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Fantasy of Dreams 〜夢と幻想の世界〜  作者: 金髪モン吉
12/17

のんびり素材集め【中編】

古獣アルマボロスのモデルは【アルマジロトカゲ】です。書かれた表現でイメージしにくい場合は検索してみてください。

 聞いてた通り洞窟の中は明るかった。


「本当に花が光ってるんだね」

「ああ、フラッシュフラワーはこの洞窟にしかない花だ。抜いても1日は光を保ってるから人気なんだぜ」


 少しタンポポに似ているフラッシュフラワーは、洞窟の至る所に咲いている。

 わたしはミミに手伝ってもらい記念に数本のフラッシュフラワーを抜いてアイテムボックスに入れる。


「そんなに持って帰ってどうするんだ?1日過ぎると珍しくもない、ただの花になるんだから何本も必要ないだろ」

「えっ!そうなの?」

「なんだ異次元ボックス持ちのくせに知らないのか?ーーああ、嬢ちゃんは記憶がなかったんだったな。異次元ボックスの中も時間経過はしているからな。腐るものは腐るし、そのフラッシュフラワーも1日経てば普通の花だ。常識だぞ」


 今日知ったばかりの異次元ボックスの常識なんて知らないよ。

 でもアイテムボックスに入ってる食べ物や飲み物が腐っていた記憶がない。

 もしかしらプレイヤー時代に使っていたアイテムボックスと、この世界の異次元ボックスは違うのかもしれない。


「ミミにも、あげるから飲んでいいよ」


 わたしはアイテムボックスからいちごミルクを2本取り出して、1本ミミに渡すと、不思議そうにクルクル回して観察している。


「まいお姉ちゃん、これどうやって飲むの?」

「これはこうやってストローを挿してからーー吸って飲んだよ」


 チュー


 んー!冷たくて美味しい。やっぱりいちごミルクは冷えてないとね!

 試しに取り出した、いちごミルクはキンキンに冷えていた。

 どうやら、わたしのアイテムボックスは時間経過をしない異次元ボックスの上位互換みたいだ。

 とてもありがたい機能だけど、あまり人には言わないほうがいいかもね。


「凄い!この飲み物すごく冷たくて美味しいです!まいお姉ちゃんありがとう!」

「うん。冷たいうちに飲んだほうが美味しいから遠慮せずに飲んでいいからね」

「まいさん……それ美味そうだな」


 ダルガが子犬のような目でこちらを見ている。

 ストックはまだあるけど、手に入る見込みがないのでダルガにはボックスに入っていたフルーツオレをあげた。

 わたし達のいちごミルクとフルーツオレを交互に見返していたが、何も言わずにフルーツオレを飲み始める。


「……っ!」


 ダルガのだらしない顔を見る限り満足してくれたのだろう。

 2人とも一心不乱にジュースを飲み続けている。


「誰も取らないんだから、ゆっくり飲めばいいのに」


 それから3人は魔物に出会うこともなく、ジュースを飲みながら階段を降りて鉄石があるという階層にやってきた。


「この辺?」

「ああ。この辺りにも落ちてはいるが、もう少し先に行くと多くの鉄石が落ちてると思うぜ」


 わたし達は鉄石を見落とさないように注意しながら奥に進むと、ダルガの言った通りチラホラと鉄石が落ちていた。


「そんなに量も必要ないと思うから、この辺で鉄石を集めようか」

「おう!」

「ミミもお手伝いする!」


 ミミがよう言うと離れた所にある鉄石を取りに行こうとする。


「ミミ!危ないから離れちゃダメじゃない」

「ごめんなさい。でも……ミミもまいお姉ちゃんのお役に立ちたいから」


 ミミが悲しそうに顔をうつむく。


「それならーー」


 わたしは腰にぶら下げていた七色のひし形をしたクリスタルを手に取った。


「我の示す道を志を共に進む者、我の同士であり眷属の者よ、この瞬間、我の命にて封印を解く。現れよ!アルマボロス」


 クリスタルから光の線が現れて地面に魔法陣を描と、魔法陣が眩しく光り輝いた。

 光が収まると魔法陣の上に現れたのは、体長50センチぐらい、身体はトカゲのような形をしていて、背面、手足、長く太い尻尾には盾の形をした、棘状の突起がある大型の鱗が幾つも並んでいる。

 目は金色に輝き、全身を純白に染められた、古から存在していた古獣アルマボロスが召喚された。


「ま……まいお姉ちゃん!魔物が!」

「な、なにっ!魔物が突然現れただと!?嬢ちゃん達は危ないから下がってろ!」


 説明をしてなかったので、2人共慌てている。

 そしてアルマボロスに切りかかろうとするダルガを見てわたしも慌てる。


「ち、ちょっと待って!2人共落ち着いて!」


 わたしはアルマボロスの前に急いで行くと守るように両手を広げて立った。


「説明しなかった、わたしが悪いの!2人共ごめんなさい。この子は安全だからダルガは剣をしまって!」

「安全な訳があるか!魔物だぞ!」


 ダルガがジリジリとゆっくりこちらに向かってくる。


「本当に大丈夫だから!この子はわたしのペットだから安全なの!」

「ペ……ペットだと!?」

「そう!わたしのペットだから近ずいても平気だよ。ミミも大丈夫だから、こっちにおいで」


 わたしは、そう言って2人を呼んでアルマボロスを抱き上げた。


「あれ?」


 まるで産まれたてのように()()()()()

 マイクラパッドと同じで初期化されてるんだ。


「そんな……」


 一筋の涙が頬をつたいアルマボロスに落ちていった。

まい「全然素材取れてないけど明日はいっぱい取るよ」

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