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彼女に捨てられた社畜、覚醒スキル《∞ウェポン》でダンジョン無双  作者: 音有五角
第五章「最強の冒険者」

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ボスフロア前

 ギルドマスター会議を終えた青宮は、ダンジョンへと向かった。


(気まぐれで退いてもらって、助かったっていうのが現状か……)


 街を歩きながら、そんなことを思う。

 ほんの少しだけだったが、桐澤と戦ってわかった。

 向こうの方がおそらく、実力が上だ。

 しかも桐澤はまだ、本気ではなかっただろう。

 強力なスキルの1つや2つ、あるに違いない。

 そしてあの女は平気で、気に入った冒険者を堂々と殺そうとするのだろう。

 圧倒的な力を持つだけに、そんな暴挙が看過される。

 猛獣のような人間が圧倒的なエースとは、頭の痛い話だろう。

 ましてや彼女は、日本内にとどまらず国外含め、トップだと推定されている。

 冒険者業界は、好戦的な彼女に振り回されているのだ。


(ここで能力を叩き上げないと、あの女になにされるか、わかったもんじゃないな)


 受付を済ませ、青宮はワープポイントで第七層へと入る。

 ブロウガン・モンキーに気をつけつつ、ゴーレムを狩っていく。

 これまでのダンジョンとは違い、体力をしっかり削られていくのをしっかりと感じた。

 それでいて、気を抜けば一気に終わるという緊張感がある。

 ブロウガン・モンキーの麻痺効果は強力だし、ゴーレムの攻撃力も高い。

 これまでにない緊迫感があった。

 初期の頃に似たギリギリの戦いだ。

 ダンジョンブレイクで大幅に力をつけてこれなのだから、やはり第七層はいきなり難易度が跳ね上がったと実感する。

 現に職員から聞いた話によると、第七層へ潜っているのは1パーティーしかいないのだという。

 上級者でも第六層で留まるのだという。

 青宮は安定してゴーレムを撃破しているが、そもそもこのゴーレムも第六層と比べると強力なモンスターだ。

 普通ならばこの時点でつまづく。その上、ブロウガン・モンキーという厄介な奇襲型モンスターが湧く。

 大きな壁として立ちはだかるのは、納得の難易度だ。


「ん……? この先、開けてるな」


 森がなく、目の前には平地が広がっている。

 その先にはまだなにもいないが、おそらく、ボスフロアだろうと考えた。


「うし。いくか」


 時刻は19時。

 青宮は少し休憩を入れた後、ボスフロアへと足を踏み入れた。

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