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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 04

 ジュールは、胸の前で手を組んだ。目を閉じる。

 心のなかで、大地母神(ニスシャ)に祈った。


“大地母神(ニスシャ)様、御力をお貸しください。気合弾の魔法 (フォース)1発分の御力を、右拳に半分、左拳に半分、お貸しください”


《貸してあげます》

大地母神(ニスシャ)の声には、隠しきれないワクワク感があった。 


《発動トリガーは?》

 一転して、真面目な口調。


“右拳が……C。左拳が……Db。これで、お願い致します”


《1発分を、右拳と左拳に、半分ずつ。右拳が、C。左拳が、Db》

 大地母神(ニスシャ)は、心配そうな口調で続けた。


《前回も言いましたが……。あまり長時間……待機させては、なりません。貴女の負担が、大きすぎます》


“ご心配、ありがとうございます”

 ジュールは、あくまでもフラットだった。


《ところで……》

 大地母神(ニスシャ)は、ガラッと口調を変化させた。


《ジュール。これ、当たる?》

 大地母神(ニスシャ)が、ジュールに尋ねた。


“当たりません”

 ジュールは、一拍置いて続けた。

“レイブン様の……弾き方を見て、次を考えます”

 ジュールは、決意に燃えていた。


《楽しみに……してます》

“はい!”

 笑い合うイメージの中、ジュールの祈りが完成する。


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