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第3話

これからは毎日投稿出来ればいいなと思っています。

「シュッ、シュッ!」

朝から木刀を振るう音が響く。

「魔王様、その調子ですぞ」

今、僕に話しかけているのは、僕が住んでいる魔王城ダンクテッドの剣の名手である!ゼーダス・ルーシュである。

「ルーシュさんありがとうございます」

「いえいえ、魔王様がここまで上手くなられたのも、魔王様の努力が実を結んだのですよ」

「そんなことないですよ」

僕は一応謙遜していた。彼と出会ったのは約一ヶ月程前のことである。魔王に成った僕が勇者と戦う事に成ったのはいいのだが、戦った事が無いのでどうしようと悩んでいた時に、(ドレッセント・オイゲン・ルシファ)が、

「じゃあ、ダンクテッド一の剣の名手に先生を頼んでおくわね」

と言われてしまい、最初は嫌々だったけど、ルーシュさんが思っていたよりも物凄くいい人だったので、今ではこの朝の鍛錬が楽しくなって来ていた。




朝の鍛錬を終え、朝食を食べていると外から走っているのか、鎧のガシャガシャ言う音が聞こえる。何だろうと思っていると、いきなり部屋の扉が開いて兵士が入ってきた。

「た、大変です」

「何事か、今は魔王様の朝食のお時間であるぞ」

入ってきた兵士よりも強そうな兵士が怒鳴っている。

「そ、それどころではございません。ゆ、勇者が攻めてまいりました」

「そ、それは誠か!」

「誠の事にございます」

(えっ、マジで。もう攻めてきたの、どうすんだよ〜、絶対死ぬよ〜。相手勇者だよ、めっちゃ強いじゃん。俺、勝ち目ないじゃん。)

一人で落ち込んでいるとルシファが、

「大丈夫ですか、リュウタさん?」

物凄く不安そうな顔をして聞いてきた。

(やばいよぉ、そんな可愛い顔されたらめっちゃ元気になっちゃうじゃん。下のムスコもビンビンになっちゃうよ〜)

「だ、大丈夫だよ〜。ほら、僕今まで頑張ったからさ、勝てるよきっと」

自分では思ってもないことを堂々と言ってしまい、少し後悔していた。

「どうしますか、魔王様」

忘れていた頃に兵士が聞いてきた。

(どうするっつったって相手の事何も知らないんじゃ話にならないから、一応相手の情報を聞いておこう)

「と、取り敢えず、相手は何人でせめてきているの」

「て、敵はそのーーー」

「何だ、早く言わんか」

「ひ、一人で攻めてきています」

「えっ?」

一人で攻めて来たということに驚いてしまい思わず声を挙げてしまった。





「ま、間も無く勇者が到着致します」

見張りの兵士がそう叫んだと同時に僕は他の兵士に、敵には一切手を出すなと伝えた。勿論、兵士たちは何故ですかと聞いてきたが、僕が

「敵の狙いは僕一人である。お前たちに被害を出させる訳にはいかない」

ちょっとカッコつけて言ってみると、みんな感動したのか、魔王様バンザーイなどと叫ばれたので少し恥ずかしくなってきた。




勇者は到着すると口を開けたまま放心状態になりつつあった。何故勇者は放心状態になりつつあったかと言うと、少し前に兵士達に

「敵には一切手を出すな。並んで待っていろ。きたら必ず丁寧に出迎えろ!」

と命令して置いたからである。

勇者は何をしているのかさっぱり分からなかった、すると兵士達は、

「ようこそ、魔王城ダンクテッドへ。奥で魔王様がお待ちです」

勇者もなんだこいつら、とか思いながらも言われた通りに奥へ進んでいった。




読んでいただき誠にありがとうございます。誤字脱字等があったら教えてください。

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