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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 22
全員が固唾を飲むなか、リリスが投げられた。
「ぽーいっ!」
レイブンの掛け声は、少々間抜けだった。
“失敗したら……死ぬ!”
リリスは真剣だ。
“顎引いて、バッテン!”
“地面に叩きつけられる瞬間に……”
“両手のひらで、地面を思い切り、叩く!”
ぱあん! ズリズリ……。
落下の衝撃は完全に殺せたが、勢いまでは完全に殺せなかったらしい。少し、後ろに流れていく。
「痛く……ない?」
リリスは呆然としていた。
「綺麗に、受け身を取れたなー」
レイブンが、リリスを覗き込んできた。
「当たり前でしょ!」
リリスは内心のドキドキを隠し、ペタンコの胸を張ってみせた。
「あたし、戦神神殿の子供よ! これぐらい、お茶の子さいさいよ!」
そんなリリスに、レイブンが笑いかけた。
「受け身が上手いヤツは、いい戦士になれるぞ」
「ふふん!」
リリスはドヤ顔だった。
ドラナとリリスが、ここまで思い出した所で……事態が再び動き出す。




