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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 36

「凹んでても、レイブンは倒せないよ」

「ですねっ!!」

 ジュールが復活した。その瞳は、やる気に満ち溢れていた。切り替えが速いのが、彼女の最大の利点である。



「思ったんだけどさ……」

 ジュールを抱き寄せ、頭を撫でながら、バルナスが言葉を紡いだ。


「ジュールに限らず……神官(プリースト)って、拳を打ち出して気合弾の魔法(フォース)を撃つよね?」

「はい」




「あれ……なんでなの?」

「???」

 ジュールはピンと来ていないようだ。




「僕が思うに……」

 バルナスの考察が続く。

「拳(パンチ)を……飛ばす? だから、あの動作(アクション)?」


「拳(パンチ)を……飛ばす……」

 ジュールが、バルナスの言葉を繰り返した。



「でもさ……」

 バルナスは自信が無さそうだ。


「拳(パンチ)を飛ばす必要……ある?」

「え?」

 ジュールは、考え込んだ。



「勝手な想像なんだけど……」

 バルナスが続けた。

「拳(パンチ)を飛ばすんじゃなくて……腕を砲口に……できるんじゃない?」

「!!!」

 ジュールが、がばっと起き上がった。毛布が飛んでいく。バルナスの眼には、ジュールの均整の取れた裸体が、思いっきり見えていた。



「バルナス様!! すごいですっ!!」

 とても嬉しそうなジュールだったが、バルナスは微妙に視線をずらしていた。


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