表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自己暗示の異世界無双 〜信じ込めた力だけが、俺の武器になる〜  作者: あちゅ和尚


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
35/48

第35話 薬師を折るな

 薬師を狙う。


 欠け指の次の手は、もう見えていた。


 だからこそ、朝の商人ギルドはいつもより静かだった。


 静かというより、息を潜めていた。


 受付の壁には、赤、黄、白、緑、青の札の説明が貼られている。


 赤は走る。


 黄は見る。


 白は流す。


 黄は寝かすな。


 緑は薬師確認。


 青は支援物資。


 そして、新しく一枚、短い札が加えられた。


 薬は薬師が決める。


 札は順番を買わない。


 リーナがその札を見て、少しだけ表情を硬くした。


「私たちが狙われるなら、この札は必要です」


「はい」


「でも、これを貼ると、薬師側が疑われているようにも見えます」


「そこが難しいです」


 俺は椅子に座ったまま答えた。


 まだ立って指示を出すのは禁止されている。


 右肩も、背中も、完全には戻っていない。


 昨日よりはましだが、リーナの目がある限り、無理はできない。


 いや、目がなくても本当は無理をしてはいけない。


 戻り札を読むようになってから、そのあたりは少しだけ自覚できるようになった。


 少しだけ。


「薬師を疑わせたいんでしょうね」


 俺は言った。


「薬草が届いても、薬師が信用されなければ薬は使えない。緑札があっても、薬師印が信用されなければ道は止まる」


 リーナは静かに頷いた。


「薬師は、薬を作るだけではありません。誰に、いつ、どれだけ使うかを決めます。それが疑われると、現場は崩れます」


「だから欠け指は、薬草箱じゃなく薬師を折りに来る」


「はい」


 リーナの声には恐れより怒りがあった。


 ただし、燃え上がる怒りではない。


 冷えて固まった怒りだ。


 薬師として、絶対に踏ませてはいけない線を踏まれようとしている。


 その怒りだった。


 セリアが薬師印の確認札を机に並べる。


 今日の副印は、ミルカ根ではない。


 リーナが決めた新しい薬草名。


「今日はセイラ葉です」


 リーナが言った。


「緑札の副印はセイラ葉。薬師側とギルドの緑札担当だけが知っています」


「掲示はしません」


 セリアが確認する。


「しません。偽造対策です」


 俺は頷いた。


 薬師印だけなら真似される。


 薬師名だけでも危ない。


 だから、副印を日替わりにする。


 ただし、それを広く知らせれば意味がない。


 知る者を絞る。


 ここも結び目だ。


 知る者が増えれば、道は広がる。


 広がれば漏れる。


 狭めすぎれば、現場が止まる。


 毎度のことながら、面倒くさい。


 だが、この面倒くささが命を守る。


 ノルは緑札担当ではない。


 だが、薬師の裏口や日雇いの噂を見る補助として、作業部屋の端にいた。


 昨日の石倉の件から、まだ顔色は悪い。


 それでも彼は逃げていない。


 人守り札が貼られた後、日雇いたちから向けられる目は少し変わった。


 疑いもある。


 同情もある。


 でも、少なくとも「裏切り者」と一方的に貼られることは避けられた。


 それだけでも大きい。


「ノルさん」


「はい」


「今日は薬師の裏口へ人を流す噂が来るかもしれません。西市場や南水路で、そういう話を聞いたら黄で」


「赤じゃなくて?」


「薬が実際に動いていたら赤。噂だけなら黄。ただし、同じ場所で重なったら赤」


「わかった。黄は寝かすな、やな」


「はい」


 ノルは真剣に頷いた。


 その時、受付から職員が駆け込んできた。


「薬師関係です!」


 全員の目がそちらへ向く。


「女が、薬瓶を持ってきました。リーナさんから買った薬だと」


 リーナの表情が止まった。


 来た。


 早い。


 だが、想定内だ。


「薬瓶は触らず、布の上に置いてください」


 リーナがすぐ言う。


「持ってきた人は?」


「子どもを抱いた女性です。かなり興奮しています」


「通してください。ただし、人を集めない」


 俺が言うと、リーナがこちらを見た。


「あなたは声を張らないでください」


「張りません」


「本当に」


「本当に」


 信頼されていない。


 まあ、仕方ない。


     ◆


 女は泣き腫らした目で作業部屋へ入ってきた。


 腕には、5歳くらいの男の子を抱いている。


