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天使ちゃんのVRMMO  作者: 神白
10/25

10.お店と試練

…なぜ、何もしてないのに(呼び込みとか…)早速、人に囲まれているのでしょう?


「天使さん!!このポーション何?!見たことない色!」

「天使様!!買います!いくらですか!」

「天使さん!!回復量がすごいんですが!?それに品質も…!!」


1人、私を様呼びしてます……気にしない方面で行きましょう。


「えっと、まず!一人一人の質問から答えますので!1人ずつ話してくださいっ!」


“すみませんっ!”


ふう、やっと静かになりました。


「えっと、まず1人目…そこの茶髪の男の人…どうぞ!」


「はい!えっと、ポーションの色が見たことないんですが!どう違うのですかっ?!」


「はい、緑のポーションは薬草のみの苦いもの。透き通った黄色はりんごを加えたポーションで味がりんごジュース。白よりの黄色はバナナミルク味のポーションですっ!」

「…味変えられるの?!」


「はい…色々やって見たらできますよ…作り方は…自分で探して見てくださいっ。」


「では次…オレンジ髪の女の人っ!」

「あ、私ですか。えっと、回復量が多いのは、なぜでしょう?通常のポーションは30しか回復しないのですが…」


「えっと、最初の質問で答えた通り、作り方についての説明は省きたいです。注意点のヒントは、薬草の状態、お湯の温度ですっ。後は自分でお願いしますっ。」


「わかったわ。ありがとう!早速実験に戻らないとっ。」


「で、えっと…すみません、最後になって…何をお買い上げですか?」

ポーションを欲しがってた人だ。お客さんなのに、最後になってしまった…。


「いいよいいよ!それで、ポーションは5個ずつしかないの?」

「いえ、一応まだあります。」

「何個?」

「各ポーション20個ずつですね。でも、1人最高各ポーション5個ずつの取引にしようと思ってるので…もしかしたら、1人何個にするか変えるかもしれませんが…今の所は1人各種5個ずつです。」


「そうなのかー。じゃ、全種類5個ずつくださいっ。」

えっと…テントに出したもの全部買って行ってしまった。

今ので、100×5+300×5+500×5=4500の売り上げとなった!


「ありがとうございますっ!…補充しとこう。」


「…それと、天使様!」

「はい?なんですか?」

「フレンドにここ紹介してもいいですか?」

「はい、構いませんが…ポーションの数は20個ずつしか残ってませんよ?」

「大丈夫です。…今日はこれ以上作って補充したりはしないのですか?」

「今、とある人に買い出しを頼んでいるのでその人が帰ってきたら作りますけど…」

「…!わかりました!では!失礼しますっ!」

「はい!またのお越しをお待ちしております!」


………なんででしょう。3人の方が離れたと思ったらすぐにお客さんが来て…完売しちゃいました…。


100×20+300×20+500×20=18000ギル

先ほどのと合わせて22500ギル…

……大金です。

……暇になってしまった。おばあちゃん遅いですね〜。


『こんにちは。』


…?

「あ、こんにちは。すみません、ポーションは売り切れちゃったのです。」

ぼーっとしていたら、長く、白い髭のおじいちゃんが声をかけて来ました。


『いいんじゃ、ちょっと話し相手になろうかと思っての。』


話し相手…

「あはは、ではお願いします。」


『テントの中に入ってもいいかな?』

「いいですよ。」


立ち話なんて、おじいちゃんが辛いでしょうし。

お隣に座るおじいちゃん。

「えっと…おじいちゃんの名前は?私はユナです。」


『フォッフォッフォッ…すまんな。自己紹介しておらんかったの。ニブルというものじゃ。』

「ニブルさんですか。よろしくです。」

『よろしくの。…のう?お主は異界からの冒険者じゃろ?』

「はい!」

『ダンジョンにはいかなくて良いのか?』

「ダンジョンならさっき行って来ました。5階のボスが倒せないから…って誘われて。その時ちょっといざこざがあって、誘ってくれた人たちと喧嘩中なのです。当分、パーティ組んではダンジョンには行きません。」

