣のみでいいです。すみません。」


『ほぅ。わかった。少し待っとれ、すぐに作る。今使っとる剣を貸してくれるか、それをベースにするから。』


これをベース?にするのですね。

装備欄から外して…センおじいちゃんに渡す。


『うむ…(かなり使いこんどるな。カカシ様とやりあっとると聞くし…)のぅ?ユナちゃん、戦闘は剣だけで戦いよるのか?』

「いえ、魔法も使いながらです。」


『『…ほぅ!……チッ…』』


リアクションがハモって、舌打ちもハモる仲良しおじいちゃん達です。


「ニブルおじいちゃんは短剣の使い手なのですね!センおじいちゃんは大きな斧を軽々と持って2人ともかっこいいです!私もメグおばあちゃんに糸スキルを習ったので、おばあちゃんとおじいちゃん超えるくらい強くなるのですっ!」


『……ユナちゃん。糸スキルを習得できたんか?』

『……そういえば、魔道具の作り方習っとったの。』


『『……。』』


『ユナちゃん、細工に興味あるか?』

『ニブル、抜け駆けは許さんぞ。ユナちゃん鍛冶も楽しいぞ?』


???

「ニブルおじいちゃんは細工を持ってるのですか?」

『そうじゃ、かっこいいものも可愛いものも作れるようになれるし、強くもなれる。』

「強く?」

『…そうじゃ。ユナちゃんは飛び道具や仕込み武器とかどう思う?』


仕込み武器というのは、杖に剣を仕込むとかそういったのでしたよね?

「かっこいいです!」


『そういうのも作れるようになるぞ。』


ふおぉー!!

「やります!!」

『よし!試練がおわったらうちにおいで。教えてあげよう。』


『むむ、ユナちゃん。儂のはダメかの。剣に印を刻むと魔剣とかも作れるぞ?』


魔剣!?

か、かっこいいです。

「やりたいです!」

やることいっぱいです!



『フフフフフ…これでメグは独り占めにできんな…』

『フォッフォッフォッ、ユナちゃんは独り占めにさせんぞ…』


小声なので何をいってるか聞こえないです。

メグおばあちゃんが関係してることぐらい?

生産職ばかりになっちゃいますが…いろんなお手伝いできるようになりたいですし…頑張りましょう!



少しの間、待ってる時間、ニブルおじいちゃんが目の前で細工でお花のついたぞヘアピンを作ってくれました。星のヘアピン外して、そっちをつけます。


・ハイビアのヘアピン(ハイビア=ハイビスカス)

赤く華やかな花を模して作られた飾り付きのヘアピン。防御+3、速さ+3。


「ありがとうっ!ニブルおじいちゃん!」

『フォッフォッフォッ…喜んでくれて何よりじゃい。』


『ユナちゃん待たせたな。これが新しい武器じゃ。』


〜〜NPCセンから牙剣レオと3000ギルのトレードを申請されました。受けますか?〜〜


『素材持ち込みじゃから安くしといたぞ。』


はわぁ!

「ありがとうございますっ!」

お金とトレードです。


・牙剣レオ

魔物レオの牙をロングソードと合成した武器。効果は攻撃+15、5%の確率で出血の状態異常。


出血の状態異常とはなんでしょう?


「センおじいちゃん、出血の状態異常とはなんですか?」

『出血状態になると体力が少しずつ減っていくんじゃ。出血を治すには傷薬が必要になってくる。素材はダンジョンにあるはずじゃ。どの階層かはわからんが…』


「毒とは何が違うのですか?」

『毒は決まった量しか減って行かんが、出血は体力が減るのがだんだん増えていくのじゃ。薬については、メグの方が詳しいから素材についてはメグから聞きなさい。』


むむ、結構厄介な状態異常のようです。それが私の剣についてるのですか…すごい剣です!

今のところの装備の再確認をしてみましょう!


右手:牙剣レオ(攻+15、+出血)

左手:なし


頭:なし

胴:無地のホワイトワンピース(防+10、速+5)

腕:なし

足:なし

靴:冒険者の靴

アクセサリー1:ハイビアのヘアピン(防+3、速+3)

アクセサリー2:小さな翼(速+5)


『状態異常になる効果がつくとは運がいいのぅ。』


「そうですねー、びっくりしました!あとは靴ですね。変わってないの。」


『む?靴も変えたいのか?…なら知り合いの異界人紹介してやろう。靴専門らしいから…』


なんと!センおじいちゃんと仲良くなっているプレイヤーさんがいるのですね!


「では、お願いします。」

『ちょっと待っとれ、そいつに頼まれた武器も一緒に持って行こう。』


トコトコついていくことしばし…ちなみにニブルおじいちゃんもまだいます。

センおじいちゃんのお店のような大きな看板がないけどショーウィンドウに靴が色々飾ってあります!

