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自信と過信の境界線

 何故あなたは小説を書くのか、と聞かれれば、「書きたいから書く」とか、「趣味だから」とか、様々な理由が出てくる思います。

 では何故あなたはその小説をネットで公開したり、コンテストに応募したりしようと思ったのか、と聞かれたら、どう答えるでしょうか。

 小説サイトに投稿する動機としては、恐らく多くの人が「他の人に読んでほしいから」ということが挙がるでしょうし、コンテストに応募するからには「(ある程度)自信がある」作品ではないかと思います。


 自分だけの世界で書くのであれば、何の制限も受けずにのびのびと書くことが出来るでしょう。しかし、ひとたび外の世界に作品を出せば、他人の目を気にすることになります。

 それは、読者に対してもそうですが、他の作品や作者に対して、の方が多くなるでしょう。

 例えば、小説投稿サイトの多くは、ランキングを掲載しています。いつかはその中に入ろうと思っていても、なかなか伸びない閲覧数やポイントに悩むかもしれません。

 あるいは、コンテストに応募しても、なかなか通らなかったり、他の作品を読んで自分の作品に引け目を感じてしまったりするかもしれません。

 ランキングを見て、他の作品を見て、他の人の話を聞いて、「自分の話はおもしろくない」「自分は書くのが遅い」と、自信を無くしてしまうことも多々あるでしょう。


 でも、書きつづけていれば、きっと読んでくれる人もいるし、評価してくれる人もいます。たくさんの作品がある中で、埋もれている作品はあなたの作品だけではありません。ただ、その作品がおもしろいと感じてくれる人が、たまたま読んでくれなかっただけかもしれません。

 コンテストにしても、一次選考の担当がたまたま好みの作品でなかったという可能性もありますし、他の所に応募したら選考を通過したという例も少なくありません。

 誰が読んでもおもしろくない、と言われたのであればともかく、作品はいつ評価されるかわかりません。


 よく、自分の作品のあらすじに「駄作です」とか、「誤字脱字だらけです」とか、マイナスイメージになるようなことを書いている人がいますが、そんな作品読もうとは思わないでしょう。読んでもらうからには、「この作品はここがおもしろいんだ!」というアピールをしていかなければなりません。そう言う意味でも、作品には自身を持ってもらいたいのです。

 どんなにテンプレートな作品でも、どこかで読んだことがあるような王道なストーリーでも、その話があなたが書いたものである限り、あなたにしか書けない話です。逆に、どんな名作でも、誰もが好きになる作品というものは無いでしょう。

 小説サイトに投稿する、コンテストに応募する作品であれば、しっかり自信を持って投稿、応募してもらいたいと思います。


 しかし、逆に評価をたくさんされると、「自分の小説は面白い」と思って、自信過剰になってしまうこともあります。

 ポイントが多く入ればその分ランキングに入りやすくなり、閲覧数も多くなりやすくなる。それにより、さらにポイントが入りやすくなる……というのが、ほとんどのサイトで起こることだと思います。

 たまたまその流れに乗ってポイントがたくさん入っているかもしれませんし、読んだ人全員がおもしろいと感じているかどうかはわかりません。もちろん、評価されるということは何らかの要因があるからこそですが、だからといって手を抜いていいわけではありません。

 ですから、たとえ評価がよくても質を落とさずに書きつづけることが大切になってきます。


 自分の作品はきっとおもしろい。だから書きつづける。でも、過信せずに書きつづけること。

 自信を持ちながら過信しないように、しっかりと自分の作品に向き合っていきたいものです。

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