『では1人で行くのか?』

「1人…というよりも、契約している仲間たちと一緒に行きます。」

『ほぅ!何と契約しとるんじゃ?』

「悪魔と妖精と精霊です!」

『…全種族とじゃと?!す、すごいのぅ。』

「えへへー。」


『なんじゃ、誰かと思ったらニブルか。』

『フォ?……チッ早い帰りじゃの。』


……。


『今舌打ちしたろ…聞こえとるぞ。まったく…ユナちゃん、頼まれたものを買ってきたよ。……渡す分はこれで全部じゃの。』


〜〜NPCメグから薬草×120、毒草×50、麻痺草×20、布×100、付加紋章の本、りんご×50、バナナ×50、オレンジ×50、いちご×20、各種フルーツのタネ、薬草のタネ、畑の所有権×1と10000ギルのトレードを求められております。受けますか?〜〜


……?!

「お、おおおばあちゃん?!?!な、何っ…?!」


『……何をしたんじゃ。』


安いよ?!いやいやいや…しかも畑の所有権って?!


『ふふふっ、ほれ、受け取りなさい。説明はその後じゃ。』


え〜…受け取れないですよ?しかも、10000ギルとか…安すぎます。

うーんうーんと悩んでると…


「あぁ!!ユナ!見つけた!!」


「っはい?!」


〜〜トレードが完了しました。〜〜


うあぁー!!!


「うぅー…お母さんのバカァ!」

「へ?!」


『ま、万事オーケーじゃ。』

『フォッフォッフォッ…騒がしくなってきたの。』


「おばあちゃんっ!やっぱり返す!」

『ダメじゃ、それの説明をこれからするからとりあえず調合セット出しなさい。』

「うぅー…」


渋々、調合セットを出して準備します。


「…えっとー…ユナー?」


む!プイ!


「嗚呼〜〜…ごめんってばぁー……みんなに見つけたって言わないと…」


…チャットを打ち出すお母さん。無視です。


「…それで…まず何をすればいい?」


『調合の本に書かれとる3つのポーションは何がある?』

「えっと、普通のポーションと、解毒のポーション、解麻痺のポーションです。」

『じゃ、まず残りの2つを…』


「俺もその説明受けていーですか?!」


…むむ、ラトルお兄さんが来ました。ジト目で見てやります。


「うっ。ユナちゃん…」


『……まあ、よかろうて。でじゃな…』


“私たちもお願いしますっ!!!”


ふ、増えました…

「ふお」


『……ここじゃ狭いのぅ。』

…確かに。


『……しょうがないのぅ。わしの道場使うが良い。じゃが、説明すんだらユナちゃん借りるからの。』

「ふえ?」


『……そうする他ないか。私の家では狭いしな。では、移動するかの。』


ピロン!

【とあるプレイヤー達が特定NPCから道場の情報を獲得しました。これより、各国の道場が解放されます。職業レベル15以上のプレイヤーのみこの道場で試練クエストを受けられるようになりました。】


…道場?試練クエスト?


「ニブルおじいちゃん、道場って何?」

『フォッフォッフォッ、ユナちゃんみたいなもの達に試練と言う名の依頼を出すところじゃ、まあ、メグの後に説明するわい。』


「わかった!」


生産勢の人々に報酬の受取り方を教えながら移動した。

“天使は導き手か何かか…”

“解放クエ遭遇率多いよな…”

“全部関与してるよな…”


“………。”


天使ユナちゃん!!!”


「はい?」


“…生産スキル何持ってる?”


「えっと、調合と、裁縫と魔道具作成です。」


“っ!その魔道具作成って!どの人から?!”


「メグおばあちゃんですよ、ね!おばあちゃん!」

『ふふふ、そうじゃな。布製の魔道具は私から習えるぞ。』


“っ!!あ、あの!私っ裁縫持ってるんです!お願いします!”

