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手仕事にっぽん
「移動企画」参加作品へのアンサーストーリーです
ヒデキは手先が器用だった。手芸男子である。それで、五つ違いの妹に何かと便利に使われていた。今日は妹の親友まで一緒にやってきた。
「お兄ちゃあん、これ二個作ってぇ」
キラキラ加工のピンク色をした表紙の分厚い本を開いて、グイッと突き出す妹。なにやら複雑な模様が描かれている。
「薄い紙になぞり書きすれば」
「シルクに絹糸で縫いとるんだよ!」
「色もこの通りにしないとダメなの!」
呪いじゃないだけマシだと思いながら、ヒデキは仕方なく引き受ける。
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企画参加作品・連載
消しゴムに手が届く距離
作者:高取和生
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