欠員
負傷兵が何人か運ばれていく。
ざっと70は超えているか。
体が丸焦げになったピクリと動かない兵もおり、死亡者は確実に発生した。
艦内及びドローン越しに協会は戦況を解析し、モンスターを200以上の殲滅に成功したものと思われるが、こちらの被害が大きい。
バズり☆シーカーズからは9人も参戦していたが、全員が戦意喪失したかのように、無言で端に固まり涙を流している。
しかしリーダーを除き、ポーションで回復し無事なところを見ると、戦闘能力は優秀なのだろう。
なんとか立ち直って、士気を上げてほしいところであった。
「おにいさん、ありがと」
「わふっ、わんっ」
隊員へ女の子と柴犬を渡すさい、お礼を言われた。
避難に間に合っていないのは、警報音にびっくりして逃げた犬を、助けようとずっと探し回ったからだそうだ。
青宮は高い俊敏をフル……いや、オーバーなくらいに酷使し、全力で駆けたせいで全身に強烈な疲労感があった。
視界が揺れ、足の感覚が薄れている。
それでも安心させようと、女の子の頭を軽く撫でた。
「ああ……無事でよかったよ」
笑顔で何度もお礼を言う女の子を見送る。
(敵も強かったし、思った以上にヤバそうだな)
後継者争いが絡んでいるが、本来ならばそれどころではない。
下手をすれば人類側が敗北し、モンスターを街へ解き放つフェーズ3へ移行させる最悪の事態となる。
「……すまない。ほとんどあなたに頼りきりの戦果となった」
握手をしてきた自衛隊の隊員が、こちらへ来てそう言った。
探索者側も、自衛隊側もダメージが大きい。
「先ほど艦長から、ポイント6と合流することが決定したそうだ。そして……」
しばらく間を置いた後、後ろにいるスマイル・アドベンチャーの面々に対しても、告げていく。
「もしも戦闘から離脱したい場合は、この艦に残れとのことだ」
実際、想定していたよりも戦況は厳しい。
心が折れた戦士は出てくるだろう。
しかしスマイル・アドベンチャーのメンバーは、誰も残るという選択はとらなかった。
隊員が頭を下げる。
「協力、感謝する」
隊員が戻っていくのを見送りながら、青宮はメンバーへ振り返った。
「みんな大丈夫か?」
乾がこくりとうなずく。
「なんとかね。けど、確実にダンジョンより危険だね……事前情報はないし、戦闘というよりは乱戦だ」
「たしかにな……」
白井が両手でぐっと拳を握った。
「だけど、戦えてないわけじゃなかったよ。少し自信になったかも」
「まあ、それは良いことだな」
休日も返上して、ダンジョンへ潜った成果が少しは出たということだろう。
そして樹がじーっと青宮を見ながら、周りをぐるぐるしてくる。
やたら距離が近いので、ちょっと緊張する。
「な、なんだよ」
「ケガないかなーって。最後無茶なスライディングしてたし」
「大丈夫だ……あれ? ちょっと待て」
「ん? どうしたの?」
違和感に気づく。
青宮は慌てて、辺りをキョロキョロと見渡した。
よりにもよって、そんなバカなと思った。
だが……やはり、見当たらない。
そしてここで、スマイル・アドベンチャーのメンバーも気づいた。
青宮は告げる。
「荒木さんは……どこだ?」
※すいません。重要なお知らせです
音有 互角です。"AI未使用"の経緯・決意表明となります。
かつて本作は本文執筆→AIによる修正→作者手直しといった手順で作成している章がごく一部、ありました。
しかし残念ながら、こういった利用でもAI関与の作品は、出版ではNGが多いようです。
AIに対しては色んな意見があるでしょうし、時代が変わる可能性もあります。
が、作者の目標はあくまでも書籍化なので、このままでは絶対にダメだと判断しました。
なので今回、AI補助に該当する部分を全て削除・そして書き直しを徹底的に行い、本作を”AI未使用”の作品にします。
ちなみにストーリー・アイデアは100%作者なので、話の内容に影響はないことを保証します。ただし文章・セリフを中心に変更を予定しています。(AI関与しているのはごく一部なので、正直、読者さんはわからないレベルだと思われます)
もしも”AI未使用”になっていたら、作業が終わったんだなと、思っていただければ。
そして今後の更新は、”AI未使用”を徹底して”100%人力の作品”としていきます。
長くこんなことを書いた理由としては、”AI未使用”になるということはこのご時世、とっても大事なことので強調させていただきました。
よろしくお願いします。




