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ワタシトノベル――私の小説の書き方メモ  作者: フィーカス


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きれいな日本語と日本語の乱れ

 随分前から話が上がっているのが、「日本語の乱れ」についてです。

 よく知られるものとしては、「ら」抜き言葉や「れ」足す言葉などでしょう。例えば「食べられる」を「食べれる」と言う、といった感じですね。

 言葉と言うものは時代によって、意味が変わったり言葉そのものが変わったりするものですし、新しい言葉が作られたりするもので、今では毎年「新語・流行語大賞」のように、新しい言葉がどのくらい広まっているのかのコンテストのようなものまであります。

 言葉も、その時代時代によって、使い分けが必要になってきます。


 しかしながら、どうも大人たちは「日本語の乱れ」についてうるさく言ったり、問題視したりする人が多いように思えます。一体何故でしょうか。

 日本語が乱れた状態と言うのは、極端な話、日本国内で日本語と中国語と英語とフランス語と……と、何十か国もの言語が入り乱れた状態と同じになるのではないかと思います。そうなると、人によって通じる言葉が異なり、意思疎通ができなくなります。

 つまり、日本語の乱れにより、意思疎通が困難になるから、日本語の乱れが問題視されるのではないか、と私は考えています。

 文字の世界でも同じで、同じ日本語でも全編ギャル語で書かれていたりしたら、読める人とまったく読めない人が出てくるのではないかと思います。あるいは、ずっと方言で書かれていると、何割か意味が分からなくなる可能性が高くなります。


 小説に限らず、文章は(例えば日本向けの文章なら日本語が読める人なら)誰でも読める状態でなければ意味がありません。書いてある単語や文章の意味が理解出来なければ、筆者が言いたいことが伝わらないからです。

 現在は日本語の「標準語」と言うものがあり、これは「日本全国誰でも通じる言葉」であり、「きれいな日本語」の基準であると考えられます。

 ただ、この標準語もあくまで「こうあるのが望ましい」という規範に過ぎず、実際には標準語とは異なる表現が多々あります。


 文章を書く以上、「誰もが読めて(年齢的な理解難度はあるが)意味が理解できる」必要があります。小説で言えば、面白い話でも、日本語がきちんとできていなければ理解ができず、著者の勝手な落書きのような扱いになってしまいます。

 ましてや、商業用ともなれば、より読みやすい文章と言うものが必要となってきます。その指標となるのが「標準語」であり、きれいな文章を書くためのツールです。

 しかしながら、確かにすべての文章を標準語で書く、乱れていないきれいな日本語で書けば、格段に読みやすくなるでしょうが、それが「物語を面白くさせる」要因になるかといえば、そうではありません。

 地の文はともかく、会話文においては話し言葉というのもありますし、リアリティを出すためには乱れた日本語も取り入れなければなりません。田舎や地方の登場人物の雰囲気を出すためには、方言も取り入れる必要があるでしょう。

 これをすべて標準語で書いてしまうと、登場人物に個性を出しにくくなるのではないかと思います。


 小説を読みに来る人は、きれいな日本語を読みに来たわけではありません。きれいな文章を書く、というのは、あくまで読みやすくするための手段です。

 しかしながら、きれいな日本語も知っておかなければ、相手は文章の意味が理解できなかったり、意味を取り違えたりして、伝えたいことが伝わら無くなってしまいます。

 面白い話を書くためには、相手に伝える文章を書くためには、きれいな日本語とと乱れた日本語、両方を知って理解する必要があるのです。

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