他人の評価を気にしすぎないこと
現在では多数の小説投稿サイトがあり、サイトごとに書きやすさ、編集のしやすさ、よく書かれているジャンルなどが異なります。
必要な機能や使い勝手は人によって異なるので、自分に合ったサイトによって選ぶとよいでしょう。
さて、「小説家になろう」では読者からの反応ツールとして、様々な機能があります。
まず、読者のための機能として、「お気に入り登録」の機能。これにより、読者は自分が気に入った、読みたい小説を登録することができます。作者側としては、お気に入り登録1件につき2ポイント入りますし、どれくらい自分の作品が読まれているかという指標にもなります。
次に、「評価ポイント」の機能。これは読者側から作者側への反応を示す機能で、文章評価とストーリー評価に分かれています。この評価機能を使って、読者は作者の話がどのくらい面白かったかを評価することができるわけです。
そして、「感想」の機能。これも読者から作者へ反応を示す機能で、どんなところが面白かったか、どこが悪かったかなどを文字で表現することができます。これを参考にして、作者は次の作品や、長編の続きを考えることができます。
最後に、「レビュー」の機能。読者が作品を紹介することで、より多くの人から注目されます。レビューを書く人はそこまで多くなく、レビュー新着に掲載される期間は意外と長いため、結構注目度が高くなります。
ほかにも、活動報告を通じてやり取りをすることができますし、メッセージ機能もあります。投稿以外にも、読者と様々なコミュニケーションが出来るわけです。
さて、長いこと「小説家になろう」を利用しているユーザーは大体気が付いていると思いますが、「小説家になろう」に投稿されている作品で人気のものは、ある程度どんなものか決まっています。
例えば異世界物であったり、ハーレム物であったり、VRMMO物であったり、そういったものが上位に来ています。ジャンルも、ファンタジーやSFが多いでしょう。
というのも、読者がそういうものが好きな人が多いため、そういった内容のものが人気になりやすいのです。
ですから、ある程度の文章である程度のアイデアがあれば、そういったキーワードを取り入れる、そういった傾向のものを書くだけで、ある程度読者はついてきます。
逆に、内容が素晴らしくて文章が綺麗でも、例えば恋愛系やコメディー系のものは読者がつきにくくなります。
作者としては他人の評価が気になりますし、ポイントやPV、ユニーク数の数字をよく確認する人もいるでしょう。
しかしながら、ジャンルが違えば人の評価も違いますし、ポイントは逆お気に入り数や宣伝数などにも依存します。
もちろん、どのくらい人の目に触れる努力をするかにもよりますが、読者の偏りがある以上、同等に評価されることはめったにないでしょう。
実際、ポイントが低い人がダメな作品かというとそうではなく、例えばなろうコンのポイントを見ても、ポイント0の人が一次通過している場合が多々ありますし、高ポイントでも通過しない場合もあります。
ですから、必ずしも「ポイントが低い=ダメな作品」とは言えないわけです。
投稿サイトに小説を投稿する目的は、「たくさんの人に読んでもらいたい」ということが第一の目的に挙げられると思います。そこで評価されるかどうかは二の次です。
投稿した以上評価が気になるのは仕方ないですが、読者の反応を気にしすぎて書けなくなるようでは本末転倒です。
ただ、商業作家を目指すのであれば、「読者の需要」を考える必要が出てきますし、ポイントが高い人は、なんらかの理由で読者が好んで読んでいると言うことです。
もし「ここで評価を得たい」というのであれば、ポイントが高い作品を研究してみるのもいいかもしれません。ただし、おそらくポイントを気にしすぎていては、自分が書きたい作品は書けなくなるでしょう。