入り口には“スーリエ Open”と書かれた可愛い木の看板がぶら下がってます。


『じゃ、入るかの。……ヘレンー?入るぞー。』


カランカランと鐘がなり、お客さんを知らせる音がなる。


「はいー?…ってセンさんじゃん!…武器できたの?!」

『それもあるが客連れてきたぞ。』

「こんにちはー。」


受付に座ってセンおじいちゃんを出迎えたのはピンクの髪がクルンとした部分が特徴的の髪型のヘレンさん。


「え?お客?誰を……って、天使ちゃん?!」


何故天使呼びが広まってるのでしょう?


「えっと、天使ではなくて、ユナと言います。靴装備を買いに来ました。」


「おぉ!!!まじか!どうぞどうぞ!見て行って!並べてあるのが買えるやつだよ。特注もできるけど…すぐには用意できないよー…」

「わかりました。見させてもらいます。」


色々ありますね…ヒールが付いたものまで…でも動きやすいものがいいので…んー…灰色の靴がありますね…紐で結ぶタイプじゃなくて、スポッと履けるタイプ!説明を読んで見ましょう。


・灰色の靴

灰色の布地で作られたくつ。防御+3速さ+5。


……布!これに、水耐性の刺繍をしたら防水になる気がします!これにしましょう!


「あの!これください。」

「え。それよりこっちの方が…」

『布か…ヘレン。ユナちゃんが欲しいのはその靴だと言っとるのじゃから無理強いは良くないぞ。ほれ、早くトレード申請せんか。』


「うっ。わかったよー。えっと…」


〜〜ヘレンさんから灰色の靴と2000ギルのトレードを申請されました。受けますか?〜〜


はいっと。

あれ、今、お金いくらあるんでしょう?

……9500ギル…ですか。でもまだ大丈夫そうですね。


えっと装備変更する前に…

「ヘレンさん、この靴加工してもいいですか?」

「へ?」

「ヘレンさんの作品ですから…先に断っとこうと思いまして…どうでしょう?」

「……加工?そこから?…やるところ見せてくれるならいいですよ?」


許しをもらえました。

「見せるのは構わないです!…えっと…」


属性糸《水》を使用してさっきの刺繍を…


「なにそれ?!」

『いーから黙っとれ。作業中は話しかけられたらお前も嫌だろうが。』

「うっ。」


………さっきやったので、シュルシュル動きます。

よし、これで…


・灰色の靴

灰色の布地で作られたくつ。防御+3速さ+5。

属性糸《水》の刺繍により、水耐性30%が付いている。


多すぎると変になるし、これぐらいがちょうどいいですね。ワンポイントのアクセントが付いて、かっこいいですね。


「完成ですね。」


「…じゃ、説明してもらえるかな?」

「はい!えっと、属性糸っていうスキルでして…」


少し説明しました。

取得方法についてと一応メグおばあちゃんの店の場所も…


「そっかぁ!こんなスキルあったんだ!これが使えるようになったらもっといい靴作れるよね!しかも売れる!!あ、ちなみに今のは何をしたの?」


「防水加工になるように水耐性の刺繍をしました。」


「ふむふむ、布の靴だもんね!いいね!刺繍をしすぎるとデザインが悪くなるし…考えながらやらないとなー。よしよし!ありがと!また、靴を買い換えたくなったらいつでも来てくださいな!」


「はい!あ、フレンド登録してもらえませんか?」

「おぉ!いいよいいよ!やろやろ!」


ヘレンさんと友達になりました!

さてと、準備万端です!ニブルおじいちゃんとセンおじいちゃんとヘレンさんとお別れしまして…ダンジョンに向かいます!


ダンジョンに向かう途中、大量の魔物から逃げているプレイヤーさん見つけました!


助けないと!


…でもなぜでしょう?プレイヤーの…お兄さん?すごく楽しそうな顔してます。

そして、

「死ぬぅぇええー」

とか言ってます……


………よくわからないですが、このままではお兄さんが死んでしまいます…助けないと!


剣を構え走り出し、すれ違いざまに、お兄さんにいいます。


「このまま!走ってください!」


「エ?」

なぜ固まるのお兄さん!

構っている場合ではありません。とりあえず!

魔物の対処に移ります!



…ふう、終わりました。カカシさん呼ぶまでもないです。お兄さんに大丈夫か聞きに行きま……あれ?居ない。もしかしたら、そのまま走って逃げたのでしょうか?

それにしてもいいことしました!ダンジョンもこの調子で頑張って行きましょう!



後日談…

この時居合わせたプレイヤーが…

『天使ちゃんなりのMPK対処法!』と言う話題を掲示板に書き込んだため、盛り上がっていた。



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