 子どもはぐったりしていたが、呼吸はある。


 熱があるようで、額には汗が浮かんでいた。


 女は片手で小さな薬瓶を握っている。


 薄い緑色の液体。


 瓶の首には、緑札に似せた細い紙が巻かれていた。


「この薬を飲ませたのに、熱が下がらない!」


 女は叫んだ。


「リーナって薬師が、金を出せば効く薬を回せるって……!」


 リーナの顔が険しくなる。


「私はその薬を出していません」


「嘘だ! この札に名前がある!」


 女は薬瓶を突き出した。


 リーナが受け取ろうとした瞬間、俺は言った。


「触らないでください」


 リーナの手が止まる。


 女がこちらを睨む。


「何で止めるのよ! この子が苦しんでるのに!」


「子どもさんを見るのが先です。薬瓶は証拠です」


 俺はリーナを見る。


「診察はできますか」


「できます」


 リーナは薬瓶ではなく、子どもの方へ向かった。


 女は一瞬抵抗したが、子どもの苦しそうな息を聞いて、腕の力を緩めた。


 薬師見習いとしてのリーナの手つきは、迷いがない。


 額。


 喉。


 呼吸。


 腹。


 目。


 短く確認していく。


「熱はあります。でも、今すぐ命に関わる状態ではありません。飲ませた薬の量は?」


「小さじ一つくらい……」


「いつ?」


「朝……西市場で買って、すぐ」


「誰から?」


 女は口ごもった。


「青い紐の男。リーナ薬師の特別薬だって……」


 青い紐。


 やはり。


 リーナは薬瓶を見た。


 触らないまま、匂いだけを慎重に確認する。


「これは解熱薬ではありません。薄めた苦味草と、色をつけた水です。強い毒ではなさそうですが、薬でもありません」


 女の顔が崩れた。


「じゃあ、私は……」


「騙されています」


 リーナの声は冷静だった。


 だが、その奥には怒りがある。


「この子には別の処置をします。水を少しずつ。身体を冷やしすぎない。必要なら薬師の診療所へ運びます」


「でも、お金が……」


「今は子どもが先です」


 リーナははっきり言った。


 その言葉で、女の目から涙が落ちた。


 俺は薬瓶を見た。


 緑札に似せた紙。


 リーナの名。


 薬師印らしいもの。


 だが、副印はない。


 いや、ある。


 小さく「ミルカ根」と書かれている。


 昨日の副印だ。


 今日ではない。


 偽造だ。


 ただし、昨日の情報を知っている者がいる。


 俺は戻り札に触れた。


 低出力。


 瓶と札の道を見る。


【自己暗示候補:経路鑑定模倣】


【参照対象:物語内鑑定士群・商人群・捜査官群】


【適合率:36%】


【効果:物品経路推定・違和感抽出】


【警告:過集中】


 起動。


 瓶。


 緑色。


 苦味草。


 西市場。


 青い紐の男。


 リーナの名。


 昨日の副印。


 紙の端。


 紙に薄い青い染み。


 青い染料。


 青札箱を汚そうとしたものと同系統。


 瓶は、薬師の瓶ではない。


 肩の丸み。


 底の厚さ。


 これは香草売りが使う安い瓶に近い。


「この瓶、薬師のものではありません」


 俺は言った。


 リーナが頷く。


「薬師の瓶は、首に二重の溝があります。これは一重です」


「紙に青い染みがあります。青札を汚そうとした染料と近いかもしれない」


 セリアが薬瓶の下に白布を広げ、慎重に置かせる。


「偽薬瓶。緑札偽造。副印古い。青染み」


 彼女は淡々と記録する。


 マルセルが顔をしかめた。


「薬師を直接騙るとはな」


「今までの流れからすれば、当然です」


 俺は言った。


「青札、緑札、礼状。その次は薬師本人の名を使う」


 女が震えながら言った。


「私、リーナさんを疑って……」


 リーナは首を横に振った。


「子どもが苦しければ、誰でも焦ります。今はその子を診ます」


 責めない。


 ここでも同じだ。


 責めれば、欠け指の道へ戻る。


 必要なのは、偽薬を止めること。


 そして、薬師の信用を守ること。


     ◆


 女と子どもは、リーナの指示で薬師の診療所へ運ばれることになった。


 もちろん、ギルド職員と一緒に。


 薬瓶は封印。


 偽薬札は記録。


 問題は、外だった。


 すでに噂は広がり始めていた。


 リーナの名で偽薬が売られた。


 子どもが苦しんだ。


 それだけ聞けば、薬師が悪いようにも見える。


 欠け指はそこを狙っている。


「掲示します」


 俺は言った。


 リーナが少し顔を上げる。


「私の名を出して構いません」


「出します。でも、リーナさんが偽薬を出したのではなく、リーナさんの名が使われたことを明確に」


