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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜  作者: くらま
2.レイブンの受け身講座。
22/40

ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 22

 全員が固唾を飲むなか、リリスが投げられた。

「ぽーいっ!」

 レイブンの掛け声は、少々間抜けだった。




“失敗したら(ミスったら)……死ぬ!”

 リリスは真剣だ。


“顎引いて、バッテン!”


“地面に叩きつけられる瞬間に……”


“両手のひらで、地面を思い切り、叩く!”


 ぱあん! ズリズリ……。

 落下の衝撃は完全に殺せたが、勢いまでは完全に殺せなかったらしい。少し、後ろに流れていく。


「痛く……ない?」

 リリスは呆然としていた。




「綺麗に、受け身を取れたなー」

 レイブンが、リリスを覗き込んできた。

「当たり前でしょ!」

 リリスは内心のドキドキを隠し、ペタンコの胸を張ってみせた。

「あたし、戦神神殿(ここの)の子供(こ)よ! これぐらい、お茶の子さいさいよ!」


 そんなリリスに、レイブンが笑いかけた。

「受け身が上手いヤツは、いい戦士になれるぞ」

「ふふん!」

 リリスはドヤ顔だった。



 ドラナとリリスが、ここまで思い出した所で……事態が再び動き出す。


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