↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女の命令で堅物将軍を騙すはずが、なぜか手を組んで反撃することになりました  作者: RiePnyoNaro


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/31

その21『婚約阻止作戦』

ベルは将軍宅に向かう途中、小瓶を握り締めて独り言を呟いた。


これがもし毒だったらどうするの?


ベル、エルンハルト将軍に毒を盛るつもり?


ううん!


そんなはずないわ!


だってディアナ王女も将軍のことが好きだもの。


危害を加えようとしないはず。


じゃ何なの?これ?


う~~~ん。


あっそうだ!


コニーに聞いてみる?


薬屋の娘だし、薬に詳しいはずよね?


早くしないと15時に間に合わないっ!


思い立って駆け足で、コニーの薬屋へ向かった。


◇


ベルは薬屋に駆け込み、弾んだ息のまま店内を見回す。


カウンター越しにコニーを見つけると


「ねぇ!コニー!この薬の成分ってわかる?」


小瓶を持ち上げてヒラヒラする。


コニーがベルに気付いて何か答える前に


「あっ!ベルじゃない!どうしたの?」


たまたま居合わせたジョアンナが話しかけた。


ベルは幸運(ラッキー)!!と目を輝かせジョアンナに


「これ!エルンハルト将軍に飲ませろって命令されたんだけど、毒かどうか心配で。

コニーに調べてもらおうと思ったんだけど、聖女さまならすぐにわかる?」


小瓶をジョアンナに渡す。


「毒っ?物騒ね。

ちょっと待ってて。

分析魔法で調べてみる。」


ジョアンナは小瓶を両手で包み込み、目を閉じた。


30秒…


1分…


3分…


ベルは落ち着かない。


15時まであと何分?


時計を見るとあと30分しかない!


王女様の命令に背いたら弟(ビル)と妹(ボニー)が飢えてしまう!


ソワソワしてると、パッとジョアンナが目を見開き


「これは媚薬よ!

xxx草と○○イモリとxx鉱石とxx〇xを混ぜて焼いた灰からできていて、作り方は……」


「あぁっっ詳しい成分はいいからっ!

び『媚薬』なのっ??!!」


ベルの知識では『媚薬』とは『惚れ薬』のこと。


ジョアンナがうなずき


「そうよ。飲んでから一時間後に効果が現れるの。そのとき、最初に目にした異性に恋をするのよ」


「えぇっっ??!!

そ、そんな都合のいいものがあるのっ?!

世界中の非モテの憧れ、ストーカー垂涎(すいぜん)の品じゃないのっっ!!

狙った相手を捕まえ放題じゃないのっ!!」


ベルが驚いて唾を飛ばす。


ジョアンナが楽しそうに笑い


「そんなにうまくいかないわ!

だって丸一日で効果が切れるもの!

その間に結婚までこぎつけるなんて、なかなかうまくいかないでしょ?」


それもそうね。


とベルは納得し


「じゃ、将軍に飲ませても大丈夫かな?」


ジョアンナは唇に指をあて


「うーーーん」


と口に出すのをためらい


「もし1時間後に王女様を見たらどうなると思う?」


「え、それは、将軍が王女様を好きになるんでしょ?

でも明日には効果が切れるから、別に何ともならな……」


まで声に出して突然、ベルは思い出した。


「あっ!書斎の机の上の書類っ!!」


叫ぶと、ジョアンナが


「何っ?何の書類?」


ベルが蒼白な顔で


「王女様は1時間後に将軍に姿を見せて、将軍を惚れさせてあの『婚約誓約書』に署名させるつもりだわっ!」


コニーが会話に加わり


「公式な書類?ダメじゃん!阻止しなきゃ!」


ジョアンナが


「う~~~ん。でもどうするの?

あっ!いいアイデアがある!」


「どんな?」


「理由を話して将軍に飲んだフリをしてもらうのよ!

で、王女に一目惚れしたフリをしてもらって、だけど婚約誓約書にはサインしないようにってお願いするのは?」


ベルが首を横に振り


「ダメッ!それはたぶん無理っ!

エルンハルト将軍は演技が下手なのっ!大根なのっ!すぐにバレちゃうっ!」


ベルは将軍の、間の抜けた大声を思い出した。


軍事情報が偽物と王女に見破られたときのあのクサい演技ときたらっ!!


もしかして唯一の欠点?かもしれない。


コニーが困った顔で


「じゃあどうするの?」


ベルは『う~~~ん』と腕組みして考え込んだ。


そしてすぐに、ニンマリ笑った。


「あのね!いい考えがある!今からね、ゴニョゴニョ…‥」


耳打ちすると二人は


「いい考えね!さっそく集めるわ!」


というわけで、王女の『媚薬婚阻止作戦!』を実行に移すことにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。