 セリアが筆を取る。


 リーナの名を騙った偽薬あり。


 薬師瓶ではない。


 副印が古い。


 青い紐の男より購入。


 子どもは薬師診療所で確認中。


 偽薬を持っている者は、飲ませず持参。


 責めるためではなく、止めるために。


「最後の文、また使いますか」


 セリアが聞く。


「使います。これはもう、うちの基本線です」


 責めるためではなく、止めるために。


 偽札でも、偽礼状でも、偽薬でも。


 騙された人を責めるだけでは、欠け指の道が広がる。


 止めるために持ってこい。


 そう言わなければならない。


 ノルが掲示板の前へ出た。


 昨日の彼と同じように、今度は偽薬を買った人を責めないために。


「青い紐から薬を買った奴、隠すな。怒られると思って隠したら、子どもに飲ませてまう。持ってこい。止めるためや」


 その声は、昨日より強かった。


 日雇いや西市場の人々には、ノルの声が届く。


 俺の声よりも。


 リーナの説明よりも。


 同じ側にいた人間の声だからだ。


 作業部屋に戻ったノルは、少し息を切らしていた。


「大丈夫ですか」


 俺が聞くと、彼は頷いた。


「怖いけど、言わなあかんと思った」


「よく言いました」


 ノルは少しだけ照れたように目を逸らした。


     ◆


 偽薬瓶は、その後4つ見つかった。


 どれも同じ形。


 緑色の薄い液体。


 リーナの名を騙った紙。


 副印は昨日のミルカ根。


 そして紙の端に、薄い青い染み。


 買った場所は西市場、南水路近く、香草売りの裏通り。


 売った者は青い紐の男。


 左頬に傷。


 ここまで揃えば、線は濃い。


「青い紐の男を捕まえる時ですね」


 マルセルが言った。


「はい。でも、今度は薬師を使います」


 俺が言うと、リーナがこちらを見る。


「どういう意味ですか」


「青い紐の男は、偽薬を売っています。次に売る相手は、薬を求めて焦っている家族。なら、こちらから偽の買い手を出す」


「囮ですか」


「はい。ただし、危険なので薬師ではなく、ギルド職員と領兵。リーナさんの名前を出されたら、話を合わせる。買うふりをして、受け渡し場所を聞く」


 ガルドがいれば、たぶん乗る。


 だが、リーナは渋い顔をした。


「偽薬を買うふりをするのは危険です」


「飲まない。触らない。受け取る前に場所を見る」


「相手が子どもを使う可能性もあります」


「だから、追わない。場所を見ます」


 追うな。


 流れを見ろ。


 これまでと同じだ。


 青い紐の男は手駒だ。


 だが、偽薬を売るためには、瓶を補充する場所がある。


 色水を作る場所がある。


 偽札を巻く場所がある。


 そこを見たい。


 俺は地図を見る。


 香草売りの裏通り。


 南水路。


 水車小屋。


 職人通り。


 そして、薬師診療所の裏。


 薬師を狙うなら、薬師に近い場所へ必ず寄る。


 偽薬を本物らしく見せるために、瓶や紙や薬草名の情報が必要だからだ。


「薬師診療所の裏口も警戒してください」


 俺は言った。


 リーナが頷く。


「薬師側へ伝えます」


「ただし、表を厚くしすぎない。裏口で待つ。あと、古い薬瓶を捨てる場所」


「捨て瓶置き場ですね」


 リーナの声が低くなる。


「あります。薬師たちは再利用のため、割れていない瓶をまとめる場所を持っています」


「そこです」


 俺は指を置いた。


「偽薬の瓶は薬師瓶じゃない。でも、薬師瓶に近づけたいなら、捨て瓶置き場を見るはずです。もしくは、薬師瓶を盗む」


 リーナの目が鋭くなった。


「すぐ確認します」


 伝令が出る。


 薬師診療所。


 裏口。


 捨て瓶置き場。


 青い紐の男。


 ガルドにも知らせる。


     ◆


 動きは、夕方前に出た。


 薬師診療所の裏。


 捨て瓶置き場の近くに、青い紐の男が現れた。


 左頬に傷。


 小さな袋を持っている。


 薬師見習いが裏口から出るふりをし、男を見た。


 男はすぐ逃げた。


 だが、追わない。


 ガルドは裏口ではなく、捨て瓶置き場の奥にいた。


 男が逃げる方向ではなく、男が何を置いたかを見た。


 置かれていたのは、偽薬瓶の束。


 そして、古い薬師瓶を盗むための細い針金。


 つまり、次は本物の薬師瓶を使うつもりだった。


 偽薬の精度を上げるつもりだったのだ。


「間に合いましたね」


 リーナが息を吐いた。


「はい」


 俺も同じ気持ちだった。


 もし本物の薬師瓶を盗まれていたら、見分けるのが一段難しくなっていた。