“武器とかは違うNPCということか…”


「多分、センおじいちゃんだと思うよ!」


“…知り合い多いな。”

“そのプレイの仕方が解放クエの遭遇のヒントだろ。”


…道場まで行くまでにいろんな人と仲良くなれました!調合持ってない人まで来てるのはどうなのでしょう?


さて、おじいちゃんの道場に着きました!


「…おぉーかっこいいです!」

『フォッフォッフォッ、ほら、お入り。靴は脱いでな。』


「はーい。」

靴装備は外して、畳が敷かれた広間に座る。

畳!すごく落ち着く…


『フォッフォッフォッ、じゃ、ワシは準備してくるかの。メグ、終わったら呼べ。』

『ハイハイ…。それじゃあ、早速、解毒ポーションと解麻痺ポーションの作り方やるぞ。普通のポーションとあまり変わらんから、簡単じゃ。解毒ポーションの材料は薬草、毒草の2つじゃ。解麻痺の方は薬草と麻痺草じゃな。それらを粉々にする。…まあ、とりあえずそこまでしなさい。』


じゃ、調合持ってる人たちと一緒に…

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ…


薬草だけじゃなくて毒草もだから長い…

それに、薬草は緑の葉、毒草は紫の葉、麻痺草は黄色の葉でわかりやすい。それらを粉々にして…


「おばあちゃんこれでいい?」


『…うむ、良いぞ。他の者らは、ユナちゃんのを見本にしなさい。』


“はいっ!!!”


『じゃあ、ユナちゃん。残りの過程もポーションと同じじゃから、見せてあげなさい。』


ふお?!そ、それは!私が先生になると?!

……き、緊張しますっ。


『ふふふ、そう緊張せんでいい。ほら、やってみなさい。』

おばあちゃんが頭を撫でてくれます。

…落ち着く。


……いつも通りに。

ガスバーナーを持ち、使い…お湯を作って…タオルで移動させて、粉状の薬草と毒草と一緒に調合!


チーン!


・解毒ポーション

状態異常[毒]を治すポーション。体力も40回復する。


・解麻痺ポーション

状態異常[麻痺]を治すポーション。体力も40回回復する。



できました!…色は紫のポーションと黄色の透き通った感じのポーションですね。

んー。味を変える場合、紫はブドウがあればブドウがいいですが…ないのでイチゴにしましょう。黄色はオレンジにしましょう。体力回復の味もバナナミルクとりんごの2種類に固定したほうがいいですね。


フルーツ味のポーションはここでは作れませんが。まあ、やり方はわかってるのでいいことにしましょう。


“できたー!!体力回復40もついてるっ!”

“おぉー!!スキルレベルも上がってる!!ありがとうっ!ユナちゃん!!”


みなさん成功したみたいです。


『じゃ、調合の件が終わった者達は帰りなさい。ユナちゃんには別の用事があるからね。魔道具作成を見たい子は残っていいよ。』


次は魔道具作成ですね!

調合持ちの人達は満足気に帰ってきました。


半分くらいに減りましたかね?

『じゃ、ユナちゃん。まずは属性糸というのを見せてあげなさい。』

「はいっ。」

五色の糸をフヨフヨさせる。


“?!なにそれ!!”

“各属性の糸か…?でも五色?”


『これは、まあ、裁縫持っとるものなあとでやり方を教えてあげよう。さて、ユナちゃん今日はさっき渡した付加紋章の本を見ながら、この布に刺繍していってごらん。』


「刺繍…むむ…簡単そうなのから…えっと。」


んー…。

〜が縦に3つ重なったマークを水の属性糸で…刺繍した後、盾マークで囲んだものに…


「固定!」


少し光り青い糸の紋章が布に固定された。


『うむ、上出来じゃ。その紋章は水耐性の付加がつくものじゃ。その布を別のものに縫い付けても効果は発揮する。じゃが、大きさによって耐性の効果も変わるぞ。今ユナちゃんが縫った大きさだと50%は効く。もう少し小さくすれば、40%、30%と下がってしまう。それと、魔道具作成レベルが上がるごとに、1つの付加紋章が1つの武器につけることができる。1レベルは1個、2レベルは2個じゃな。いっぱい練習するんじゃぞ。』


