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理屈は、やっぱりどうしても捨てられない。どうやら俺は理屈でしかものを考えられない人間らしい。そもそも世の中で感性とか言われているものがどういうものなのか、俺にはさっぱり見当がつかない。
「理屈が線なら、感性は点だよ。感性がなきゃ理屈も紡げないよ」
果たしてそうだろうか?点が無くても線は引けるが、点だけあっても線は引けない。点を無数に繋いでいけば線が引けるというのは誤りで、数学の世界においては「点には大きさが無い」というのが大原則だ。よって点だけあっても線は決して引けない。
要するに、線を描くには点は必ずしも必要ではないという事だ。確かにフリーハンドで描く線は波打っていて醜いかも知れない。あるいはてんで間違った方向に引かれてしまうかも知れない。だがその醜さや間違いが芸術においては許される、いやむしろ歓迎される、のだと思う。




