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フリじゃないからな?

 朝。受付のお姉さんが、涙を流していた。


「ううっ、よかったですっ。無事でよかったぁ」


「ど、どうも……」


 死神とその召喚者におそわれた情報が、もう耳に入ったらしい。

 まさか泣くほど心配されるとは、思わなかった。

 嬉しいが、ちょっと恥ずかしい。


「元気な顔を見れてよかったです。ギルドへの加入も決まったようで、上手くいっていますね」


「そうですね」


「……ちなみに。一か月に一度、ギルドのアンケート調査がおこわれます。必ず要望が通るわけではありませんが、もしも合わなかったら、異動のお願いは可能ですからね」


「みたいですね。一応、調べてはあります」


「ふふふ、それならよかったです。青宮さんはすごいんですから、無理はしなくていいんですよ」


 受付のお姉さんの声は、またしても心配そうであった。

 明らかにヤバい匂いのする「スマイル・アドベンチャー」は、やはりブラックなのかもしれない。ちなみに調べたところ、現メンバーは1年在籍しているようだ。

 どうも冒険者協会は「実力主義」のようで、異動要望は実績のある冒険者を優先、ということになるらしい。

 おそらく「スマイル・アドベンチャー」の現メンバーは、優れた実績を残せているわけではないのだろう。


(まあ、俺の狙いは異動じゃないけどな)


 アンケートで申請できるのは異動だけではない。

 ギルドリーダーへの志望も可能だ。

 それに関しても実力と実績があれば通る。

 さらに言えば、メンバーに実績で負ければリーダー降格もありえる。

 それがこの業界のルール、ポリシーのようだ。


(思いのほか、うさんくさい業界だよな。まあ、ワクワク冒険して楽しく金を稼ぎまーす! なんていう、都合の良い話はないってことか。あいかわらず、社会ってのは面白くない)


「では、今日もいってらっしゃいませ」


「はい。いってきます」


 青宮はいつも通り受付を終え、ダンジョンへ入った。





 第二階層へワープし、まずは見た目の変わった∞ウェポンのステータスを確認した。ブラックソウル以外にも、なにか変化があるかもしれないからだ。

 案の定、∞ウェポンのステータスはさらなる成長を遂げていた。


 ∞ウェポン


 HP+100→130

 MP+50→60

 攻撃+95→110

 防御+50→60

 魔力+50→60

 精神力+50→60

 俊敏+50→60


 ベルセルクLV2

 ブラックソウルEX

 ??? LV?

 冒険者「青宮 翼」以外装備不可である。


 今日は第二階層のフロアボスへソロで挑戦する予定だ。

 ブラックソウルによる全ステータスの底上げも手に入れたので、より自信がわいてきている。

 もちろん、油断は禁物だ。


「しかし強くなったのはいいが……この新しいスキルは名前すらわからない上、また封印状態か」


 ??? LV?

 このスキルは封印されている。


「まさかまた、解放条件が「死ぬこと」じゃないだろうな。もうあれはナシだぞ」


 じっと、見た目の変わった∞ウェポンを見つめながら言った。


「……フリじゃないからな?」


 ∞ウェポンは返事をするかのように、宝石の部分を青く点滅させたのであった。

本作の閲覧ありがとうございます。


もしここまでの内容がよろしければ、★★★★★評価・ブックマークをいただけると、とても助かります!


何卒、よろしくお願いします!

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