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衝撃の新事実

「ナオ!!」

「ナーちゃん!!」


 そう言って、直にしてみればまったく知らない人物が自分の体を抱きしめる。

 いや知らない人等ではない。

 直にとって見れば昔亡くした、欠けたピース……それがカチリとはまった気がする。


(父さん……母さん……)

(とと)様……(かか)様」


 髪の色といった姿形は一見、似ても似つかないはずなのに……いや、そうでもないと感じる。漂う雰囲気、そして見れば見るほど過去の自分が見た両親と重なる気がする。

 ナオの頬を涙が伝う。

 自分が昔亡くしたものが目の前にいる。願っても叶わないはずのその願いが叶った。

 ナオは嗚咽を漏らす。

 その声はまるで産声のようであった。



 少し落ち着いた直は、自分の今置かれた状況を確認する。

 何か違和感を感じるのだ。

 まず、目で見る世界が広い。始めは周りの木が大きいのかと、思った。だが目の前の両親を見上げるとそうでないことが分かる。

 そして、何故か頭が重い。帽子とかを被って上から押さえつけられて重いのとは違う。下から頭皮を引っ張られる重たさとでも言うのだろうか。正直、直には味わったことのない感覚だ。

 落ち着いてみれば今の直は腑に落ちないことでいっぱいだ。

 頭皮を引っ張られる感覚が気になり足元を見る。


(え!?)


 穴から這い出た所為だろう……手足が土まみれだ。だが、驚いたのはそれではない。直が今、身に着けている格好がおかしいのだ。


(女物!?)


 土で汚れてはいるが、恐らく白かったのだろう足元まで延びるネグリジェともロングワンピースとも言える上品な服を直は着ていた。


「可哀想にこんなに汚れて……」


 ブオドは軽々とナオを抱きかかえる。


(えぇぇぇぇ!!)


 直は平均的な高校生の体格をしていたはずだ、それを軽々と持ち上げるこの(おとこ)は何者?、と直の頭は混乱する。


「早く家に帰って、体を洗ってドレスに着替えましょ。ナオは可愛い女の子なんだから」


 リオが意味の分からないことを言う。


「どういうこと?」


 そう口に出すといつもの自分の声が高いことを思い知る。


「ほら、貴女こんなに汚れてしまってるわ」


 リオがショルダーバックから綺麗に装飾されたコンパクトミラーを取り出す。

 そこに映った今のナオ(、、)を見て()は驚嘆する。

 

 鏡に投影されたのは白とも銀とも言える長い髪をし、青い目をした年少の少女だった。土で汚れてはいるが、どこに出しても美少女と言われるそんな容姿をしている。

 そして、顔を横に向けると、その鏡の中の少女も横を向いた。


(ど、どいうことだ!?)

「ど、どいうこと!?」

 

 直が発した言葉は男言葉から勝手に少女の言葉に変換された。

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