 副印だけでは足りない。


 瓶まで本物なら、人はもっと信じる。


 ガルドは青い紐の男を追わなかった。


 だが、男が逃げた先に別の領兵を置いていた。


 結果、青い紐の男は南水路へ向かう途中で捕まった。


 左頬に傷。


 腕に青い紐。


 偽薬の売り手。


 ようやく、手駒の一人を押さえた。


 作業部屋にその報告が届いた時、ノルが小さく拳を握った。


「捕まったんやな」


「はい」


「よかった」


 ノルの声には、ただの喜びではなく、少しだけ震えがあった。


 自分を石倉へ誘った側の一人。


 偽礼状を出し、偽薬を売り、人を使った男。


 完全な本命ではない。


 でも、捕まえた。


 これは大きい。


     ◆


 青い紐の男の持ち物から、また木片が出た。


 黒い輪。


 切れた鎖。


 そして、短い言葉。


 薬師は折れぬか。


 なら、薬師を選ばせる。


 俺はその文を見て、眉を寄せた。


「薬師を選ばせる?」


 リーナが呟く。


「患者や家族に、どの薬師を信じるか選ばせるという意味かもしれません」


 俺は言った。


「バルム派、リーナ派、領都薬師派、商人ギルド派。そうやって割る」


 リーナの表情が険しくなる。


「薬師同士を争わせる」


「はい」


 今までは薬師全体の信用を折ろうとしていた。


 それが失敗したら、今度は薬師同士を分ける。


 あの薬師は金持ち優先。


 あの薬師はギルド寄り。


 あの薬師は古いやり方。


 あの薬師は若すぎる。


 そう言えば、人は選びたがる。


 そして選んだ先が違えば、争いになる。


「次は薬師会議です」


 俺は言った。


「バルム殿、リーナさん、領都薬師、鉱山町薬師。少なくとも、北道対応の薬師方針を一本にする必要があります」


 リーナが頷いた。


「私から薬師側へ話します」


「ギルドからも出します。薬師を競わせない。薬師判断の基準を共通にする」


 セリアが書く。


 薬師統一札。


 いや、名前が硬い。


 でも必要だ。


 薬師が割れれば、欠け指の勝ちだ。


 薬師を選ばせるのではなく、薬師たちが同じ基準で選ぶ。


 それを見せる。


「薬師方針札」


 俺は言った。


「薬師の共通方針を短く貼る。薬は命の危険順。支援量で変えない。裏口で出さない。偽薬は飲ませず持参。これを薬師全員の名前で」


 リーナが少しだけ目を見開いた。


「全員の名前で出せれば、強いです」


「出せますか」


「簡単ではありません。でも、必要です」


 彼女の声には覚悟があった。


     ◆


 夜。


 偽薬を飲まされた子どもは、薬師診療所で落ち着いたと報告が来た。


 強い毒ではなかった。


 それだけは救いだった。


 だが、母親の精神的な揺れは大きい。


 リーナを疑ったことも、偽薬を飲ませたことも、彼女の中に残るだろう。


 欠け指は、そういう傷を増やす。


 人の不安を使い、善意を腐らせ、礼を奪い、薬師を折ろうとする。


 だが、今日は止めた。


 偽薬を見抜いた。


 青い紐の男を捕まえた。


 薬師瓶を盗まれる前に止めた。


 次の手も見えた。


 薬師を選ばせる。


 なら、こちらは薬師を割らせない。


 下宿へ戻ると、俺はすぐベッドに座った。


 疲れが強い。


 経路鑑定模倣を何度か使ったせいで、頭の奥が熱い。


 リーナは薬師診療所へ残っている。


 今日は俺の横にいない。


 でも、戻り札はある。


 俺は木札を握った。


「俺はアスト。役割は運び手。戦闘も推理も鑑定も目的じゃない。道を守る手段。情報も荷。善意も荷。礼も荷。人は荷じゃない。薬師は道の結び目。使ったら戻る」


【戻り札:有効】


【自己固定率:96%】


【経路鑑定残滓:低下】


【状態:疲労大・安定】


 薬師は道の結び目。


 今日の言葉だ。


 薬草を薬に変える人。


 順番を決める人。


 不安な家族へ、待つ理由を示す人。


 その結び目が折れれば、薬草も青札も情報便も意味を失う。


 欠け指はそこを狙った。


 次は、薬師同士を割ろうとする。


 なら、こちらは薬師たちを同じ札の上に乗せる。


 薬師方針札。


 それが次の道だ。


 俺は目を閉じた。


 信じ込めた力だけが、俺の武器になる。


 なら今夜は、こう信じる。


 俺は、薬の中身は作れない。


 でも、薬師へ届く道と、薬師を信じる道は守れる。


 薬師を折らせない。


 そこが折れなければ、北道はまだ生きている。


第35話─了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