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俺は皇帝を辞めました~皇帝を辞めた俺は欲望のまま気の向くまま女とヤリながら生きていきます~  作者: リラックス夢土


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141 エシアの民の掟に従ってみた




「子種持ちって俺のこと? 男は皆、子種持ちじゃないの?」



 疑問に思った俺が双子に聞くとファルルもマルルもキョトンとした顔になる。



「貴方、自分が『子種持ち』って自覚ないの?」


「そうよ、『子種持ち』だからラティファとヤッたんでしょ?」



 双子は当たり前のことのように俺を『子種持ち』と断定してくる。



 う~ん、ジルヴァニカ帝国を出てから女とヤリまくったからその女たちに子供ができててもおかしくないけど。

 それなら俺じゃなくても男ならヤレば子供ができる可能性はあるわけだし。



 本来なら「皇帝」が庶民の女に子供を産ませたら「ご落胤」ということになるが俺はもう「皇帝を辞めた」から問題ない。

 まだラッセンド宰相たちは俺が皇帝に戻ることを願っているが俺は皇帝に戻る気はないのだから。


 ハルファ王国との取引きだって全てはセルシオを「賢帝」にして少しでも早く俺が「平民」になるためだ。



「俺じゃなくても男とヤレば子供ができるんじゃ…」


「ちょっと! 私たちエシアの民を誰とでもヤル女だと思わないでちょうだい!」


「そうよ! 私たちは『子種持ち』としかヤラないんだから!」



 双子は憤慨したように怒る。



「ご、ごめんなさい。ファルル、マルル」



 俺は双子に謝った。

 するとラティファが俺たちの様子を見てクスクスと笑う。



「ハリー。昨晩も言ったけど貴方は『強運』と『強い生命力』を持っているでしょ。エシアの民はその両方を持った男だけを『子種持ち』と呼んでいるのよ」



 へえ、そうなんだ。

 それで俺が『子種持ち』か。



「そしてエシアの民は『子種持ち』としか交わってはいけないとエシアの民の『掟』で決まってるのよ」


『そうよ! そうよ!』



 ラティファの言葉を肯定するように双子の声が重なる。



 う~ん、エシアの民の『掟』かあ。

 ラティファたちは相手が誰でもいいって訳じゃないんだね。



「そうだったんだね。ファルルもマルルも傷つけるような言い方してごめんね」 



 再び俺が双子に謝るとファルルもマルルもニコリと笑顔になった。



「ラティファ。彼が『子種持ち』なのは証明済みなのよね?」


「ええ、ファルル。ハリーは間違いなく『子種持ち』よ」


「それじゃあ、問題はないわね。マルル」


「分かったわ」



 ファルルとマルルはお互いの顔を見合ってから頷く。

 そしてファルルが俺の右腕をマルルが俺の左腕をそれぞれガシッと掴んだ。



「え? うわああーっ!!」



 両腕を掴まれた俺は双子に引きずられていく。

 そこへラティファの声が聞こえる。



「ハリー、エシアの民の『掟』の一つに『子種持ち』はエシアの民で分け合うべしってのがあるの。だからファルルとマルルにもハリーの子種を分けてあげてね♡」



 そんな『掟』もあるのか。

 でも双子とヤレるならいいか。体力も精力も回復してるし。

 エシアの民の『掟』に従おう。



 俺は抵抗せずにファルルとマルルに身を任せる。



「ファルル! マルル! この後ヘルドラドにハリーを送って行くから時間は短くしてねー!」


『は~い!』



 ラティファの言葉に仲良く返事をしたファルルとマルルのテントの一つに俺はそのまま引きずり込まれた。






 その頃、ジルヴァニカ帝国の皇宮では。



「セルシオ殿下。ローゼン将軍から手紙が来ました」


「手紙には何て書いてあるんですか? ラッセンド宰相」


「え~と、陛下を追ってハルファ王国のハルシンに着いたそうです」


「ハルファ王国? ハルファ王国はどういう国ですか?」


「砂漠の国らしいですね。陛下はハルファ王国とも交易を結ぶおつもりでしょうか?」


「それはまだ分かりませんがいずれ兄上からも指示が来るかもしれません。どんな指示が来ても対応できるようにしておいてくださいね、ラッセンド宰相」


「承知しました。先日のセラフ法王国の法王からの親書に対する返事の件も滞りなく進めております」


「お願いします。兄上の素晴らしい働きを無駄にはできませんから」


「そうですな。やはり陛下は『賢帝』でいらっしゃいますな」


「当たり前です。兄上のやることには全て意味があることなのです。兄上の行動は深いお考えがあってのもの。我々はそのことを忘れてはなりません」


「セルシオ殿下の仰るとおりですな。陛下がやることに対して私どもが反対するようなことはございませんな」


「ええ、そうです。兄上がやりたいことをやればこのジルヴァニカ帝国は安泰です」



 セルシオの言葉にラッセンド宰相は頷いた。





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