「はいっ!」


“これが服装備についたら水耐性のついた防具になるのか…”

“強えな…。”


“あのー…その紋章は、属性耐性のみなんですか?例えば状態異常とかは…”


『状態異常の耐性の紋章もあるぞ。じゃが、つけるには無属性魔法が使えないといかん。…その属性についても、あとで説明してあげよう…。ユナちゃんからは質問ないかい?』


「んー。属性耐性は同じものを2個ついたら効果が2倍になる…とかはないのですか?」

『それはできん。つけることは可能じゃが、効果は50%が最高じゃ。小さな紋章を5つつけたら合計50%というのはできるが…それ以上増えることはない。』


耐性は50%が最高なのですね。ふむふむ…


「わかりました。またわからないことがあったら聞きに行きます!」


『あぁ、いつでもおいで。さて、裁縫ができるのは何人おるんじゃ?』


“三人です!”

『なら、私の家においで、ここはこれからユナちゃんとニブルが使うからな。用のないものは帰るのじゃ。ユナちゃん、タネの使い方とその他は明日にしようね。』


「はい!わかりましたっ!」


そういえば、ニブルおじいちゃんは何のようなのでしょう?試練とは何でしょう?


「私たちはユナちゃんに用があるので…」


…お母さん達は残るようですね。ジト目で見る。

『…だめじゃ。お前さん達には別で話があるから来なさい。』


「「「「「「「え。」」」」」」」


「いや、でも…あの。」

『…来るんじゃ。…じゃ、ユナちゃん。頑張るんじゃぞ。』


おばあちゃんが指をふいっと動かしただけで、お母さん達は何かに拘束されたかのように動かなくなり…少し浮いた状態で移動していった。


…?!


「「「「「「「は?!」」」」」」」

“うえ?!”

“な、何が起きてるんだ!”


「……おばあちゃん!それについても明日教えて!」

『ん?なんじゃ、メグ。帰るのか?』

『嗚呼、邪魔になるものは私が預かるの。』

『…お前さん、初見の奴らにそれをやるか?普通。』

『こやつらには少し話が必要なのでな?』

『……もしかして、ユナちゃんと喧嘩しとった連中か?』

『む?内容を知っとるのか?』

『噂なら少しなら聞いたぞ。なんでも、協力プレイで5階のボス挑むはずが、ユナちゃんと契約したもの達はのみでの戦闘だったらしいぞ?』


“?!”

“天使を生贄にした…だと?”

“…うわーサイテー。”


ビクッ


『…そうかそうか。じゃ話ではなく説教じゃな。終わるまで帰さんぞ。』

「うっ。」


……。

「おばあちゃん…。」


何を期待したのか、みんなが私を見る。

その期待を裏切るように私は…


「しっかり怒ってあげてね!」

『任せときなさい。』


すぐに絶望に変わるみんなの顔…


「ユナ〜〜…」


泣きそうなお母さんの声なんて聞こえません。フン。


私は玄関でみんなを見送り、ニブルおじいちゃんと共にもう一度畳の広間に戻る。


「えっと、それで…何をするの?」

『うむ。ここでは職業レベルが15以上となったもの達に試練を与える場所だ。試練とは中級職、上級職に転職するためにどの職業がその者にあっているか検査する感じかの。』


転職?

「転職…したら何があるの?」


『うむ、人によって違うが…剣士の中級職は魔法と剣を両立して戦う魔剣士、二つの剣を使って戦う双剣士、味方を回復させたり、護ること優先で戦う騎士…みたいな感じかの。他にも色々あるから言いきらんが。』


おぉー!かっこいい!

私は何になるかなっ?


「試練のやり方教えて!やるやる!」

『フォッフォッフォッ、慌てんでも試練は逃げんぞ。試練は三つの課題をクリアしたらオーケーじゃ。ユナちゃん宛の三つの課題は…』


ドキドキ!わくわく!

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