↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/40

ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 31

 毛皮を裏返す。この行為には、実は特別な意味がある。




 通常の毛皮の場合、裏面(皮面)が鞣されて(なめされて)いる。


鞣す理由は……。

 1. 腐敗を防ぐ (防腐効果) 。 

 2. 柔軟性と強靭さを出す 。

 3. 耐熱性と耐水性を高める 。


 ここで重要なのは「3. 耐熱性と耐水性を高める」の部分である。性行為による様々な水分が、マットレスにしみ込むのを防ぐ……という、防水シーツの役割を担うのだ。(皮面にこぼれた水分は、拭き取るだけでOKである)


 つまり、バルナスの行為は……。ジュールに対する、お誘い……という意味を持つ。




「ジュール……」

 バルナスが続けた。


「昨日ぐらいから……」

 ごきゅ。


「子供が、出来にくい……時期に……なってた、よね?」




「お、お待ちくだひゃい……」

 ジュールが飛び起きた。鞄の中から、2束の羊皮紙を引っ張り出した。バルナスと2人、おでこを突き合わせて、覗き込んだ。


 2人が見ているのは、基礎体温グラフである。今朝の基礎体温が記入されていて、折れ線グラフが半分完成していた。

 解読用のアンチョコと並べて比較すると、妊娠しにくい時期に突入しているのが分かった。




 このアンチョコ、バルナスが賢者の学院の書庫で見つけた書物からの、抜粋である。書物のタイトルは「奴隷牧場の運用マニュアル」

 奴隷の数を増やすには、奴隷同士に性行為を行わせ、妊娠させるのが手っ取り早い。そのために、妊娠しやすい時期を特定する必要があるのだ。


 バルナスとジュールは……妊娠しにくい時期を特定するのに使っていた。まあ……若い2人だし……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。