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スランプの原因を探る

 仕事でもそうですが、小説を書いていると途中で話が止まったり、いいアイデアが思い浮かばなかったり、やる気が起きなかったりといったことがあります。

 俗に言う「スランプ」状態なのですが、どんなことでもやり続けていれば必ず当たってしまう壁みたいなものです。


 スランプ状態に陥る理由は様々ですが、大体が「何故かできなくなる」状態となります。つまり、理由がわかっていない状態です。

 スランプ状態、理由がわからない状態で続けても、なかなかいいものはできません。なので、もしそういう状態になってしまったら、一度理由を考えてみるとよいでしょう。理由さえ分かれば、ある程度対処ができるものです。


【文章の続きが書けない】

 書きたいものやアイデア、先の展開はできているのに、そこに至るまでの話が続かない、あるいは情景描写や人物描写、心理描写がうまく書けなくて先に進めない、といったようなことです。

 このような場合、自分の執筆能力、あるいは表現力に限界がきているのかもしれません。小説は自分の知識内でしか書けませんから、表現や言葉を使い切ってしまうと、先が続かなくなってしまいます。

 そういう時は、いろんな本を読んで表現方法を身に着けてみてはどうでしょうか。一人では思いつかないような表現方法や、さまざまな描写を知識として吸収していくのです。

 実体験ではいろいろ経験していても、いざ文章にしようとすると意外と出てこないものです。経験を文章に変換する能力を、ここで身に着けてみましょう。


【アイデアが思い浮かばない】

 ある程度書きたいことは書いた。でもその先が思い浮かばない。そこさえ出てくれば、先の展開ができる。あるいは、先の展開はできているけれど、そこに至るまでのプロセスが思いつかない。

 先ほどと同じようなことですが、対処法としては一つは本を読んでアイデアを探すこと。そのままパクるのはダメですが、同じような展開の話では続きはどうなっているのか、ということを参考にしてみるのもひとつの手です。

 もう一つ、とりあえず小説から離れて遊びに行ったり、散歩に行ったりして、アイデアを探してみることです。

 アイデアというものは、考えようとしてもなかなか出てくるものではなく、ふとした拍子に出てくることが多いのです。そういったアイデアや小説に使えそうなネタが出て来たら、メモをしておくようにしておきましょう。詰まっている場所の展開に使えるかもしれません。


【別の作品のアイデアが出てきて今書いている話が進まない】

 長編を書いている時にありがちですが、大体こういう時って、今書いている話がなんとなく面白くないように思えて、別の話を書きたくなるんですよね。

 長編書きの多くが、この「別の話を書きたい」状態になって今の話を放置し、別の話を書いてしまい、その話を書いていたら別の話を……となって「エタって」しまいます。

 何とか我慢して書きつづけられればいいのですが、なかなかそうもいかないものです。そういう場合は、そのアイデアをアウトプットしてしまうとよいかもしれません。

 例えばアイデアとしてメモしたり、大筋の話が出来ているならプロットを書き起こしてみるのも良いでしょう。「プロットを書く」というのは、丁寧に書くとそれだけで満足してしまう危険性がありますが、今回はそれを逆に利用してみるのです。

 アイデアを全部アウトプットしてしまい、満足したら今書いている話の続きを書いてみるのです。書いたプロットなどは、別の話を書く時に使えば良いですし、今書いている話にそのまま使えるかもしれません。


【精神的、肉体的に疲れている】

 ネット小説を書いている人の大半は、学校や仕事の合間に書いていると思います。

 小説は更新したいけれども、当然ながらプライベートでいろんな出来事があって書く気分じゃ無くなったり、仕事で疲れて休みたくなったりすることがあるでしょう。

 そういう時は無理して書かず、しっかり休むべきです。もちろん公募の締め切り前になるとそうはいっていられないかもしれませんが、書きたくない時に書いてもなかなかいい話はできないものです。

 また、定期的に更新することを目指しているなら、そういうことが起こるのを想定して、ある程度ストックを作る癖を付けるとよいでしょう。調子のいい時に一気に書いておくのです。


【長い間小説から離れていた】

 多数連載をしていたり、プライベートの都合でしばらく書いていなかったりすると、自分が書いている話がどうだったか忘れたり、小説を書く感覚を忘れたりするものです。

 書く感覚を忘れている場合は、とりあえず短編を書いてみて、勘を取り戻してみるのが一つの手です。

 また、長い間自分の小説から離れていたり、長期連載をしていると、今までの話を忘れていることがあります。

 そういった場合は、一度最初から自分の小説を読み直してみましょう。誤字脱字、表現が変なところもチェックできますし、新しい発見があるかもしれません。

 また、一度読んだら簡単に話をまとめたメモを作っておくと、今後に生かせるでしょう。この時に、自分で疑問に思ったことや、回収できていない伏線をメモしておくとよいでしょう。


 どうしても起こってしまうスランプも、理由が分かれば解消できるかもしれません。

 もちろん、理由が分かっていても対処できない、ということもありますが、そういった場合でも書きつづけていれば、いつかは解消できるものです。

 スランプが起こる、ということは、書き手として上達したと考えてよいのではないでしょうか。

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