信頼できる情報ソースか?
小説を書く上で、いろいろな調べ物が必要になることがあります。
例えば歴史ものであれば、登場人物の歴史を調べる必要がありますし、あまり見かけない生き物が登場するなら、その生き物の特性や生活を調べる必要があるでしょう。あるいは、言葉の意味を調べることもよくあると思います。
現在では、調べ物と言えばインターネットで、ということが多いのではないかと思います。特にwikipediaには、多ジャンル多種目のことがらについて書かれているので、手軽に調べやすく、利用している人も多いのではないかと思います。
しかし、ネット上の情報にはウソの情報がたくさん流れており、その情報が本当かウソかを見極める必要があります。
特に、詳細に書かれているウェブページがあっても、それが個人のページだったりすると、筆者の個人的な意見が含まれていることがあり、ウソとは行かなくても正確な情報ではないことが多いです。
話の途中でちょろっと知識が必要な場合は、ネット上の情報で事足りることが多いでしょうが、例えば物語の核になるような生き物の情報、歴史なんかは、印刷物の図鑑で調べたほうが詳しいですし、信頼性が高いでしょう。
図鑑は高いものが多いですから、図書館に行って借りてくるなり、その場で書き写すなり、必要な箇所をコピーするなりして置くとよいと思います。
書籍を使う場合でも、本来の用途以外の用途で使おうとすると、失敗する場合があるので注意してください。
例えば、私がよくお世話になっている「幻想世界 11カ国語 ネーミング辞典(笠倉出版社)」を、普通の字引として使おうとした場合です。この辞典には、代表的な単語は載っていますが、例えば外国語でよく目にする男性形・女性形といった「名詞の性」についてはありません(基本的には単数形の男性形で掲載されています)。
ですから、単語を調べたい場合は、きちんと辞書で調べた方がいい、と言うことになります。
物語創作は、大半が創作物、つまりフィクションですから、忠実に現在知られている事柄、知識とは異なることが多分に含まれているでしょう。
しかし、中にはこの世界の生き物の生活や、元となった登場人物の歴史を参考にした話のような、この世界の知識を利用した話も沢山あります。
今では漫画やアニメで歴史を学んだり、生き物の性質を知った、という例もありませんから、もし、その知識についてウソの情報を流してしまうと、筆者としての信頼を失うことになります。
採用しようとしている情報は確かなものか。いろんな情報源に触れ、確かな情報を読者に伝えるようにしましょう。