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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 25
「リリス。連打だ」
ドラナの指示を受け、リリスが連打を放った。
「この! この! この!」
カワイイ掛け声とは裏腹に、腰の入った良い拳が打ち込まれていく。
「ほい! ほい! ほい!」
ガロンは慌てない。弾き、受け止め、また弾く。
「おっちゃん、硬い!! 揺れないし!!」
リリスが吠えた。彼女にしては、珍しい。
「次は、肘だ。右肘を、叩き込め!」
ドラナの指示が飛んだ。
「リリス! 受け身のやり方を、思い出しとけ!」
レイブンの檄が飛ぶ。
「やだなー」
“受け身のやり方って……転がる前提なの?!”
リリスは、嫌そうだ。
「しゃあない……やるか!」
リリスは右肘を、ガロンに向けた。
「えいっ!」
そのまま、突貫していく。
「ほいっ!」
ガロンが、リリスの右肘に、左手の平をあてた。そのまま押し込むと……。
「わっ……」
リリスの身体が、左前方に傾いた。地面が迫ってくる。
「………………」
リリスは、顎を引いて、右手で地面を叩いた。ぱあんっ。衝撃は完全に殺された。
「り、リリスちゃん?!」
思わず駆け寄ろうとしたジュールを、当のリリスが止めた。
「受け身取れてるー」
リリスはぴょこっと起き上がった。




