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彼女に捨てられた社畜、覚醒スキル《∞ウェポン》でダンジョン無双  作者: 音有五角
第五章「最強の冒険者」

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社畜が無気力になる瞬間

『――青宮 翼のLVが46へ上がりました。HP+82 MP+27 攻撃+26 防御+19 魔力+26 精神+19 俊敏+18』


『――ミッションを達成しました。レベルアップボーナスが付与されます』


『――青宮 翼のLVが47へ上がりました。HP+82 MP+27 攻撃+26 防御+19 魔力+26 精神+19 俊敏+18』


「はあ、はあ……きつ……」


 10時間ダンジョンに潜った青宮が、大の字で寝そべる。

 近くにワープポイントが発生した。

 これで帰れるわけだが、かなりキツいというのが本音だ。

 少しペースを下げようかと思った矢先に、これ。

 業界自体もホワイトになろうかという時期に、これ。

 第八層はブラック体制のようだ。

 しかも敵がどんどん発生するから、休む暇が少ないのもブラック感がある。


(ミッション達成でレベルが上がるのは、かなりデカいな。これなら短期間で強化も可能、か)


 しかしながら、この密度の高い内容。

 レベル上げには最適だが、体力的には厳しいものがあった。


(ずっと張り詰めているからか、疲れやすくなってるな……)


 青宮はそんなことを感じていた。

 明日のことを考えると、第七層でいいだろうかとか、そういうことを考えてしまう。

 ダンジョンブレイクでの激闘か、今までの積み重ねがそうなったのか、青宮は気持ちが少し弱くなっていた。


「とにかく、戻ろう」


 ワープポイントに触れ、受付へと戻る。

 そして査定で驚くことになる。

 第八層の魔石は極めて高エネルギーを観測されるらしく、1個80000円前後で査定された。

 合計、なんと400万を超える。

 第八層にて急激な日給のインフレだ。

 獅子山改革によって上振れたというのも関係しているだろうが、それにしたって高い。

 第七層が関門だけあって、第八層から一気に世界が変わるようだ。

 ただ今の青宮は疲労が溜まっているので、感慨よりも休みたいが勝った。


「帰るか……」





 自室に戻り、珍しく休暇ということで今日はギルドへは行かなかった。

 なんだかなにかをしようという、そんな気力が湧かない。

 糸が切れたかのようだ。

 ベッドの上で横になり、眠る。

 朝食も食べていない。やる気が起きない。

 とにかく寝ていたい、ゆっくりしたいという気分だ。


(全てのことがめんどくさく感じるな……)


 全身がいつもより、どっしりと重く感じる。

 と、ここでインターホンが鳴った。


「誰だ……こんな時に」


 めんどくさいなと思いつつ、モニターへ近づく。

 画面に映っていた姿に驚き、扉の鍵を開けた。


「こんにちは。青宮さん」


 にこやかな笑みを浮かべた姫咲が、そこにいた。

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