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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 38
数時間後……。
喉の渇きに耐え兼ね、どちらからともなく、目を覚ました。
「喉が……かわいた……」
「テーブルに……小さなワインの樽が……」
「あ、僕が取ってくるよ……」
「鎧戸を……開けます……」
阿吽の呼吸で、部屋の中に月光が導かれる。ワインの樽を回し飲みして、一息ついた。
「やばい……僕の理性って……こんなに薄いの?」
「バルナス様……ご自分を責めないでください……。私も、同じ気持ち……なのですから……」
思いっきり性衝動に負けてしまった自分たちに対する、自己嫌悪は……しばし続いた。
「でも……すっきり……したよね?」
「は……い……」
2人は、抱き合った。どちらからともなく、唇を重ねる。
「ベッドで、作戦会議……しようか?」
「しましょう……」
そのまま、ベッドに倒れこんだ。軽く唇を合わせあい、お互いの身体を、軽く撫でる。
「ええと……腕を砲口に……できる? ってところまで?」
「はい」
見つめあう。キス。お互いの頬を撫であう。再び、キス。
「でも……腕は2本しか、ありません」
ジュールは、自らの手のひらを見た。
「拳と……変わらないのです……」
そのまま、拳を作った。
「深く考えすぎ……」
バルナスが、ジュールの指を開いた。
「砲口なら……ここに……」
ジュールの指先を撫でた。




