↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の仕様書を拾った元廃ゲーマー、世界のバグを攻略する  作者: Naoya


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/21

第8話 正しい開け方なんて誰が決めた?

「俺が踏んでる」


「リクはどうするの?」


「あとで考える」


「先に考えなさいよ!」


 エリスはそう言いながらも扉の向こうへ。


 俺がスイッチから降りる。


 石扉が閉じた。


「リク!」


 向こう側から声。


「大丈夫!」


「何が大丈夫なのよ!」


 さて。


 扉。


 壁。


 接合部。


「こういうマップの継ぎ目って怪しいんだよな……」


 手で触れる。


 ログ。


《接触:壁》


 少しずらす。


《接触:扉》


 境界で身体を押し付ける。


《接触:壁》


《接触:扉》


《移動補正》


《移動補正》


「……ん?」


 判定が高速で切り替わる。


 《世界仕様書》。


 《接触判定》。


 《移動》。


「補正が競合してる……?」


「リク?」


「ちょっと試す」


「何を!?」


 壁と扉の接合部へ背中を向ける。


 斜めに押し付ける。


 一歩。


 後ろへ。


《移動補正》


 身体が僅かに横へずれた。


「……いける」


「何してるの?」


「壁抜け」


「は?」


 もう一歩。


 ガリ。


 肩が少し壁へ沈む。


「ちょっと! 身体埋まってる!」


「いけるいける」


「何がいけるのよ!」


 壁側が右へ。


 扉側が左へ。


 補正がぶつかる。


 その間へ身体が少しずつ押し込まれる。


「昔あったんだよな、こういうの……!」


「昔何があったのよ!」


 あと一歩。


 背中から押し込む。


 ズルッ。


「うわっ!」


 視界が一瞬石で埋まり――。


 次の瞬間。


 俺は扉の向こう側へ転がり出た。


「…………」


 エリスが固まっている。


「抜けた」


「抜けたじゃないわよ!!」


「やっぱ接合部か」


「なんで壁の中通ってきたの!?」


「判定が――」


「意味分からない!」


 その時。


 エリスが指をさした。


「あそこ」


「ん?」


 壁に普通のレバー。


「……何それ」


「解除装置」


「…………」


「普通に開けられたんだけど」


「……まあ」


「まあ?」


「壁抜けできるって分かったし」


「絶対反省しないわね!?」


 奥へ進む。


 保存状態が明らかに変わった。


「ここから先、別エリアっぽい」


「またその言い方」


 広い円形空間。


 中央。


 巨大な石像。


「……あれ、動かないわよね?」


「そういうこと言うと――」


 ズン。


 石像の目が光った。


「ほら」


「言わなきゃよかった!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。