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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 30

「ん?」

 バルナスの意識が浮上してきた。

「バルナス様?!」

 ジュールが覗き込んできた。その茶色の瞳は、心配で揺れていた。

「じゅーる……」

 バルナスは寝ぼけていた。彼にしては、非常に珍しい。

「愛してるよ」

 そのまま、ジュールを抱きしめる。

「私(わたくし)も、愛しております」

 金色の瞳と茶色の瞳が重なる。唇が重なった。




 しばらくキスを続けていた2人だったが、我に返るのは、同時だった。

「あ、あれ!?」

「私(わたくし)、なにを……」

 2人とも自分の痴態に気づいて、真っ赤になった。離れようとは、しなかったが……。




「ねえ……ジュール……」

 バルナスの瞳の奥には、隠しきれない淫欲が光っていた。

「は……い……」

 ジュールは、バルナスの瞳の奥の光に気づいた。自分の瞳の中にも、同じ光が宿っているのを自覚する。


「理性が飛ぶ前に……」

 ごきゅっ。


「毛皮……裏返そ?」


「は……い……」

 ジュールはさらに真っ赤になった。顔だけでなく、首元まで赤くなっている。


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